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フリーターが面接で必ず聞かれる4つの質問と回答例
最終更新日: 2023年5月1日
面接で聞かれる質問は、企業によってさまざまですが、フリーターの人が聞かれる質問には、共通する質問がたくさんあります。
ここでは、フリーターの就職支援を10年以上行う中で分かった、フリーターの人が必ず聞かれる質問と、印象をよくするための答え方や回答例を紹介します。
これらの質問については、解説を参考にしながら自分なりの答えを準備しておきましょう。
1. なぜフリーターをしていたのですか?
フリーターが、面接で聞かれることが多い質問に、「フリーターになった理由」があります。
フリーターになった理由が明確にあるのでしたら、その理由を話して就職活動に至った経緯を説明すれば面接官も納得してくれます。
例えば、「フリーターをしながらバンドを組んで、音楽活動の夢を追いかけていた」というようなケースでは、以前であればバンド=不良というイメージから評価が低くなることがありました。
しかし、最近ではどのようなことであっても情熱を持って行ってきたことは、面接で評価されるケースが増えています。
「音楽活動では、どうしても食べていけそうにない」「年齢がそろそろ厳しくなってきている」という理由で就職活動に踏み出したのであれば、採用担当者もその理由を納得してくれるでしょう。
☆回答例
高校時代にバンドを組んでいたので、就職活動は行わず、フリーターをしながらプロミュージシャンを目指しました。
しかし、フリーターを続けるうちに、いずれは結婚をして家庭を持ちたいと思い、今のままでは生活をしていくことが経済的に難しいと実感しました。
そのような経緯から、正社員を目指した就職活動をはじめました。
一方、フリーターになった理由が、「なんとなく」というような場合は、新卒という「就職をする上での最大のチャンス」を逃してしまったのですから、働き出してからものんびり仕事をしてしまうのではないか、と思われてしまいます。
このような理由でフリーターになる人は多いのですが、上手く説明しないと面接で評価が低くなり、なかなか内定がもらえません。
「なんとなく」フリーターになった事実に変わりはないのですから、そのことを後悔(反省)しているというように説明してから、前向きに仕事をしていきたい、というような情熱を伝えるとよいでしょう。
☆回答例
新卒時に、自分が何をやりたいのか目標が見つからず、中途半端な気持ちで正社員を目指すことができなかったため、就職活動を行いませんでした。
しかし、フリーターをしてみて、仕事は続けているうちに面白みが分かって、目標ができてくることもあるのだと実感しました。
そういったことが分かってからは、早く正社員として、責任のある仕事にチャレンジしたいと思い、就職活動に踏み出しました。
2. 新卒時に就職活動はしなかったのですか?
上の質問に少し似ていますが、「新卒の時に就職活動をしたのか、しなかったのか」について直接質問されることも多いです。
この質問は、フリーターにとって厳しい質問といえます。
「新卒時に就職活動をしていたが、フリーターになった」と答えると、「就職活動をしても内定がもらえないのは、どこかに問題があるのでは?」というような疑問をもたれてしまいます。
逆に、「新卒時に就職活動はしないままフリーターになった」と説明すると、上に記載した「なんとなくフリーターになった」人と同じように、「周りの人が就職活動をしている期間に、この人は危機感を持たなかったのだろうか?」という疑問を持たれてしまいます。
どちらを答えても、面接官に疑問を持たれてしまうので、難しい質問なのです。
これらの質問に答える際には、新卒時と今では、就職活動に対する取り組み姿勢が変わっていることを伝えられれば、面接官も納得してくれるでしょう。
☆新卒時に就職活動をした場合の、回答例
新卒時にも就職活動をしていたのですが、闇雲に企業に応募し面接に参加していたため、結局内定をもらうことができませんでした。
フリーターになってからは、再度自らの興味ややりたいことを考え直し、企業研究をした上で、御社の仕事に興味を持ち応募させていただきました。
というような説明すれば、新卒時と今では状況が変わっていることを説明できているので、新卒時の失敗を今の自分と合わせて見られなくなります。
☆新卒時に就職活動をしなかった場合の、回答例
新卒時には就職活動に踏み出すことができなかったのですが、大学の友人が正社員として頑張って働いている姿を見て、このままフリーターを続けていてはいけないと思いました。
そんな中、求人を探していたときに御社を見つけ、この仕事であれば、私も正社員として頑張って働いていけそうだと思い応募させていただきました。
というように説明できれば、新卒時と今の、状況や考え方の変化を説明できているので、面接官も納得してくれるはずです。
フリーターになったことを、面接官はよい印象で見ていないことが多いので、昔と今で状況がどのように変わり、前向きに就職活動を行うに至ったかを説明するとよいでしょう。
3. フリーター期間にどのような仕事をしていたのですか?
フリーター期間にどのような仕事をしてきたのか質問がされるのは、「アルバイト経験が就職後の仕事に役立つのか」、また、「仕事をする素養を養えているのか」を知りたいからです。
接客業のアルバイトをしていたなら、営業や販売職の仕事をする場合に、接客経験が活かせますし、他の仕事でもビジネスマナーは必要になるので接客の経験が活きてきます。
アルバイトであっても、他のアルバイトをまとめる立場にあった場合は、後々リーダーとして活躍してくれるという期待が持てます。
このような面接官の質問意図をくみ取って、回答するためには、評価される仕事内容を一つか二つ上げ、それを、アルバイトでの具体的なエピソードで説明するとよいでしょう。
面接で評価されやすいことには、
- コミュニケーション能力
- 継続力
- リーダーシップ力
- 統率力
- 創意工夫
- 体力
- 情熱
などがあります。
おそらくアルバイトを長い間してきたのであれば、これらの内のどれかの能力が求められる仕事があったはずです。
必ずしも、特別な経験をしている必要はないので、ちょっとしたエピソードでもアピールできれば、よい評価が得られるはずです。
☆回答例
店舗や個人宅に荷物を運搬する配送の仕事をしていました。
商品の受け渡しの際に、直接お客様とやり取りを行うので、正しい言葉遣いとマナー、手際のよい受け渡しができるようになりました。
男女を問わず幅広い年代のお客様と対面する仕事なので、客層にあわせたコミュニケーションの取り方も身につきました。
働き始めた頃は、重たい商品の運搬を手伝ってもらうことが多かったのですが、体力がついたおかげで一人でできるようになり、時間短縮にもなりました。
4. アルバイト以外に何か活動はしていましたか?
このような質問が行われるのは、アルバイト以外に活動をしている人であれば、活動的であったり、ストレス発散ができたり、コミュニケーション能力が高いと判断されるからです。
スポーツや文化的な活動など、どんなものでも、アルバイト以外にしていたことがあれば、積極的にアピールするとよい印象が残る可能性が高いです。
☆回答例
学生時代にサッカー部に所属していたので、卒業後に友人たちとサッカーチームを結成して活動しています。
毎週日曜日にグラウンドを借りて、練習をしたり、定期的に開催されているサッカーの大会に出場して試合を行っています。
平日はアルバイトばかりしていたので、休日にサッカーをすることでリフレッシュできていたように思います。
もし、アルバイト以外に何もしていなかった場合でも、ランニングやサイクリングであれば、今からでもはじめられるので、それらをアピールするのもよいでしょう。
それらを続けていれば体力がついて、仕事にも活きてくるはずですから、今からはじめてもまったく問題ないです。
アルバイト以外の活動については、以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
まとめ
面接で聞かれる質問は結局、「あなたはどういう人ですか?」ということです。
フリーターをしている人にも、しっかりしている人もいますし、適当に生活してきた人もいると思います。
しかし、仕事をはじめる上では、
- 体力
- 情熱
- 前向きさ
- まじめさ
などが必要になるので、それらを満たしているのか、これから変わっていけるのか、が問われます。
これらの質問がされたときに、「やっぱり聞かれた」と落胆するのではなく、「自らの人間性をアピールするチャンス!」と考えられるように、しっかり準備しておきましょう。
フリーターが面接で聞かれるその他の質問である、「自己紹介」「志望動機」「自己PR」「何か質問はありますか?」などの答え方については、以下の記事で紹介しています。
女性だけでなく、男性にも役立つ内容ですので、こちらもチェックしてください。
面接で好印象を与える服装については、以下の記事で説明しているので、こちらも参考にしてください。
また、以下の記事で、「フリーターが必ず知っておきたい、フリーター就職の実態」や「フリーターの正社員を目指した就職活動のやり方」について解説しているので、こちらも参考にしてください。
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