※本記事は一部プロモーションを含みます
大学中退者の公務員就職ガイド!給料や職種、年齢制限、試験内容を解説
最終更新日:2024年8月28日
大学中退後に就職活動をするなら、民間の企業だけでなく公務員も検討してみましょう。
公務員になるには、公務員試験という科目数が多く難関な試験をクリアしなければなりません。
しかし民間企業と違い、学歴や職歴で人を判断してはいけないことが決められているので、大学中退していてもニート期間があっても公務員に就職できます。
ここでは、
- 大学中退者が公務員になった場合のメリット、デメリット
- 民間企業と公務員の給料比較
- 大学中退者が公務員試験に合格するには
- 公務員専門学校に行くべき大学中退者の特徴と独学で合格する方法
- 大学中退者が目指しやすい公務員試験の仕事内容や競争率
など公務員就職を考えている大学中退者に役立つ情報を徹底解説していきます。
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1. 大学中退者も公務員に就職できる理由
1-1. 公務員試験の受験資格は年齢制限だけのものが多い
公務員の種類や職種によって違いはあるものの、公務員試験の受験資格は年齢制限だけのものが多いので、大学中退者でも多くの試験を受験できます。
実際に国家公務員の約3割、地方公務員の約2割が高卒者です。(※1)
高卒者の割合が少ないと感じるかもしれませんが、学歴で冷遇されているのではなく、難易度の高い公務員試験に合格できる人が大卒の方が多いからです。
試験のレベルを示すために
- 「高卒程度」
- 「大卒程度」
という表記がされているのですが、これはあくまで試験の難易度や受験者に要求する能力の目安を表すだけです。
そのため大学中退者の最終学歴は「高卒」ですが、大学中退者も大卒程度の試験を受験できます。
年齢制限は自治体や職種によって異なりますが、試験のレベルが高卒程度の試験は、20歳や21歳までや、高校卒業から2年以内と比較的低く設定されています。
一方で大卒程度の試験は28歳や29歳、社会人枠の試験は39歳までと比較的高く設定されています。
年齢制限は受験時の年齢ではなく、採用される年の4月1日時点の年齢で判断されるので注意しましょう。
※1 出典:令和2年 国家公務員 給与等実態調査 /令和2年 地方公務員給与の実態
1-2. ブランク期間や大学中退学歴の評価が民間企業よりやさしい
民間企業では大学中退という学歴やニートやフリーターをしていたブランク期間をあまり良く思わない傾向があり、大学中退者は就職活動で苦労することもあります。
一方で公務員には公務員法という法律があり、その法律の「平等の取り扱い」という項目によって、学歴の低さやブランク期間の長さなどで差別をしてはいけないことが定められています。
それでも学歴や職歴が魅力的な人が優遇されるのでは?と思うかもしれませんが、
- 「何年もニートをしていた」
- 「大学中退」
- 「職歴がない」
という人も実際に採用されています。
一次の筆記試験を通過すれば、きちんと人間性を見てもらえるので大学中退者も安心して受験しましょう。
2. 大学中退者が公務員を目指すメリット
2-1. 福利厚生が充実している
公務員はライフイベントに合わせた休暇や各種手当などの福利厚生が充実しており取得率も高いです。
- 各種手当
-
給与以外にもらえる各種手当は、職員の置かれた状況や職務内容によって変わり、一部ですが以下のような手当があります。
- 地域手当...物価や民間賃金の高い地域に勤務する職員に支給される
- 扶養手当...配偶者をはじめとする扶養親族がいる職員に支給される
- 住居手当...一定月額を超える賃貸住宅の家賃を払っている職員に支給される
- 出産・育児に関する福利厚生
-
公務員は家庭と仕事を両立しやすい環境が整えられており、令和元年度の女性の、
- 育児休業取得率は99.9%
- 育児休業から職場復帰している人は98.0%
また国が男性の育児休業を推奨していることから、男性の育児休業取得率も高いのが特徴です。 - その他の休暇制度
-
産休・育休の他に、
- 年20日の有給休暇
- 5日の夏季休暇
- 親族の介護が必要なときの介護休暇
- 病気で入院が必要なときの病気休暇
※2 出典:令和2年度人事院「年次報告書」
2-2. リストラや倒産の心配がない
公務員は国が行っている事業なので、倒産やリストラの心配がありません。
また給与が景気に左右されにくいので、定年まで安定した給与を貰えます。
こうした点から社会的信頼が厚く、住宅ローンなどの審査が通りやすいというメリットもあります。
2-3. 高卒と大卒の仕事内容が同じ
公務員は試験によって仕事内容が決まるので、同じ公務員試験に合格していれば高卒も大卒も同じ仕事内容で働けます。
そのため採用後に大学中退のコンプレックスを感じにくいです。
2-4. 年功序列で確実に給料が上がっていく
公務員は基本的に年功序列制で、長く務めるほど給料が上がっていくので、年齢が上がり出費が増えても安定した生活を送れます。
2-5. 異動で仕事内容や人間関係を変えられる
民間企業の場合、営業職として入社するとずっと営業職というように、総合職でない限り仕事内容が大きく変わることが少ないので、万が一仕事内容が合わない場合、基本的に転職という手段しかありません。
対して公務員は地方公務員も国家公務員も、基本的に2、3年おきに異動があり、仕事内容や人間関係を変えられます。
1年で異動になるケースや上司に異動の相談をして早めに異動になるケースもあり、仕事内容や人間関係が合わない場合も仕事を長く続けやすいです。
異動のたびに新しい仕事を覚える必要がありますが、業務は細分化されていて覚えやすくなっています。
2-6. 利益関係なく公共のために働ける
民間企業では利益がでないと会社を運営できないので、どのような事業でも利益が出ないことはできません。
一方公務員は、税金を使って国民の暮らしをよくすることを目的としているので、利益がでないことでもそれが国民のためになるのであれば行えます。
民間企業のように会社や個人の成績が給与に反映されないですが、利益を追求せずに人のために働けるのは公務員の大きな魅力です。
3. 大学中退者が公務員を目指すデメリット
3-1. 公務員の面接試験でも「大学中退理由」について質問される
民間企業と同じように公務員試験でも、面接では必ずと言って良いほど「大学中退理由」について質問されます。
この質問は大学中退を責めているのではなく、
- 「中退に至った経緯」
- 「中退に対する考え方」
などから応募者の人となりを知ろうとしています。
面接官によっては大学中退について何度も質問されることもありますが「納得できるまで聞いてもらえている」と前向きに捉えましょう。
3-2. 合格できないとブランクができる
公務員試験は出題範囲が広いので、平均1年~1年半程度の勉強期間が必要と言われます。
万が一合格できなくても年齢制限までは何度でも無料でチャレンジできますが、何年もの勉強期間を経て結局合格できなかったとなると、勉強期間がブランクになるので注意が必要です。
公務員になるための勉強期間だったとはいえ、長いブランク期間ができると民間企業への就職で不利な要素となります。
3-3. 個人の実績に伴う昇給がほとんどない
公務員は年功序列で確実に給料が上がる半面、仕事で成果を挙げることによる昇給はほとんどありません。
年功序列制で大幅に昇給するのは40代、50代であることが多く、地方公務員などの事務職は特に初任給をはじめ若い頃の給料は高くはありません。
実力主義で早くから高い収入を得たい人や、成果が給与に繋がらないとやりがいを持てない人には不向きな仕事です。
3-4. 公務員も残業しないといけない
公務員は定時退社できるイメージがあるかもしれませんが、残念ながら公務員にも残業はあり、残業の多さは部署によって大きく異なります。
残業代は超過勤務手当として支給されるのですが、定時後の残業だけでなく急ぎの仕事で朝早く出勤した場合も手当の対象となります。
ただし上司から認められた残業しか超過勤務手当の対象にならないので、手当が付かない残業もあります。
3-5. 副業が禁止されている
ここ数年で本業とは別で収入源を作る「副業」が世間に浸透し、副業をする人も副業OKとする民間企業も増加しています。
副業で収入を得られると経済的に余裕ができて本業に縛られない、金銭的に余裕のある生活ができるといったメリットがありますが、残念ながら公務員は副業が禁止されています。
3-6. 異動のたびに仕事を覚えないといけない
メリットでも述べたように公務員は2、3年おきに異動があり、メリットにもなりますが人によってはデメリットにもなります。
例えば異動のたびに新しいことを覚えたり、人間関係を構築するのが面倒な人にとってはストレスが溜まります。
地方公務員は県内で異動することが多いですが、国家公務員は引っ越しを伴う異動もあるので全国転勤をしたくない人は注意しましょう。
また公務員の職種の中にも、国税専門官や図書館司書など一つの仕事を極められるものもありますが、基本的にいろいろな仕事を経験するので何かのスペシャリストになりたい人には不向きと言えるでしょう。
3-7. 公務員は仕事への満足度が低め
公務員の仕事は利益を追求しなくていいことがメリットでもありますが、利益のためにスキルを磨いたりチームで戦略を立てるといったこともないので、仕事の面白みを感じにくいです。
また古い体制が続いていることや、異動が多く一つの仕事を極められないことも影響して、公務員の仕事満足度は全職種の中でワースト5という結果が出ています。(※)
自分のアイディアや努力が結果に表れるような、やりがいのある仕事がしたい人は民間企業の方が面白いと感じる可能性が高いです。
※ 出典:PRITIMES「17業種別の仕事満足度ランキング発表!ソーシャルリスニングで遂に真実が判明」
民間企業への就職活動も考えよう
公務員は給料や休日が安定しているなど、長く働ける制度が整っています。
しかし1年程度の勉強期間が必要なことや、万が一合格できなかった場合ブランクができてしまうなど、大学中退者が目指すにはリスクがあるのも事実です。
「絶対に公務員になる!」という強い気持ちがない場合は、民間企業への就職がおすすめです。
大学中退者が民間企業へ就職する方法やおすすめ職種については、以下の記事で紹介しているので、こちらを参考にしてみてください。
4. 大学中退者が公務員になったときの給料は?
公務員の給料は「給与」と「諸手当」で構成されています。
「給与」は基本給のことで、所属する機関ごとに法律によって決められているため、その年の業績などで変動することがなく安定しているのが特徴です。
「諸手当」は夜勤の有無や扶養人数など、個人の環境に応じてもらえます。
これらを把握した上で、実際に大学中退者が公務員になるとどのくらいの給料が得られるのかを見ていきましょう。
4-1. 公務員の給与は学歴ではなく試験で決まる
公務員の基本給である給与は、係長・課長などの役職を表す「級」と勤続年数や勤務成績などによって決まる「号」で決まります。
同じ職種でも大卒程度試験か高卒程度試験かによって「級」や「号」の位が初めから違うので、基本的に大卒程度試験採用者の方がずっと高い給与を得ることになります。
つまり大学中退だから給与が低いということはなく、どの試験に合格するかによって給与が決まるということです。
学歴で給料が変わる民間企業の場合、大学中退者は「高卒」待遇となりますが、公務員は試験と面接対策次第で「大卒程度」の給料を得られます。
4-2. 公務員と民間企業の初任給
公務員の初任給は職種によって異なるため、一概に公務員の初任給を紹介できませんが例として、
- 国家公務員(事務系)
- 地方公務員(事務系)
- 事務系民間企業
の初任給を比べてみましょう。
ただし地方公務員は採用される都道府県や市町村によっても給与が異なるので、ここでは例として東京都・大阪府・熊本県の初任給を書いておきます。
国家公務員の初任給(令和2年)※諸手当は含まない
総合職試験(大卒程度試験) | 232,840円 |
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一般職試験(大卒程度職試験) | 225,840円 |
一般職試験(高卒程度試験) | 187,920円 |
出典:内閣官房内閣人事局 国家公務員の給与(令和2年版)
地方公務員の初任給(事務系)※諸手当は含まない
<東京都>
Ⅰ類B試験(大卒程度) | 220,400円 |
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Ⅲ類試験(高卒程度) | 174,700円 |
<大阪府>
大卒程度試験 | 204,300円 |
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高卒程度試験 | 174,700円 |
<熊本県>
大卒程度試験 | 188,700円 |
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高卒程度試験 | 154,900円 |
出典:実務教育出版 公務員試験オールガイド2022年度版
民間企業の初任給(事務系) ※諸手当は含まない
大卒 | 204,584円 |
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短大卒 | 180,915円 |
高卒 | 166,170円 |
出典:人事院 令和2年度年次報告書
公務員も民間企業も物価の高い都市部は初任給から高く、地方になると低くなる傾向があります。
公務員の初任給も、どの地域のどのレベルの試験に合格するかによって、民間企業より高くも低くもなることが分かりました。
4-3. 公務員と民間企業の平均月収と平均年収
公務員は初任給は高くはないものの、勤続年数に応じて少しずつ給与が上がり、役職が上になる40代以降はさらに高くなります。
以下は国家公務員・地方公務員・民間企業の平均月収と平均年収です。
平均月収(平成28年)
国家公務員(一般行政職) | 41万984円(※3) |
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地方公務員(一般行政職) | 36万5,549円(※3) |
民間企業(産業全体)(※4) | 33万3,700円 |
平均年収(平成28年)
国家公務員(一般行政職) | 667万4,380円(※3) |
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地方公務員(一般行政職) | 592万1,893円(※3) |
民間企業(産業全体)(※4) | 489万9,000円 |
※3 出典:マイナビ公務員の給料&年収はどれくらい?地方公務員・国家公務員の年収の差は?2018年4月3日
※4 出典:東洋経済ONLINE最新版!『月額給料が高い業界』ランキング2017年9月28日
民間企業は産業全体の平均なので企業によってかなり差がありますが、全体で見ると公務員は民間企業より高い収入を得られる可能性が高いと言えます。
ただし前述したように若い頃の公務員の給料は低めなので、入職後10年程度は給料面に満足できないかもしれません。
5. 大学中退後に公務員に就職した人の体験談
- 1. ハンドルネーム
- くまくま
- 2. 就職活動をはじめたのは大学中退後何年目か?
- 大学中退後1年目
- 3. 大学中退後に採用選考に参加した企業数は何社?
- 2社
- 4. 内定をもらった企業の業界
- 公務員
- 5. 内定をもらった職種
- 事務
- 6. 一番多かった採用選考手順
- 学力検査、適性検査、面接、各1回
- 7. 大学中退後の就職活動で心掛けていたことは何か?
- 面接でほぼ100%中退理由と中退後の自分の生活について聞かれるので、あえて隠そうとはせずに堂々と胸を張って受け応えるように心がけました。逆に言えば聞かれることが分かっている分、面接の用意が楽だと割りきってました。
- 8. 大学中退後の就職活動で困難を感じたことは何か?
- 精神的な病気で中退したので、面接の際に正直に伝えることが出来ず、他のもっともそうな理由を作ることに苦労しました。また「大学中退」というある種のコンプレックスを飼い慣らすのに苦労しました。
- 9. 大学中退後、就職活動以外にしていた事
- 在学中からバイトをしてましたが、中退後もそのまま続けました。身分が無くかつ、働いていない期間というものを作りたくなかったので必死でした。今思えば気持ちが途切れなくて良かったです。
- 10. これから就職活動をする大学中退者にアドバイスやメッセージをお願いします。
- それぞれに様々な事情があるとは言え、「大学中退」と言うと物凄くマイナス要素と捉えられがちですが、やれる事をやるしかないので胸張って面接に挑めると良いかと思います。
以下の記事では、大学中退後に就職した30人の体験談を紹介しています。
民間企業に就職した体験談がほとんどですが、面接対策や大学中退後の生活などについて、公務員を目指す人にも役立つ体験談がたくさんあるので参考にしてみてください。
大学中退後に就職した人の体験談30件と就職活動成功のポイント
6. 公務員より民間企業就職が向いている人の特徴
ここまで公務員について解説してきましたが、公務員と民間企業どちらを目指すべきか分からない人もいるのではないでしょうか。
そこでここまで解説した公務員の特徴をふまえて、公務員より民間企業が向いている人の特徴を解説します。
- 転職や独立に役立つスキルを身に着けたい人
-
公務員は異動が多く一つのスキルを極めるのが難しいため、民間企業への転職ではスキルとして評価されないこともあります。
一方で民間企業では一つの職種を極めることが多く、その経験を活かして転職や独立がしやすいです。
一つの職場に縛られたくない人や転職や独立でキャリアアップを考えている人は、民間企業が向いていると言えます。
特にプログラミングなどのIT関連は市場価値が高いので、学歴で不利になりがちな大学中退者におすすめです。 - 副業したい人
-
前述したように公務員は副業が禁止されていますが、民間企業では副業を許可する企業が増えてきています。
副業でゆとりのある生活を送りたい人、得意分野や好きなことを副業として活かしたい人は民間企業就職がおすすめです。 - 実力主義でたくさん稼ぎたい人
-
公務員は年功序列で確実に給料が上がっていく半面、実力や成果による昇給がなく若いころは民間企業より給料が低いことも多いです。
一方民間企業では成果に応じてインセンティブがもらえたり、昇給する企業もあります。
早くからたくさん稼ぎたい人、実力が給料に反映されたい人は民間企業の中でも営業職や販売職をチェックしてみてください。 - 試験勉強に真剣に取り組む自信がない人
-
公務員試験は出題範囲が広く難易度も高めなので、1年を目安に真剣に勉強する必要があります。
中学・高校で学習した内容に自信がない人は、特に時間がかかるでしょう。
公務員試験勉強に真剣に取り組む自信がない人や、真剣に勉強しても合格まで何年もかかりそうな人は民間企業就職がおすすめです。
公務員試験のために社会人経験が無いまま年齢を重ねると、民間企業就職がさらに難しくなります。
民間企業就職にはエージェントを利用しよう
ここまでの解説を読んで民間企業就職をしようと思った人は、就職エージェントを利用しましょう。
就職エージェントは、求職者と人材を求めている企業とを繋ぐサービスで、両者の希望条件を満たした求人を紹介してくれるので効率よく就職活動を進められます。
大学中退者は就職エージェントの中でも、面接対策や履歴書添削など就職活動を一から丁寧に教えてくれる、未経験者向けの就職エージェントがおすすめです。
ここでは大学中退者におすすめの未経験者向け就職エージェントを2つ紹介します。
①ジェイック就職カレッジ
ジェイック就職カレッジは、大学中退者やフリーター専門の就職エージェントで、就職成功率は81.1%(大学中退者に限ると90.7%)、これまでに36,289人以上の就職支援実績があります。
担当者が一社一社訪問しブラック企業を排除した正社員求人だけを扱っていることから、入社後定着率は91.5%です。
またジェイック就職カレッジでは、就職エージェントの中で唯一大学中退者に特化した就職講座が用意されていて、自己分析や面接での大学中退理由の回答方法など就職活動について一から教えてもらえます。
そのほか就職活動に関する質問があれば、その都度相談できるなど多方面から就職活動をサポートしてくれるので、ぜひ利用してみてください。
②ハタラクティブ
ハタラクティブは、20代の大学中退者やフリーターを対象に就職支援を行っている就職エージェントです。
ハタラクティブのマンツーマン面談では、やりたいことがない人でも就職できるように、しっかりとカウンセリングし、仕事未経験者向けの求人2,300件以上の中から、その人に合った求人を紹介してくれます。
またハタラクティブは、いくつかある就職エージェントの中では大手企業への就職にも強いという特徴があります。
求人紹介以外では履歴書の書き方や面接対策も行ってくれ、サポートが充実していることから利用者の就職率は80.4%、これまでに11万人以上を支援してきた実績があります。
どちらの就職エージェントも料金は一切かからず、オンラインで対応してくれるので気軽に利用してみてください。
7. 大学中退者が公務員試験に合格するには
7-1. 筆記試験(一次試験)で高得点を取る
どの職種の一次試験も、択一式(マークシート方式)の教養試験は必ず出題されます。
この試験に合格できないと人物試験に進めないので、1年程度を目安に徹底して勉強しましょう。
合格点に達していれば二次試験を受けられますが、点数が高いほど好印象を持ってもらいやすいので、できるだけ高得点を目指すことをおすすめします。
教養試験の内容は、判断推理・数的推理・文章理解・資料解釈で構成される「一般知能」と、社会科学・人文科学・自然科学で構成される「一般知識」の2つに大きく分けられます。
「一般知識」は中学・高校で学習した内容で「この程度は知っておくべき内容」として出題されています。
対して「一般知能」は複雑な文章理解や計算が必要なので、試験勉強した人としていない人で差が出る部分です。
技術職や一部の自治体では、教養試験において漢字の読み書きや時事用語の説明などの記述式問題が出題されることもあります。
一次試験では教養試験のほかにも試験がありますが、受験する職種によって内容が異なるので一部紹介します。
- 国家一般職(高卒程度)/地方公務員(初級)...適性試験+作文
- 国家一般職(大卒程度)/地方公務員(上級)...専門試験(刑法、民法、行政学など)+論文
受験する自治体や職種によって、作文や論文が二次試験に組み込まれていることもあります。
7-2. 人物試験(二次試験)で求められる人物像を知る
一次試験に合格すると、二次試験の人物試験に進めます。
人物試験は面接が中心で、集団面接やグループディスカッションの後に、三次試験として個別面接がある場合と個別面接だけの場合があります。
個別面接では志望動機など基本的な質問のほか「少子高齢化」や「防災対策」「環境問題」などの時事問題について問われることがあるので、自分の意見を言えるようにしておきましょう。
公務員試験は筆記試験がピックアップされがちですが、最近は面接の結果が重視されているので、どのような人物像が求められているのか知っておきましょう。
全ての公務員に共通して求められる人物像は、
- 会話のキャッチボールができるか
- 身体的にも精神的にも強いか
- 社会常識をわきまえているか
といった民間企業にも共通するような基本的なことと「地域や人に貢献したい気持ちがあるか」という熱意です。
それに加えて受験する公務員試験によって求められる人物像もあります。
例えば将来の幹部候補の採用試験では企画力や発想力がある人を求めるのに対し、消防士のような団結力が求められる仕事では指示を速やかに実行できる人を求めています。
しかしその職種に求められる人物像を意識しすぎると、自分の考えが伝わらなかったり公務員試験に合格できても仕事が合わなかったりする場合があります。
どの公務員にも求められる人物像は意識するべきですが、その職種に求められる人物像を意識しすぎて自分を偽ってしまわないように気を付けましょう。
7-3. 予測できる質問に答えられるようにしておく
民間企業同様、公務員試験においても人柄を重視する傾向が高まっているので、面接で聞かれそうな質問を予測して答えられるようにしておきましょう。
ここでは大学中退者が公務員試験を受ける際に、聞かれやすい質問を3つ載せておくので参考にしてください。
- 大学中退理由
-
この記事の上でも解説したように、民間企業と同様に公務員試験でも、ほぼ100%大学中退理由を聞かれます。
ネガティブになりがちな大学中退理由ですが、できるだけポジティブに伝えるのがポイントです。
公務員試験では大学中退歴だけでは不利になりませんが、中退理由が「サークル内で意見が対立し、やりたいことができなかったから」というような内容では、協調性や忍耐力が足りないと思われます。
上記のような中退理由の場合は、
「ボランティアサークルの活動を楽しみに大学を選びましたが、私が入った年からサークル活動が少なくなり、困っている人の役に立ちたいという自分の目的が達成できないと感じました。大学外のボランティアをしようと調べていく中で、公務員の仕事は利益関係なく困っている人を助けられることを知り、公務員になるために大学中退しました」
というように志望動機を絡めて伝えると前向きな印象を持ってもらえます。
一方で経済的事情や病気などのやむを得ない理由や、進路変更などの前向きな理由の場合は、そのまま伝えても理解してくれる企業が多いです。
以下の記事では公務員試験や民間企業の面接で、大学中退理由を伝える際に使える例文を20例紹介しているので、参考にしてください。
- なぜ民間企業ではなく公務員を選んだか
-
公務員を目指す理由として「社会的信用の高さ」や「雇用の安定」「カレンダー通りの休み」など、働きやすさが本音の人も多いのではないでしょうか。
しかし面接では「住民の役に立ちたい」という熱意を、自分の意見を交えて具体的に話すことが大切です。
自分が志望する自治体で取り組んでいることを調べ、民間企業ではできない理由も加えて話せるとより説得力が上がります。
例文
「私が公務員を目指す理由は、防災を通して地域住民の生活を守りたいという思いからです。学生時代、被災地のボランティアに行った際、世帯年収によって防災対策に差があることを知り、問題意識を持ちました。御所では、全世帯に非常食を定期配布していたり、小中学校での防災対策に力を入れていることを知りました。私も、すべての地域住民が安全な生活ができるよう貢献したいと感じ、公務員を志望しました。」
- 採用されたらどんな仕事がしたいか
-
この質問もよくされるので、やはり事前に詳しい仕事内容を調べておくことが大切です。
具体的な仕事内容を出すことがポイントですが、採用されても必ずその業務ができるとは限らないので、一つの業務に絞って話すのは控えましょう。
またマイナーな業務ではなく、志望先の重要な仕事を挙げるのもポイントです。
例文
「可能であれば、公民館や保育所、小学校、図書館の建設・管理に携わりたいです。今後、過疎化が懸念されるこの地域を、移住したくなるような街にすることを目標にしているためです。一方で、窓口業務で住民一人一人に寄り添いたいという思いもあります。どのような業務でも、住民の暮らしのサポートに繋がっているので、そこでできることを頑張る所存です。」
7-4. 勉強に自信がない人は筆記試験がない自治体を狙う
公務員試験は基本的に筆記試験がありますが、特定の職種限定で筆記試験がない自治体があります。
その多くが看護師や技術職ですが、大阪府摂津市や京都府城陽市は、市役所などに勤務する地方公務員の一部の試験でも筆記試験がありません。
筆記試験をあえてなくしている理由は、学力よりもコミュニケーション能力のある人材を求めているからです。
学科試験は自信がないが、面接には自信があるという人はチェックしてみてください。
8. 大学中退者は公務員専門学校に行くべき?
公務員専門学校は、公務員試験に合格するためのカリキュラムが組まれた学校で、行った方が効率よく試験対策ができますが、学費が必要なので簡単に行けない人も多いです。
学費は専門学校やコースによって差があるものの、1年制で100万円、2年制で150万、費用が安いとされている通信講座でも50万円ほどが平均とされています。
独学で合格した人も少なくない中、どのような人が公務員専門学校に行くべきなのでしょうか。
8-1. 公務員専門学校に行くべき大学中退者の特徴
- 効率よく学習したい人
-
公務員専門学校の一番のメリットは、出題範囲の広い公務員試験の傾向を網羅していて、無駄のない学習計画を立ててもらえるところです。
独学の場合、自分で出題傾向を分析するので、出題数が少ない範囲に時間をかけてしまうケースも多いです。
自分で学習計画を立てることに不安がある人は、公務員専門学校を利用した方が安心です。 - 面接に不安がある人
-
公務員専門学校では、筆記試験対策だけでなく二次試験の面接対策も行ってもらえます。
自分だけでは面接対策に不安がある人は公務員専門学校に行くべきでしょう。 - 同じ目標を持った仲間が欲しい人
-
公務員試験合格のためには、毎日相当量の勉強をしなければならず忍耐力が必要です。
公務員専門学校に行くと、お互いの状況を話し合ったり情報交換をしたりして、勉強の意思を高められます。
一人では勉強の意思が続かないという不安がある人は、公務員専門学校に行くことでモチベーションを保ちやすくなるでしょう。
8-2. 大学中退者の公務員専門学校の選び方
公務員専門学校には、定時制、通信講座、一つの公務員試験に特化したコースなど、さまざまな種類があります。
公務員専門学校はクラスと担任がいる高校のようなイメージですが、公務員予備校という塾のような形態のものもあります。
公務員専門学校を選ぶときは、合格実績だけを見て決めるのではなく、自分に適した専門学校やコースを選びましょう。
- 学習スタート時のレベルが合っているか
- 目指している職種の公務員試験に強い講座か
- 親身に相談に乗ってくれる雰囲気か
- 大学中退者の公務員合格実績があるか
という点を確認しておくとミスマッチが起こりにくいです。
9. 大学中退者が独学で合格する方法
ここまで公務員専門学校について解説しましたが、分からない問題を自力で理解できる人や、一人でも勉強を継続できる人は独学でチャレンジすることもできます。
ここからは大学中退者が独学で公務員試験を受験するときのポイントを解説します。
9-1. 学習計画を立てる
出題範囲が広い公務員試験は、まず過去問などからどの問題がどのくらい出題されるのかを分析し、学習計画を立てることが大切です。
しかし何冊もある公務員試験対策の本から自分で分析するのは時間がかかる上確実ではありません。
そこでおすすめしたいのが、どこをどれだけ勉強すればよいかが分かる「要点整理集」です。
学習の初めは、まず要点整理集で問題を解き、分からない部分を他の本で確認することから始めるとよいでしょう。
9-2. 過去問題をたくさん解く
公務員試験を受けるまでに必ずやっておきたいのが過去問題を解くことです。
過去問題は、一通り勉強が終わってから始める人もいますが、初期の頃から解いておくことで苦手科目と得意科目が分かります。
そのようにして自分の理解度を分かっていないと、予想外に苦手問題に時間がかかり、学習スケジュールが上手く進まないことがあります。
9-3. 模擬試験を受験する
模擬試験は、公務員専門学校や予備校で行われることが多いですが、通常の講義を受けていなくても受験可能です。
模擬試験を受けることで、合格の可能性を客観的に判断できます。
また実際の試験と同じ形式で実施されるので、試験の雰囲気や時間配分に慣れることができます。
9-4. 面接対策を行う
一人で面接対策をするのは難しいですが、だからこそインターネットや本を使って対策を徹底しましょう。
はじめての面接が第一志望の公務員の場合、緊張で声が小さくなったり頭が回らなくなったりすることもあるので、家族に面接官になってもらったりして練習しておきましょう。
10. 公務員の種類
公務員は以下の図のように職種や区分が多岐に分かれていて、試験内容や働き方、給与もさまざまです。
ここからは公務員がどのように分類されていて、どのような仕事があるのかを見ていきましょう。
10-1. 国家公務員と地方公務員
公務員を大きく分けると「国家公務員」と「地方公務員」に分類され、そこからさらに職種や区分が分かれています。
公務員は法令で定員が決められていて全体で約333万人、国家公務員が約59万人で全体の約2割、地方公務員が約276万人で全体の約8割となっています。
ですから毎年の採用人数は退職者の数に応じて変動します。
両者の違いは国の機関に勤めるのが国家公務員で、地方公共団体に勤めるのが地方公務員であり、スケールの大きな仕事ができるか地域に貢献できる仕事ができるかという点です。
しかしどちらも国民全体の奉仕者として公共のために働き、税金を有効に使うことを目的としており、同じ職種であれば日々の業務は似通っている部分が多いです。
それぞれの細かな違いは職種ごとに異なるので、興味のある職種に国家公務員と地方公務員どちらもある場合は、待遇や転勤の有無、試験の難易度などを調べて決めるとよいでしょう。
10-2. 一般職と特別職
公務員には「特別職」と「一般職」があります。
特別職は、公務員の働き方などを定めた「公務員法」を適用すると業務に支障が出るような職種の区分分けで「公務員法」が適用されません。
具体的には以下の職種が特別職となっています。
- 国家公務員の特別職
- 内閣総理大臣、国務大臣、大公使、国会職員、裁判官・裁判所職員、防衛庁職員など
- 地方公務員の特別職
- 都道府県知事・副知事、市町村長・副市長村長、議員、行政委員会の委員など
一般職は、特別職以外のすべての公務員を指し「国家公務員法」または「地方公務員法」という法律で働き方が定められています。
11. 大学中退者も合格しやすい公務員試験
これ以降では大学中退者からでも合格しやすい公務員試験について紹介します。
受験程度が「高卒程度」または「短大卒程度」のものなので、大学受験を経験した大学中退者にとっては十分狙えるレベルです。
しかし油断は禁物。
自治体よっては競争率や試験の難易度が高いので、公務員試験の対策は手を抜かずにしっかりしておきましょう。
※国家公務員の試験実地状況については、人事院「国家公務員試験採用情報NAVI」を参考にしています。
※「倍率」は申込者数と最終合格者数を元に算出している場合、実際の倍率より高くなっていることもあります。
出典:人事院「国家公務員試験採用情報NAVI」
11-1. 地方公務員試験(初級)
難易度★★
地方公務員試験(初級)は、地方自治体で勤務する初級係員になるための採用試験で、都道府県・政令指定都市の高卒程度試験のことを指します。
募集される職種は、一般事務・学校事務・警察事務などの事務系区分と、農業・土木・建築・電気などの技術系区分があります。
事務系区分に合格すると各自治体のいずれかの機関に配属され、庶務、経理、企画立案に伴う事務や窓口業務などを行います。
3~4年ごとに受験した自治体の管轄範囲内での異動があります。
地域住民から身近に感じてもらえる業務なのでやりがいはありますが、昇進の早さや役職の高さには上限があるので、ある程度の出世までしか望めないケースが多いです。
採用試験は、
- 試験程度は高卒程度
- 受験資格に『大学卒業(見込み)者を除く』自治体がある
などの理由から大学中退者が挑戦しやすい公務員試験です。
令和2年度試験実施状況
東京都職員Ⅲ類(高卒程度)の場合
受験資格:H11.4.2~H15.4.1生まれの者
試験内容:
一次試験 教養試験、専門試験(事務を除く)、作文試験(事務のみ)
二次試験 口述試験(面接)
実施結果
試験区分 | 受験者数 | 合格者数 | 競争率 |
---|---|---|---|
事務 | 670 | 62 | 10.8 |
土木 | 82 | 43 | 1.9 |
建築 | 3 | 2 | 1.5 |
機械 | 28 | 14 | 2.0 |
電気 | 27 | 14 | 1.9 |
初任給:約174,700円
東京都「東京都職員採用」
11-2. 地方公務員試験(市役所初級)
難易度★★
地方公務員試験(市役所初級)は、地方公務員試験(初級)と似た試験ですが、都道府県・政令指定都市以外の市役所や町役場の高卒程度試験です。
地方公務員試験(初級)が自治体の管轄内で異動するのに対し、市町村公務員試験(初級)は部署間で異動するので、勤務地が基本的に変わりません。
地域住民のための行政サービスの実施が主な仕事ですが、市町村やその年度によって実施される区分が異なるので、事前に確認しておきましょう。
令和2年度試験実施状況
青森市(青森県)初級試験の場合
募集職種:事務、電気、建築、土木
受験資格:H11.4.2~H15.4.1生まれの者。※日本国籍が必要
試験内容:
一次試験 教養試験、専門試験(技術のみ)、適正検査
二次試験 作文試験、面接試験
初任給:約150,600円
また募集区分は少ないですが、地方公務員中級試験は試験レベルが短大卒レベルなので、受けたい都道府県や市町村に中級が用意されている場合はおすすめの試験です。
11-3. 国家公務員一般職試験(高卒者試験)
難易度★★★
国家公務員一般職試験(高卒者試験)は、国政に関わる事務や技術的業務を行う初級係員になるための採用試験です。
受験程度が高卒程度なので大学中退者も受験しやすい国家公務員試験です。
採用後は事務系の場合は省庁や出先機関の庶務や総務などに配属されることが多く、デスクワークを中心とした事務や窓口業務を行います。
技術系の場合は受験した区分の分野に配属されて、各分野で専門性のある業務を行います。
国家総合職や国家一般職(大卒程度)の補助的業務なので、同じ国家公務員でもそれらとは待遇や昇進、仕事の立ち位置では大きな差がありますが円滑に業務が進むための重要な役割を担っています。
令和2年度試験実施状況
受験資格:
①各試験年度の4月1日において、高校または中学を卒業した日の翌日から起算して2年を経過していない者、および試験年度の3月までに高校または中学を卒業する見込みの者。
②人事院が①に掲げる者に準ずると認める者。
試験内容:
一次試験 基礎学力試験、適正試験(事務のみ)、専門試験(技術系のみ)、作文試験(事務のみ)
二次試験 人物試験(個別面接)
実施結果
試験区分 | 受験者数 | 合格者数 | 競争率 |
---|---|---|---|
事務 | 13,824 | 3,075 | 4.5 |
技術 | 1,229 | 720 | 1.7 |
農業 | 募集なし | - | - |
農業土木 | 235 | 118 | 2.0 |
林業 | 154 | 50 | 3.1 |
初任給:約150,600円
人事院「国家公務員採用試験」
11-4. 国家公務員一般職試験(社会試験(係員級))
難易度★★★
国家一般職には、40歳未満の人であれば受験可能な「社会人試験(係員級)」もあります。
年齢制限で公務員試験をあきらめかけている大学中退者にとっては、チャレンジできる試験です。
ただし、採用人数が少なく倍率が高くなる傾向があるので、試験程度が高卒程度であっても注意が必要です。
令和2年度試験実施状況
受験資格:40歳未満の者(高卒者試験の受験資格の期間を過ぎた者および人事院がこれらの者に準ずると認める者に限る)
試験内容:
一次試験 基礎学力試験、適正試験(事務のみ)、専門試験(技術系職種のみ)、作文試験(事務のみ)
二次試験 人物試験(個別面接)
実施結果
試験区分 | 受験者数 | 合格者数 | 競争率 |
---|---|---|---|
事務 | 募集なし | - | - |
技術 | 1,229 | 720 | 1.7 |
農業 | 募集なし | - | - |
農業土木 | 62 | 8 | 7.8 |
林業 | 募集なし | - | - |
初任給:採用前の経歴により異なるが、高校卒業後、30歳で採用された場合、約166,000円~221,000円
人事院「国家公務員採用試験」
12. 合格率は10%未満!超難関な公務員試験
ここからは合格率が10%未満の超難関な公務員試験を紹介しています。
試験程度は大卒程度ですが、院卒者や高学歴の受験者が多く、採用されるまでに学歴も重視されます。
その分、採用されれば将来性が高い公務員になれる、一発逆転の公務員試験です。
※国家公務員の試験実地状況については、人事院「国家公務員試験採用情報NAVI」を参考にしています。
※「倍率」は申込者数と最終合格者数を元に算出している場合、実際の倍率より高くなっていることもあります。
出典:人事院「国家公務員採用情報NAVI」
12-1. 地方公務員試験(上級)
難易度★★★★~★★★★★
地方公務員試験(上級)は、地方自治体で勤務する上級係員になるための採用試験です。
行政の企画から実施までの幅広い業務をこなしていき、将来は自治体幹部を目指せます。
試験程度は大卒程度ですが、
- 地方公務員の中では最も難度が高い
- 国家総合職や国家一般職と併願する人が多い
などの理由から大学中退者にとってはかなり難関な公務員試験と言えるでしょう。
試験区分でいうと行政の採用人数は多いのですが、技術系は採用人数が少なかったり実施されなかったりすることもあり、さらに難関です。
地方上級試験の難易度は、国家一般職(大卒程度)と同等または人気の都道府県に勤務する場合ならそれ以上とも言われます。
令和2年度試験実施状況
東京都職員Ⅰ類B[一般方式](大卒程度)の場合 ※免許・資格が必要な区分も含む
受験資格:H3.4.2~H11.4.1生まれの者
試験内容:
一次試験 教養試験、専門試験、論文試験、プレゼンテーションシート作成(ICTのみ)
二次試験 口述試験(個別面接)
三次試験(新方式のみ) 口述試験(個別面接、グループワーク)
実施結果
試験区分 | 受験者数 | 合格者数 | 競争率 |
---|---|---|---|
行政 | 1,626 | 352 | 4.6 |
土木 | 201 | 114 | 1.8 |
建築 | 37 | 25 | 1.5 |
行政(新方式) | 494 | 115 | 4.3 |
ICT(新方式) | 45 | 15 | 3.0 |
初任給:約220,400円
東京都「東京都職員採用」
12-2. 国家公務員一般職試験(大卒程度試験)
難易度★★★★
国家公務員採用一般職試験(大卒者程度試験)は、本庁や出先機関で定型的な事務を行う中級係員になるための試験です。
一流大学出身の受験者が多いので、公務員試験の中でも超難関な試験の一つです。
最終試験に合格しても、
- 最終合格者を成績順に並べた『採用候補者名簿』
- 希望する府省を訪問して面接を行う『官庁訪問』
など採用までには学歴を問われるプロセスがあるので、大学中退者にとってはかなり難しい試験となります。
最初に配属された分野内での移動が多いので、特定の業務での専門性が高くなる人が少なくありません。
将来は国政に係る中堅幹部や専門家として活躍することが期待されています。
令和2年度試験実施状況
受験資格:
①21歳以上30歳未満の者
②人事院が①に掲げる者に準ずると認める者。
試験内容:
一次試験 基礎能力試験、専門試験、一般論文試験
二次試験 人物試験(個別面接)
実施結果
試験区分 | 受験者数 | 合格者数 | 競争率 |
---|---|---|---|
行政 | 24,180 | 4,771 | 5.1 |
電気・電子・情報 | 427 | 136 | 3.1 |
土木 | 1,200 | 306 | 3.9 |
建築 | 201 | 46 | 4.4 |
物理 | 303 | 129 | 2.3 |
初任給:218,840円(行政職員)/224,640円(研究職員)
人事院「国家公務員採用試験」
13. 大学中退者におすすめの公務員の職種
ここからは大学中退者におすすめの公務員の職種を紹介します。
ここで紹介している職種は公務員の中でも知名度が高い職種なので、働く姿がイメージしやすく、多くの大学中退者も活躍しています。
仕事をするためには専門的な知識や技術が必要とされますが、採用後に学校や研修で身につけていくので、事前の知識や資格はもちろん大学時代の単位も必要ありません。
試験内容や給与についても詳しく紹介していますので、大学中退者も気になる職種をチェックしてみてください。
※国家公務員の試験実地状況については、人事院「国家公務員試験採用情報NAVI」を参考にしています。
※「倍率」は申込者数と最終合格者数を元に算出している場合、実際の倍率より高くなっていることもあります。
出典:人事院「国家公務員採用情報NAVI」
13-1. 警察官
難易度★★~★★★
警察官は、市民の安全と社会の秩序を守るために犯罪予防や犯人検挙、交通の取り締まりなどを行います。
警察官は地方公務員と国家公務員に分けることができ、次のような違いがあります。
- 地方公務員の警察官
- 都道府県ごと(東京都は警視庁)に実地される警察官採用試験で採用されて、階級が警視以下の人。
ただし階級が警視正以上になると国家公務員になります。
出世のスピードは遅く、役職の上限がありますが私たちに最も身近な存在です。
交番勤務や白バイ、鑑識などを行う警察官がこれにあたります。 - 国家公務員の警察官
- 国家総合職と国家一般職の試験で警察庁採用になる人と、都道府県警察に勤務する警視正以上の人。
国家公務員試験で採用される警察官は、最初から立ち位置が高いうえに出世のスピードも早い警察組織の上層部です。
国家公務員試験で採用される警察官の割合は全体のごくわずかです。
そのため地方公務員の警察官が、大学中退者におすすめの職種と言えるでしょう。
都道府県ごとに行われる採用試験では、年齢制限に加えて身長や体重、視力などの身体要件が細かく決められています。
二次試験では体力検査や適性検査も行われ、職務上必要な体力と倫理観が問われます。
大きな自治体では採用者が多く令和3年度の警視庁の警察官採用では、
- 男性 Ⅰ類 760人、Ⅲ類 250人
- 女性 Ⅰ類 250人、Ⅲ類 100人
合計950人の採用が予定されています。
また警視庁や神奈川県警、大阪府警などでは、年に2、3回試験が行われるので1年以内に再チャレンジすることもできます。
試験区分は、
- Ⅰ類(大卒程度)・Ⅱ類(短大卒程度)・Ⅲ類(高卒程度)
警視庁、埼玉県
- 警察官A(大卒程度)・警察官B(高卒程度)
北海道、神奈川県、愛知県、大阪府、福岡県ほか
などに分けられていますので大学中退者は「Ⅲ類」、または「警察官B」の高卒程度を受験すると良いでしょう。
採用後は警察学校で共同生活を送りながら、
- 警察官AやⅠ類区分採用者は6か月
- 警察官BやⅢ類区分採用者は10か月
の研修を受けて警察署に配属されます。
試験程度に関係なく巡査として主に交番勤務からスタートします。
13-2. 消防官
難易度★★~★★★
消防官は、知名度の高い公安系の地方公務員です。
消防本部や消防署に勤務して、消火活動や人命救助、火災の原因調査、建築物の立ち入り検査などを行います。
採用試験は市町村ごとに実施されますが、東京都は一部を除いて東京消防庁で実施されます。
試験区分を大卒程度と高卒程度に分けているところが多く、
- Ⅰ類(大卒程度)・Ⅱ類(短大卒程度)・Ⅲ類(高卒程度)
東京消防庁
- 消防吏員A(大卒程度)・消防吏員B(高卒程度)
大阪市、福岡市
などの呼び方で区分しているところもあります。
大学中退者は「高卒程度」「Ⅲ類」「消防吏員B」の試験区分を選ぶと合格しやすくなるでしょう。
職務上、身長や体重、視力などの身体要件が設けられていて体力検査も行われます。
体力検査は自治体によって内容が異なっていますが、1㎞走や20mシャトルラン、上体起こし、腕立て伏せ、握力など、たくさんの検査が実施されます。
仕事がら体力面がとても重視されるので、試験勉強とともに日頃からトレーニングをして体力をつけておくと良いでしょう。
採用試験は自治体ごとに違っていて、
- 試験区分を分けていない
- 欠員がある時だけ採用試験を行う
- 女性の採用人数がかなり少ない
といった場合もありますので、各自治体の採用情報は事前に確認しておきましょう。
採用後は全寮制の消防学校で6か月間、座学や訓練の初任基礎教育を受けて消防署に配属されます。
その後、消防署で約6か月間の実務教育を受けて課題の研究発表を行えば、消防学校卒業となります。
令和2年度試験実施状況
東京消防庁 消防官Ⅲ類(高卒程度)の場合
受験資格:H11.4.2~H15.4.1生まれの者
一次受験者:4,005人
最終合格者:522人
倍率:7.7倍
初任給:213,900円
東京消防庁「平成30年度消防官募集」
13-3. 刑務官
難易度★★
刑務官は、国家公務員の公安職です。
法務省の職員として刑務所や拘置所などに勤務し、被収容者の職業訓練や日常生活の指導、施設の警備などを行います。
受験資格は「各試験年度の4月1日において、17歳以上29歳未満の者」となっています。
また採用数はわずかですが、40歳未満の人を採用する社会人枠もあります。
試験程度は高卒程度で試験区分は、
- 男性は、「刑務A」・「刑務A(武道)」
- 女性は、「刑務B」・「刑務B(武道)」
に分けています。
武道区分では柔道や剣道の実技試験が行われ、採用されるとその技能を活かして施設の保安警備などにあたります。
刑務官の採用試験を受けるには、身長や体重、四股の運動機能についての身体要件があり、身体検査と体力検査(武道は除く)も行われます。
令和2年度の合格者数は刑務A区分の中でも、
- 関東甲信越静 83名
- 四国、沖縄 31名
と地域によってかなりの差があります。
どの区分や地域を選ぶのかによって採用の結果が大きく違ってきますので、注意しておきましょう。
採用後は職場研修や合宿研修を受けて、憲法や刑法、心理学、護身術など、刑務官として必要な知識や技術を身につけていきます。
刑務官と聞くと「体を使う」「淡々と仕事をこなす」というイメージが強いのですが、パソコンを使ったり、報告書などの書類作成や各種手続きといった事務作業も意外と多くあったりします。
また被収容者の更生の後押しができた時や、社会復帰に向けて意欲的に取り組む被収容者の姿が見られた時など、
令和2年度試験実施状況
刑務A(男性)の場合
申込者:3,308人
最終合格者:494人
倍率:6.7倍
刑務B(女性)の場合
申込者:2,720人
最終合格者:350人
倍率:7.8倍
初任給:いずれの試験区分も208,080円
人事院「刑務官採用試験」
13-4. 税務職員
難易度★★
税務職員は、国家公務員の専門職です。
国税庁の職員として、国の財政基盤となる納税行政の事務を行います。
税務職員採用試験は、試験程度は高卒程度なので大学中退者もチャレンジしやすいのですが、受験資格が、
「試験年度の4月1日において、高校または中学卒業から3年を経過していない者」
となっているので試験受験時に受験資格があるか確認しておきましょう。
また令和2年度の合格者数を見てみると、
- 関東甲信越 615名
- 北海道 63名
- 沖縄 39名
となっており試験区分の地域によってかなり差があるので、どの地域を選ぶのかにも注意が必要です。
採用されると全寮制の税務大学校で1年間の研修を受けて、税務の知識を身に付けます。
その後、税務の専門家として採用地域の税務署に配属されて、国の賦課や徴収、調査などを行います。
令和2年度試験実施状況 ※全国合計
申込者:7,210人
最終合格者:1,672人
倍率:4.3倍
初任給:146,100円(採用時)/168,000円(税務大学校普通科卒業時)
13-5. 入国警備官
難易度★★
入国警備官は、国家公務員の公安職です。
法務省の職員として、入国管理局や入国管理センターなどに勤務して、不法入国者や不法就労者の調査や収容、本国への送還、施設の警備などを行います。
また平成24年度からは社会人試験(40歳未満の者)も行われています。
ただし社会人試験は毎年採用人数が若干名で、令和2年度の採用試験でも、
- 申込者 310人
- 最終合格者 7人
となっていて競争率が高く、採用されることが難しい試験です。
どの試験でも言えることですが、社会人試験の区分は試験の成績が上位にいないと採用されませんので、年齢制限を超えている大学中退者はその点を心得ておきましょう。
採用試験では身長や体重、視力などの身体要件が設けられていて、上体起こしや立ち幅跳びといった体力検査も行われます。
身体要件や体力検査の基準に達しない場合は不合格となりますので、受験案内で詳しく確認しておきましょう。
採用後は約3か月間の初任科研修(合宿研修)で、憲法や外国語、逮捕術など必要な勉強や訓練を受けます。
専門職ですが、このように採用後に入管警備官として必要な知識や技術を身につけるので、大学中退者にもおすすめできる職種です。
令和2年度試験実施状況
申込者:2,675人
最終合格者:393人
倍率:27.8倍
初任給:20万8,080円
14. 学費無料の学生をしながら、給与ももらえる公務員試験
国家公務員試験の中には、学費無料の学校で学びながら専門家を目指せる、大学校試験があります。
採用されれば国家公務員の身分になり、学生でありながら給与も支給されます。
大学中退者の中には、経済的な理由によって大学中退せざるを得なかった人が少なくありません。
また大学中退後に、
- 大学中退を後悔している
- 大学中退にコンプレックスがある
- 「大卒」の学歴がほしい
といった人も多いです。
そういった人は大学校試験を選択肢の一つとして考えてみるのもよいでしょう。
このように待遇が良い大学校ですが、
- 規則が厳しい
- やっていく自信がなくなった
- 集団生活ができない(全寮制の場合)
などの理由から中退する人も多いので、慎重に検討する必要があります。
また採用人数が少ないので、受験程度が高卒程度でも気を抜かずにしっかり準備を整えましょう。
※国家公務員の試験実地状況については、人事院「国家公務員試験採用情報NAVI」を参考にしています。
※「倍率」は申込者数と最終合格者数を元に算出している場合、実際の倍率より高くなっていることもあります。
出典:人事院「国家公務員採用情報NAVI」
※4 偏差値は、Benesse「マナビジョン」を元にしています。
14-1. 海上保安大学校学生試験
難易度★★★ 偏差値59(※4)
海上保安大学校は、海上保安庁の幹部職員を育成する全寮制の学校です。
入学と同時に海上保安庁の職員となり、4年6か月で海上保安業務に必要な高い知識と技能を学びます。
卒業後は初級幹部として陸上勤務と海上勤務を繰り返しながら、上級幹部を目指します。
試験の程度は高卒程度で身長や体重、四股の運動機能などの身体基準があります。
また上体起こしや反復横跳び、鉄棒両手ぶら下がりなどの体力検査も実施されるので、体力もつけておきましょう。
ただし受験資格が「試験年度の4月1日において、高校または中学卒業から2年を経過していない者」となっているので受験できる大学中退者は限られます。
また海上保安庁の職員を目指せる試験には、
- 海上保安学校学生試験
- 海上保安学校学生試験(特別)
があります。
ともに試験程度は高卒程度で、全寮制の学校で1年、または2年で海上保安業務に直結する知識や技術、一般教養を身に付けます。
「海上保安学校」
14-2. 航空保安大学校学生試験
難易度★★★ 偏差値57~60(※1)
航空保安大学校は、空港や航空管制部の専門家になるための全寮制の学校で、以下2つの学科があります。
- 航空情報科...航空情報の提供、運航管理などのの業務に必要な知識を学ぶ
- 航空電子科...航空保安無線施設の運用保守などの業務に必要な知識を学ぶ
いずれの学科も入学と同時に国土交通省の職員となり、2年間で卒業し全国各地の空港や航空管制部に勤務します。
試験程度は高卒程度で、視力や聴力などの身体基準があります。
令和2年度試験実施状況
航空情報科の場合
申込者:327人
最終合格者:53人
倍率:6.2倍
航空電子科の場合
申込者:205人
最終合格者:68人
倍率:3.0倍
初任給:いずれの学科も159.636円
国土交通省「航空保安大学校」
14-3. 気象大学校学生試験
難易度★★★★ 偏差値68(※1)
気象大学校は、気象庁の幹部候補を養成する学校です。
入学と同時に気象庁の職員となり、4年間で気象に関する専門知識や技術を学びます。
卒業後は本庁や地方気象台に配属されて、気象、地震、火山、海洋等の観測、予報、調査、技術開発などを行います。
試験程度は高卒ですが採用予定者が毎年少ないので、大学中退者も試験対策をしっかりしておきましょう。
ただし受験資格が「試験年度の4月1日において、高校または中学卒業から2年を経過していない者」となっているので、受験できる大学中退者は限られます。
15. 公務員以外の大学中退者が選べる進路
大学中退後には、公務員試験を受験する以外にもたくさん選択できる進路があります。
他の進路については、以下の記事で解説しているのでチェックしてみてください。
16. まとめ
公務員試験は種類が豊富で、大学中退者が受験できるものがたくさんあります。
どの公務員試験を受けるかによって、試験の難易度や採用後の業務、将来性が大きく変わってきます。
自分の能力や適性、やりたいことにあった試験を選択することが、公務員を目指すうえでの大切なポイントとなるでしょう。
「大学中退者は公務員試験が不利なのではないか」と思っている人も少なくありませんが、学歴やブランク期間に関係なく平等に採用の判断をしてもらえるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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当社(株式会社ウェイズファクトリー)では、学校を中退した後の就職活動について無料で気軽に相談できる窓口を設けております。
当社のキャリアアドバイザーにメールか電話で相談できます。
- 「どの就職エージェントを利用すればよいかわからない」
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岸 憲太郎
・株式会社ウェイズファクトリー代表取締役
・関西大学総合情報学部卒業
人材紹介事業と就職や転職に関してのWEBメディア事業を行う(株)ウェイズファクトリーの代表をしています。
15年以上の就職支援経験を通じて、数百名の採用担当者や求職者と情報交換をしてきました。
それらの経験を社会に還元していくために、記事の監修だけでなく、編集にも深く関与して情報発信を行っています。
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