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大学中退のメリット・デメリットとその後の進路12選を解説
最終更新日:2024年10月4日
2023年度だけで56,710人が大学中退していますが、インターネットに「大学中退すると人生終了」と書かれていることから、中退後の人生に不安を感じる人が多いです。
そこでこの記事では、大学中退者など若者の就職支援を15年以上行ってきた経験や各進路先に取材をして得た情報を元に、
- 大学中退者の大学中退率と大学中退理由
- 大学中退のメリット・デメリット
- 大学中退を後悔しない人の特徴
- 大学中退者のその後
- 大学中退後に選べる進路12選
について解説していくので参考にしてください。
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1. 大学中退者の「大学中退率」と「大学中退理由」
まずは大学中退者の「大学中退率」と「大学中退理由」について見ていきましょう。
2023年4月から2024年3月、1年間の、
- 大学中退者数は56,710人
- 学生数に占める中退者の割合は2.10%
です。
また大学に通う4年(6年制の場合は6年)間の大学中退率は7%ですので、大学に100人が入学した場合、卒業するころには7人が大学中退していることになります。(中央公論社 大学の実力2019より)
それでは、これらの大学中退者は、どのような理由で大学中退をしているのでしょうか。
以下の図は文部科学省が2023年4月から2024年3月の大学中退者を対象に、大学中退理由について調査を行った結果です。
出典:文部科学省「令和5年度 学生の中途退学者・休学者数の調査結果について」2024年6月
- 【大学中退理由1位】転学等・進路変更等 22.0%
-
2023年度の大学中退理由で最も多い転学等・進路変更等には、
- 「思っていた勉強ができない」
- 「新たに学びたい分野ができた」
進路変更のために大学中退をした人は、大学中退をした時点で次に進む進路を決めているので、中退後すぐに動き出せる人が多いです。 - 【2位】学生生活不適応、修学意欲低下 16.5%
-
2位の学生生活不適応、修学意欲低下には、
- 「人間関係が上手くいかず大学に行くことが辛くなった」
- 「大学とのミスマッチで通っている意味が見いだせない」
- 【3位】就職・起業等 14.4%
-
3位の就職・起業等には、
- 「大学に通うより早く働きたい」
- 「起業して成功したい」
- 【4位】経済的困窮 13.6%
-
4位は経済的困窮で、
- 「親がリストラされた」
- 「働いて家計を支えないといけない」
そのため就職活動においては面接官に納得してもらいやすい大学中退理由の一つです。 - 【5位】学力不振 7.3%
-
5位の学力不振は、
- 「スポーツ推薦で入学したものの勉強についていけなかった」
- 「単位を落として留年した」
ここまで大学中退理由をランキングでお伝えしましたが、実際には以下のように複数の理由が重なっていることが多いです。
- 人間関係に悩んでいたところに家庭の経済状況の悪化も重なった
- 学業不振で留年しそうだったから進路変更で専門学校に進学した
「この理由で大学中退するのは間違っている」というのは無く「中退後どれだけ後悔しない生活を送れるか」が重要です。
そのためにも、これ以降では大学中退のメリット・デメリットについて知っていきましょう。
大学別の中退率に興味がある人は、以下の記事で紹介しているのでチェックしてみてください。
2. 大学中退の5つのメリット
- やりたいことに専念できる
- 大学内の問題から離れ、環境をリセットできる
- 早くから社会経験を積める
- 授業料の支払いがなくなる
- 自分の人生について真剣に考えるきっかけになる
2-1. やりたいことに専念できる
勉強やサークルなどの大学生活よりもやりたいことがある人は、中退すると全ての時間を自由に使えます。
例えば大学中退理由の1位が転学等であるように、大学進学後に本当に学びたいことが分かった人は専門学校や他大学に通い直せます。
また学校に通い直さない場合でも、
- 学歴よりも技術が重視される仕事で経験を積みたい人
- 起業したい人
- 長期留学がしたい人
などは、やりたいことに専念できます。
ただし起業や留学は大学に通いながらでもできます。
中退をする前に大学とやりたいことを同時に行えないかを検討して、どうしてもやりたいことに集中したい場合に中退すると後悔が少ないでしょう。
2-2. 大学内の問題から離れ、環境をリセットできる
人間関係のこじれや勉強についていけないなど、大学内の問題が理由で大学中退を検討する人は少なくありません。
実際に大学中退理由の2位が学生生活不適応、修学意欲低下です。
大学中退すると大学内の問題から離れられ、中退後どのような進路を選んでも人間関係をリセットし新たな環境で一からスタートできます。
しかし、そうは分かっていても、せっかく入学した大学を中退することは簡単に決められないかもしれません。
もし大学中退を決めきれない場合は、
- 休学
- 学部変更
など中退ぜずに環境を変えられる方法がないか大学の学生課や家族などに相談してみるとよいでしょう。
2-3. 早くから社会経験を積める
大学中退理由の3位が就職・起業等であるように、大学に通うより早く働きたいと考える人もいます。
中退後すぐに就職すれば、大学の同級生よりも早く社会経験を積めます。
学歴より経験が重視される職種では、中退して早くから仕事をはじめると、
- スキルが身に付くのが早い
- 昇進できるのが早い
というメリットがあります。
また当たり前ですが仕事をはじめると収入を得られるので、経済的な理由で中退を検討している人にとってはメリットといえます。
ただし職種によっては大卒のほうが初任給が高かったり、昇進スピードが速かったりする場合もあります。
一度「高卒」と「大卒」で求人にどのくらい違いがあって、どの条件なら自分が納得できるのか見てから中退することをおすすめします。
2-4. 授業料の支払いがなくなる
大学中退理由の4位が経済的理由であるように、それだけ学費や生活費を負担に感じている人が多いです。
経済的理由が主な中退理由でなくても、
- 国立で年間約50万円
- 私立で年間約100万円
の授業料の負担は大きく「こんなに高い学費を出してまで大学に行く価値があるのかな」と感じるかもしれません。
大学中退をすると、それ以降は授業料がかからないので経済的な負担を減らせます。
注意点として学費納入期限までに退学手続きを完了できないと、次の学期の学費も請求されるので退学を考えたときはまず学費納入期限を確認しましょう。
また学期の途中で退学しても一度納めた学費は返ってきません。
2-5. 自分の人生について真剣に考えるきっかけになる
最終的に大学中退をしてもしなくても、中退を検討することは今後の自分の人生について真剣に考えるきっかけになります。
大学生の中には在学中からきちんと将来設計している人もいますが、特に将来は考えず、なんとなくアルバイトやサークルに励んだり卒業をゴールと考えていたりする人も少なくありません。
あまり何も考えずに日々を過ごしていると就職活動の時期になってはじめて、
- 「資格を取っておけばよかった」
- 「自分が何をしたいのか分からない」
と焦ってしまい就職後に企業とのミスマッチが起こることもあります。
中退を検討することで、自分のやりたいことや譲れない仕事条件が明確になり、将来のために必要な行動を早くからはじめられます。
大学を卒業する価値が明確になり大学に残る選択をしても、自分の将来に学歴は必要ないと分かり中退を選択しても、自分の将来について真剣に考えてから決断すると後悔する可能性が低いです。
3. 大学中退の8つのデメリット
- 最終学歴が高卒になり、応募できる求人が限定される
- 高卒は大卒よりも給料が少ない傾向にある
- 面接では大学中退理由を必ず質問される
- フリーターやニートになってしまう
- 奨学金の返済がはじまる
- 支払った学費は基本的に返金されない
- 親との関係が悪くなる
- 学び直しや資格のための勉強が必要になる
3-1. 最終学歴が高卒になり、応募できる求人が限定される
最終学歴は、
「最も高い水準の学校を卒業した経歴」
を表すので大学中退者の最終学歴は「高卒」です。
たとえ偏差値の高い大学に通っていたとしても、中退すると高卒として扱われるので、学歴にコンプレックスを感じる可能性があります。
また学歴が高卒になると就職活動では「大卒以上」の求人に応募できないので、大卒に比べると応募できる求人数が少なくなります。
関心のある職種や企業の求人に高卒では応募できない可能性があります。
3-2. 高卒は大卒よりも給料が少ない傾向にある
大学中退者の最終学歴は高卒ですが、高卒は大卒に比べて給料が少ない傾向にあります。
厚生労働省が行った2019年の初任給の調査結果を見てみると、
- 高卒 16万7,400円
- 大卒 21万200円
ですので初任給は4万円以上の差があります。(※)
2021年の平均賃金の調査では、
- 高卒 27万1,500円(平均年齢45.4歳)
- 大卒 35万9,500円(平均年齢41.1歳)
となっているので平均賃金は8万円以上の差があります。(※)
2017年の生涯賃金の調査では、
- 高卒男性 2億1千万円
- 高卒女性 1億5千万円
に対して、
- 大学・大学院卒男性 2億7千万円
- 大学・大学院卒女性 2億2千万円
となっていて生涯賃金は男女共に6千万円以上の差があります。(※)
就職する企業や職種によって給料額は変わりますが、高卒と大卒ではこれくらいの差があるのは知っておきましょう。
大学中退者が大卒や短大卒扱いになることも
大学中退者は企業から高卒として扱われることが多いですが、大学での在籍期間や人物評価などによって大卒や短大卒として扱われることがあります。(※)
求人応募の段階で「大卒以上」の求人に応募できることは少ないですが、入社後に大卒や短大卒扱いにしてもらえれば、高卒者よりも昇格や給与面で優遇してもらえる可能性があります。
※出典:リクルートエージェント「人事担当者に聞く「大学中退者の扱い」は?」
※出典:厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」2019年
※出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査-学歴別にみた賃金」2021年
※出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計 2019-生涯賃金など生涯に関する指標」2019年
3-3. 面接では大学中退理由を必ず質問される
大学中退後の就職活動では、ほぼ100%「大学中退理由」について質問されます。
中退をよく思っていない面接官の場合、説明してもわかってもらえず、高卒のほうが就職に有利だと感じた大学中退者もいます。
面接官の多くが、
「大学を途中で辞めたように仕事も投げ出すのではないか」
と考えるからです。
大卒や高卒の就職活動では聞かれることのない、マイナスを挽回しないといけない質問があるのは大学中退の大きなデメリットといえます。
しかし中退しているだけで不採用になることは少なく、大学中退理由で納得してもらえれば大学中退していても採用されます。
以下の記事で大学中退理由別の回答例文を解説とともに詳しく紹介しているので、中退理由の伝え方がわからない人は参考にしてください。
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その他のおすすめの就職エージェントを以下の記事で紹介しているので、こちらもチェックしてみてください。
3-4. フリーターやニートになってしまう
大学中退後すぐに就職活動を始めなかったり就職活動で挫折したりして、フリーターやニートになる人もいます。
大学中退直後は周りが学生であることが多いので、焦りも少なくとりあえずアルバイトを始めたり、なにもしないまま過ごしてしまいがちです。
しかし中退後のフリーターやニート期間は、長くなればなるほど就職活動では空白期間としてマイナス要素になります。
空白期間ができることで、さらに就職が難しくなり、そのままフリーターやニートを続けてしまうことにもなりかねません。
自分で選んでフリーターやニートになった人を除いて、自信を無くしたり大学中退を後悔したりすることもあります。
3-5. 奨学金の返済がはじまる
奨学金を借りていた人は、振込停止手続きの7か月後から返済がはじまります。
自分で中退を選んだとはいえ、大卒の肩書は得られないのに奨学金の返済はしないといけないことをデメリットに感じる人も多いです。
また、
- 中退後なかなか就職が決まらない
- 資格取得を目指していて収入が安定しない
など奨学金を返すことが難しい大学中退者は少なくありません。
奨学金の返済が困難な場合は手続きをすることで猶予期間がもらえるので、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
3-6. 支払った学費は基本的に返金されない
大学中退をしても、これまでに支払った大学の学費は基本的に返金されません。
大学は確保した学費で運営するため多くの大学の学則で、
「一度納入した学費はいかなる理由でも返金できません」
と規定されています。
ただし多くはありませんが中退理由によっては返金してくれる大学もあるので、一度大学に相談してみるとよいでしょう。
また各大学ごとに退学届を受理できる期間が決まっており、その期間を過ぎると次の学期の授業料も請求されるので注意しましょう。
万が一請求された学費を支払わない場合、大学が正式に受理した「中途退学」ではなく「除籍」扱いになります。
「除籍」については以下の記事で詳しく解説しているので、中退する大学の授業料を払えない可能性がある人は確認してみてください。
注意
特待生として授業料免除や減免制度を受けていた人が大学中退すると、これまで免除されていた学費を返還するよう言われることがあります。
入学時の条件に「特待生としての資格を失った場合に、減免された入学金・授業料を支払う義務がある」といった規定がある場合は特に注意が必要です。
3-7. 親との関係が悪くなる
大学中退したいことを親に話すと多くの親が驚き反対します。
中退後の計画を伝えるなど話し合いを重ねて認めてもらった人もたくさんいますが、どれだけ話しても理解してもらえなかった人も少なくありません。
何度話し合っても大学中退を認めてもらえない場合、半ば強制的に辞めることになり親と疎遠になったり会話が減ったりするケースが多いです。
実家暮らしの場合、親との関係が悪くなると中退後肩身の狭い思いをする可能性があるので、中退前にできるだけお金を貯めて自立できる準備をしておくことがおすすめです。
3-8. 学び直しや資格のための勉強が必要になる
大学中退後、
- 他大学への編入
- 専門学校への進学
- 資格取得
などをする場合、再度勉強を行う必要があります。
大学での勉強が辛くて中退を考えている人にとっては、大学での勉強から解放されてもまた別の勉強をしないといけないのはデメリットといえるでしょう。
大学在学中に編入の受験勉強や資格取得をする場合、もし不合格でも大学生であることに変わりはありませんが、中退後は不合格の場合フリーターやニート期間になるのでプレッシャーは大きくなります。
しかし在学中に本当に学びたいことがわかった人にとっては、中退後新たな分野の勉強ができることが楽しいと感じメリットとなるかもしれません。
4. 大学中退を後悔する人とは?
ここまで大学中退のメリット・デメリットについて見てきたように、大学中退をすると大学中退後の人生に良い影響をおよぼすこともあれば、悪い影響をおよぼすこともあります。
大学中退を後悔する人には、
- 大学中退のデメリットと向き合っていない
- 大学中退後の進路が曖昧なまま勢いで大学を辞めた
ことから厳しい現実に直面して後悔する人が多いです。
そこでこれ以降では実際に大学中退をして後悔しなかった人の特徴を解説するので、参考にしながら後悔しないための対策をしてみましょう。
5. 大学中退を後悔しない人の5つの特徴
ここからは以下の「大学中退を後悔しない人の5つの特徴」を解説するので、当てはまる部分があるかチェックしてみてください。
- 大学中退するデメリットより、メリットの方が大きい
- 休学・学部変更・奨学金を検討した
- 卒業生の就職実績を確認していた
- 大学中退後のプランが明確にある
- 親不孝にならないように中退について親と話し合えている
これらのケースを参考にして皆さんも大学中退をする前に対策をしておくと、大学中退を後悔する可能性を下げられるはずです。
5-1. 大学中退するデメリットより、メリットの方が大きい
「授業についていけず、勉強することが苦痛で退学したい」「早く働いて家計を支えたい」など中退を考える理由はさまざまですが、中退を考えるほど悩んでいるのであれば中退することで得られるメリットは大きいでしょう。
しかし上記でも解説しましたが大学中退にはデメリットも多いです。
一般企業への就職を考えるなら、卒業したほうが就職しやすいのは確かです。
中退した時は後悔しないと思っていても、大卒との収入の差などを身をもって経験することで大学中退をコンプレックスに感じることもあります。
- 「大学中退という学歴になることに少し不安はあるが、今中退してやりたいことをしないと絶対後悔する」
- 「このまま大学に通っていたら精神的に病んでしまうかもしれない」
など自分にとっての大学中退のメリット・デメリットをきちんと把握した上で中退した人は、中退を後悔することが少ないです。
【大学中退をした先輩の「ゆちょんさん」からアドバイス】
完全に希望がない。だから見切りをつける。しっかり向き合った結果そこまでの境地に達したなら、中退という選択に全く間違いがなかったと思えるはずです。そうなるまで学生である現状の価値をしっかりと見つめてください。
「大学中退してよかった人の体験談30件と後悔しないためにやるべきこと」より
5-2. 休学・学部変更・奨学金を検討した
どのような中退理由でも退学しなくてもよい方法がないか検討しておくと「あの時は退学が最善だった」と思えるので後悔することが少ないです。
例えば、
- 休学
- 学部変更
- 奨学金
などです。
休学には費用が必要ですが一年間休学をすれば学年が変わるので、人間関係の悩みから解放される可能性があります。
また学部変更と言って同じ大学の別の学部に変更できる大学も多いので、勉強についていけない、教授が苦手といった場合は検討してみてください。
また金銭的な事情で中退する人は、自分が原因でないだけに大学に未練が残ることがあります。
大学の学生センターでは学費に関して相談に乗ってもらえるので、退学以外の選択肢がないか相談してみましょう。
世帯収入によっては、
- 給付型奨学金
- 利息なしの奨学金
の対象となったり学費の納入期限を延長してくれるなどの対応をしてもらえる場合があります。
独立行政法人日本学生支援機構が大学入学後に給付型や貸与型の奨学金を申し込む人向けに、申し込み方法を動画を使って解説しているので、こちらもチェックしてみてください。
進学後に申し込む(在学採用)(独立行政法人日本学生支援機構ホームページ)
【大学中退をした先輩の「aaさん」からアドバイス】
まずは、なんで自分が大学を辞めることになるのか今一度考えて、そのあとがきちんとあるのかを考えて行動してみるのがおすすめです。何も考えずやめてしまうと後悔することがあるのでとりあえず大学にいるだけにするのもありかと思います。
「大学中退してよかった人の体験談30件と後悔しないためにやるべきこと」より
5-3. 卒業生の就職実績を確認していた
大学のキャリアセンターや就職課には卒業生の就職実績のデータが集められていて、卒業生が入社した企業名を知ることができます。
このような情報を事前に確認しておけば大学中退後に、
「卒業していれば、あのようなよい企業に就職できたかもしれないのに」
という後悔をせずにすみます。
大学に通う意味をみいだせず大学中退を検討していた人の中には、就職実績を見ることで卒業の価値を認識して大学中退を留まった人もいます。
中退を回避できる可能性もあるので必ず確認しておきましょう。
またキャリアセンターでは就職活動に関する相談に乗ってもらえるので、大学中退後に就職を希望している人は、大学中退予定であることを伝えて今後の就職活動について相談してみるとよいでしょう。
大学が保有する求人は大学卒業予定の学生向けですので、大学中退者が応募できる求人は少ないですが、今後どのように就職活動をすればよいか親身になってアドバイスをしてもらえる可能性もあるでしょう。
【大学中退をした先輩の「ユウキさん」からアドバイス】
まずは自分がこのまま大学を卒業して、就職した先をイメージして満足のいく将来像が思い浮かぶか考えた方が良い。それで満足のいかない将来像であれば、早いうちに中退する事を選んだ方が良い。
「大学中退してよかった人の体験談30件と後悔しないためにやるべきこと」より
5-4. 大学中退後のプランが明確にある
大学中退をしてよかったと思っている人の多くは、自分のやりたいことや目標を明確にして、それに向けて努力した人です。
大学中退しようか悩んでいる時は「どうやって親に話そうか」「早く中退して楽になりたい」と中退するまでのことを考えてしまいがちです。
しかし大学中退を後悔しないためにも大学中退後のプランを明確に立てておくことが大切です。
大学中退前から就職を決めておいたり、留学や起業などやりたいことの準備をしたりしておきましょう。
明確なプランを立てておくと望んでいないフリーター生活を送ることになったり、だらだら過ごしたりして親を心配させてしまう可能性も減らせます。
就職エージェントは中退前でも利用できる!
中退後に就職を考えている人は、大学中退者の就職に強い就職エージェントを利用してみましょう。
大学中退者の就職に強い就職エージェントでは、大学中退者を歓迎している企業の求人紹介、履歴書の書き方や模擬面接など、就職活動を多角的にサポートしてくれます。
中退後でももちろん利用できますが、中退前から利用して内定を得てから中退することで、中退後の人生が安定します。
以下の記事では大学中退者の就職に強い就職エージェントを紹介しているので、ぜひ利用してみてください。
【大学中退をした先輩の「スーさん」からアドバイス】
大学中退しても、それが全てではないということを理解し、過去を振り返るのではなく、未来に向けて前向きに考えることが重要です。自分自身の興味ややりたいことを探し、新たな目標を見つけ、それに向かって努力することが大切です。
「大学中退してよかった人の体験談30件と後悔しないためにやるべきこと」より
5-5. 親不孝にならないように中退について親と話し合えている
大学中退前に親ときちんと話し合えている人は、中退後の進路で親に背中を押してもらえるので、中退を後悔することが少ないです。
大学中退したいと話すと、はじめは多くの親が、
- 「大学を中退すると優良企業に就職できず、将来苦労するのではないか」
- 「就職活動がうまく行かず、ニートやフリーターになってしまうのではないか」
と子供の将来を心配して反対します。
しかし大学退学手続きには親の印鑑やサインが必須なので、親の同意なく退学はできません。
親に大学中退を認めてもらうには、
- 親の気持ちを理解し、大学まで行かせてくれたことを感謝する
- 親が安心できる中退後の進路を具体的に伝える
- 中退したい理由は正直に伝える
といったことが大切です。
また「大学中退は親不孝だ」と耳にすることがあるかもしれませんが、親に認めてもらった中退は決して親不孝ではありません。
中退後、社会人として自立できれば親を安心させられるでしょう。
以下の記事では親不孝にならないためにできることや、親に大学中退を納得してもらうための相談方法を詳しく解説しているので、よければ参考にしてください。
また実際に大学中退について親に相談をした5人の体験談を以下の記事に掲載しているので、こちらも参考にしてください。
この文章を親御さんが見られた場合は、親の視点から「子供が大学中退を考えている時にできること」について以下の記事で解説しているので、こちらをチェックしてみてください。
【大学中退をした先輩の「けんたさん」からアドバイス】
「自立する」「サポートしてくれた人に恩返しをする」この二つの要素が満たせるようになれば、大学中退をして良かったと思えるようになります。そのためには、中退をしたあとも今まで大学生活でしていた以上の努力をする必要があると思います。
「大学中退してよかった人の体験談30件と後悔しないためにやるべきこと」より
6. 大学中退してよかったと思っている人はどんな人?
大学中退を後悔しない人の特徴について見てきましたが、さらに積極的な考え方である「大学中退をしてよかった」と思っている人はどのような人なのでしょうか?
そこで実際に大学中退をしてよかったと思っている30人の方に以下の質問項目について体験談を作成してもらいました。
- ハンドルネーム
- 大学の中退理由は?
- 大学中退をした当初、中退したことをどのように思っていましたか。
- 大学中退をしてよかったと思うに至った理由を教えてください。
- 大学中退をしようと思っている人に、どのようにすれば「大学中退してよかった」と思えるようになるのかアドバイスをお願いします。
その結果、以下のような人が大学中退してよかったと思っていることがわかりました。
- 大学中退後よい就職先が見つかった人
- 大学中退後やりたいことに専念できた人
- 大学中退後自分で起業した人
- 大学中退後高い収入を得ている人
- 大学中退しストレスから解放された人
- 大学中退したことで大切な人と出会えた人
- 大学中退し学費面の悩みから解放された人
この体験談を以下の記事にまとめて掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
大学中退してよかった人の体験談30件と後悔しないためにやるべきこと
7. 大学中退者のその後
7-1. 中退後にしたいと思ったことと、実際にしていたことは違う
大学中退者は中退をしたその後に何をしていたのでしょうか。
大学中退者に「中退後にしたいと思ったこと」と「中退後に実際にしていたこと」について国がアンケートを行った結果が、以下の図ですので見てみましょう。
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究(p. 97)」平成27年5月27日
大学中退後は5割近くの人が「正社員として就職したい」と考えています。
しかし実際に正社員就職を目指して行動を起こした人は3割ほどしかいません。
本当は正社員になりたかったにも関わらず、
- 中退者が正社員になるための就職活動の仕方がわからない
- 内定をもらえる自信が持てない
- アルバイトとは言っても中退後はフルタイムに近い労働時間で働くため、就職活動の時間を確保するのが難しい
という理由から就職活動に動きだせない人がたくさんいるからです。
一方でアルバイトをすることを希望していた人数よりも多くの人が、大学中退後にアルバイトを探したりアルバイトを継続したりしています。
アルバイトは気軽に始められますが、そのままフリーターを続けてしまい就職の機会を逃す人もいるので注意が必要です。
就職活動やアルバイト以外で大学中退後に行っていたことには、
- 資格取得の勉強をした 11.1%
- 何もしなかった 9.6%
- 入学するための準備をした 4.2%
などがあります。
7-2. 大学中退女性のその後
上で紹介した「中退した直後にしたいと思ったことと、実際にしていたこと」のアンケート調査の対象者は大学中退をした男女です。
これを大学中退をした女性に限ると、アルバイトをする人がさらに多くなります。
アルバイトは雇用が不安定ですが、以下のような考え方の女性であれば会社に縛られないアルバイトという働き方が合っているといえます。
- 学歴や職業にこだわりがない
- 自由なシフトで趣味に時間を使いたい
- 責任のある仕事をしたくない
またアルバイトや派遣社員などの非正規社員の経験も、同じ職種での正社員転職で有利になります。
正社員への転職を視野に入れつつ、とりあえず非正規雇用から始める場合は転職で役立つ経験やスキルが身につく職種を選ぶとよいでしょう。
一方で大学中退女性の中には将来結婚することを考えて「無理に正社員就職しなくてもいいかな」という理由で非正規雇用を選ぶ人もいます。
しかし女性の生涯未婚率(50歳時の未婚割合)は20年前から約3倍増加し、2020年時点では17.8%で、
約6人に1人が生涯独身であることが分かっているので、いつか結婚するからフリーターでいいという考えは危険
です。(「令和4年 少子化社会対策白書」より)
結婚せずにフリーターを続ける可能性があること、いつか正社員になろうと考えても職歴がないままフリーターを続けると就職活動でハンデになることを理解した上で、アルバイトをするか就職活動をするかを選びましょう。
以下の記事では大学中退女性の就職活動方法や進路について詳しく解説しているので、参考にしてください。
大学中退女性はその後幸せになれる?就職方法や進路13選、結婚への影響を解説
8. 大学中退後に選べる進路12選
ここからは以下の大学中退後に選べる進路12選について紹介します。
- 正社員就職する
- 資格取得する
- 公務員になる
- 専門学校へ入学する
- 別の大学へ編入する
- 別の大学の一般選抜(一般入試)を再受験する
- 留学する
- 起業する
- 契約社員や派遣社員になる
- フリーターになる
- 休息する
- 再入学する
それぞれの進路について詳しく解説した記事も用意しているので、そちらもチェックしてみてください。
8-1. 正社員就職する
当サイトを訪問した方の多くが、正社員を目指して就職活動をはじめています。
正社員には以下のようなメリットがあります。
- アルバイトなどの非正規社員に比べて給料が高い
- ボーナスをもらえる可能性が高い
- 企業と無期雇用契約を結ぶため解雇される可能性が低い
正社員は年齢にあわせて昇給する企業が多いので、非正規社員との年収差は年齢と共にますます大きくなります。
また福利厚生の点でも、住宅手当や社宅、健康診断、育児休業など、充実した待遇を得られることが多いです。
一方で正社員は、
- 時間的な拘束が長い
- 責任の重い仕事を任せられる
- 転勤を命じられることがある
ため気軽に働けません。
プライベートを優先したい人には不向きな働き方といえます。
しかしフリーター生活が長くなるほど正社員になることが難しくなるので、正社員を目指す場合は早めに就職活動をはじめることが大事です。
とはいえ就職活動について相談できる人が少ない大学中退者は、就職活動が思うように進まないこともあるでしょう。
当サイトでは15年以上の就職支援の中で得たノウハウを公開しているので参考にしてください。
以下の記事では、大学中退者が就職する方法を詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
また以下の記事では、
- 大学中退者やフリーター専門のアドバイザーが、求人紹介をしてくれたり相談にのってくれたりする就職エージェント
- 大学中退者が応募できる「学歴不問」「未経験者歓迎」の求人が多い求人サイト
を紹介しているので活用してみてください。
正社員登用制度の実状
大学中退後にアルバイトから正社員を目指す、正社員登用制度の利用を検討している人もいるかもしれません。
厚生労働省が2,000社以上を調査した結果では、
- 75%の企業がアルバイトや契約社員などの正社員登用制度あり
- 44%の企業が過去1年間に正社員登用した実績あり
でした。
企業の2社に1社近くは過去1年間に正社員登用した実績があります。
しかし一人でも正社員登用した人がいると実績ありとなるので、実績ありの企業でも希望者全員が正社員になれたわけではありません。
これらを考慮すると正社員登用制度を利用してアルバイトから正社員を目指すことは、不確実性がまだ高いといえるでしょう。
正社員登用制度を利用して正社員を目指す場合は、正社員にすれば活躍してくれると思ってもらえるように、アルバイトで高い評価を得られるように努力する必要があります。
しかし多くの就職エージェントで利用者の就職率が80%を超えているので、正社員になるには、はじめから正社員就職を目指して就職活動をしたほうが効率性と確実性が高いです。
※出典:厚生労働省「労働経済動向調査(令和4年2月)の概況(p. 13)」令和4年3月17日
8-2. 資格を取得する
大学中退者には中退後に資格取得を目指して勉強をはじめる人もいます。
しかし、
就職のために資格を取得しても、採用選考で資格が評価されることは少ない
ことは知っておかなければなりません。
入社してから資格の勉強をはじめれば、資格取得のための講座を企業が無料で用意してくれたり、合格した際には資格取得のお祝い金をもらえたりする場合もあるので、就職活動前に資格を取る必要があるのかよく検討しましょう。
その上で資格を取得する場合は、以下のように希望する職種に関連する資格を取得すると採用選考で加点要素として扱ってもらえる可能性が高くなります。
- 営業職なら普通自動車運転免許
- 事務職なら簿記3級・2級
- IT関連職種ならITパスボート、基本情報技術者
- 不動産関連なら宅地建物取引士
また税理士や社会保険労務士などの士業の仕事をするためには、資格の取得が必須です。
士業の資格を取得するためには1,000時間単位の勉強時間が必要なので、今現在時間的に余裕があるなら、その時間を有効活用するとよいでしょう。
以下の記事では大学中退者の就職に役立つ資格と、士業の国家資格について詳しく解説しているので参考にしてください。
8-3. 公務員になる
大学中退者も公務員試験に合格すれば公務員になれます。
公務員試験の受験資格には年齢条件がありますが、学歴条件を設けていることは少ないので大学中退者にもチャンスがあります。
高卒程度の試験では年齢上限が18歳から21歳の場合が多く、大卒程度の試験では30歳から35歳前後を上限にしていることが多いです。
「高卒程度」「大卒程度」という表記は試験の難易度や、受験者に要求する能力の目安を表すだけなので、大学中退者はどちらの試験も受験できます。
大学中退者におすすめの職種は「高卒程度」の試験で比較的勉強時間が短くても合格できる、
- 警察官
- 消防官
- 刑務官
- 税務職員
です。
公務員の仕事は定年まで働けることや年功序列制で勤続年数に応じて昇給することから、安定した仕事と言われています。
公務員や公務員試験については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
8-4. 専門学校へ入学する
学びたい専門分野がある人や専門的なスキルを身に着けて就職に活かしたい人は、専門学校への進学を検討してみましょう。
専門学校は、就職後すぐに役立つスキルを身に着けることを目的としていて、大学よりも実践的かつ専門的なスキルが身に付きます。
大学中退者は
- 仕事未経験
- 最終学歴が高卒
- 継続力がない
という3点で就職活で不利になりがちですが専門学校を卒業するといずれの点も軽減されます。
専門的なスキルが身に付き大学中退直後より不利な点が軽減されるので、専門学校で身に着けたスキルが活かせる仕事にはかなり就職しやすくなります。
一方で専門学校で学んだ分野以外の仕事には、年齢が上がる分、大学中退後より不利になる可能性があります。
専門学校は大学よりも授業のスケジュールがハードなので、大学より中退する人が多いです。
大学中退に専門学校中退まで重なると正社員就職は相当難しくなるので、専門学校を検討する際は本当に卒業できるのか、本当に就職したい分野なのかをしっかり考えましょう。
以下の記事では専門学校に取材をして得られた、大学中退後に専門学校に通う人に役立つ情報を紹介しているので参考にしてください。
8-5. 別の大学へ編入する
大学中退をしたものの、まだまだ勉強がしたい人や大卒の肩書が欲しい人は別の大学への編入も検討してみましょう。
編入とは、これまでに習得した単位を活かして別の大学に途中学年から入ることです。
編入は学部ごとに数名しか募集していないことが多く学部やその年によって募集要項が異なりますが、2年次または3年次からの編入生を募集していることが多いです。
いずれの場合も前大学できちんと学んでいた人を募集していて、例えば3年次から編入の編入生募集の場合、
- 前大学で2年次まで修了
- 60単位以上または62単位以上修得済み
のように規定されていることが多いです。
編入試験の内容は学部によって異なりますが入試のような試験ではなく、
- 論文
- 志望学部の専門科目
- 英語
- 面接
などから3、4科目だけであることが多く入試よりも勉強時間が少なくて済みます。
また途中年次から始まるので卒業までに時間を要さず、就職時に年齢が上がりすぎないので採用で不利になりにくいです。
募集人数は少ないですがいくつでも併願できるので、気になる大学・学部を調べてみてください。
以下の記事では大学中退後に別の大学に編入する方法を詳しく解説しているので参考にしてください。
8-6. 別の大学の一般選抜(一般入試)を再受験する
大学中退後に別の大学に入学したい場合、別の大学の一般選抜(2020年までは一般入試)や大学入学共通テスト(2020年までは大学入試センター試験)を再受験できます。
再受験のメリットには以下の2点があります。
- 一から大学生活をやり直せる
- 本当に入りたい大学・学部に再チャレンジできる
第一志望の大学に合格できなかった人や勉強したい分野が変わった人、大学に馴染めなかった人におすすめの進路です。
一方で以下のようなデメリットがあります。
- 1年次から始まるので卒業までに時間がかかり、就職時に年齢で不利になる可能性がある
- 改めて受験勉強をしないといけない
- これまでの学費に加えて新しい大学の入学金、4年間の学費、教材費等が必要になる
このように簡単ではない再受験ですが、今の大学生活に満足していない人はチャレンジする価値があるでしょう。
再受験に向けた勉強をする方法には、
- 大学に通いながら勉強する
- 大学中退後に勉強する
の二つの選択肢がありますが、すでに大学中退をしていたり自分を追い込まないと頑張れなかったりする人でなければ、大学に通いながら勉強するのがおすすめです。
大学で取得した単位は次の大学でも単位認定してもらえる可能性がありますし、大学の授業と並行して勉強するのが時間や金銭的に難しいようなら、休学届を出して勉強できます。
このようにして勉強すれば、合格できなかったとしても今現在の大学に通い続けられます。
大学に通いながら別の大学の受験勉強をすることを仮面浪人といいますが、仮面浪人をする際の大学生活や注意事項などについて以下の記事で解説しているので参考にしてください。
一方で既に大学中退している人で大卒の肩書を得るために再受験を検討している人は、通信大学や放送大学も視野に入れてみましょう。
放送大学や通信大学は、費用や勉強時間、通学時間が抑えられるので働きながらでも通えます。
詳しくは以下の記事で解説しているので、気になる人はチェックしてみてください。
8-7. 留学する
大学中退後には留学をするという進路も選択できます。
留学をする主な方法には以下の3つがあります。
- 語学留学
- ワーキングホリデー
- 正規留学
ワーキングホリデーを選択すれば働いて収入を得ながら海外生活を行えるので、留学費用を安く抑えられます。
日本の企業でも外資系企業との取引が増えていることから、英語能力が重視されるようになっており、語学力が高かったり海外での生活経験があったりすると就職活動で有利になる可能性があります。
留学に興味がある人は以下の記事で留学に必要な費用や留学方法について詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
8-8. 起業する
他の進路に比べて難しい選択肢ではありますが、すでに、
- 技術力
- 資金
- 人脈
- 志
のどれか一つでもあるのなら起業を考えてみるのもよいでしょう。
日本ではまだ学生起業家や中退後の起業家は少ないですが、海外では次々に中退者起業家が出てきています。
起業は収入が0や赤字になるリスクもありますが、収入に上限が無いので成功すれば大卒の会社員より収入を得ることもできます。
一般的には一度企業に就職して働けば、仕事の仕方や売り上げを上げるための仕組みを知ることができるので、起業後に成功する可能性が高くなるといわれています。
8-9. 契約社員や派遣社員になる
正社員を目指してもなかなか採用に至らなかったり、興味のある仕事の多くが非正規雇用であったりする場合、契約社員や派遣社員を検討するのも一つの進路です。
契約社員や派遣社員は、正社員より年収が低くなる可能性が高く雇用も不安定ですが、その分正社員よりも採用されやすいです。
契約社員とは
契約社員は、あらかじめ雇用期間に定めがある「有期労働契約」を企業と直接結ぶ働き方です。
契約満了が近づいた際、双方の同意があれば契約更新できますが、企業の経営状態が悪化したり職場に合わないと判断されたりして契約終了になることもあります。
契約社員として同じ企業で5年間働けば無期転換ルール(労働契約法第18条)により、本人が申し込むことで「無期労働契約」を企業と結べます。
派遣社員とは
派遣社員は、実際に勤務する企業ではなく人材派遣会社と雇用契約を結ぶ働き方で、人材派遣会社が給料支払い・福利厚生提供・社会保険登録を行います。
多くが時給制で休んだ分給料が減るので収入面が不安定ですが、派遣先企業と合わない場合に比較的短期間で気軽に職場を変えられるのが魅力です。
1つの派遣先で最長3年までしか勤務できませんが、勤務態度に問題が無ければ新しい派遣先を派遣会社が探してくれます。
多くはありませんが派遣先企業の正社員になれる場合もあります。
一般的に契約社員より派遣社員の方が業務量・残業が少なく仕事内容も限られているので、気楽に働きやすいといわれています。
しかし気楽に働きやすい分、正社員登用される可能性は契約社員より派遣社員の方が低いので、正社員登用を望んでいる人は注意が必要です。
転職で正社員を目指す場合も、派遣社員より契約社員の方が職歴として評価される傾向が高いです。
8-10. フリーターになる
ここまで紹介した進路の中から自分の進路をまだ決められない場合は、フリーターの道を進むこともできます。
フリーターは仕事を始めるのも辞めるのも比較的簡単にできるので、とりあえずフリーターになる大学中退者は多いです。
フリーターは正社員と違い勤務時間の拘束がなく、自分の都合に合わせて勤務日時を調整できるのでプライベートを優先できます。
また責任のある仕事を任されることが少ないので、仕事でのストレスを感じにくいのもフリーターの特徴です。
しかし年齢が上がるにつれて正社員との収入の差が広がるので、
- フリーターの生涯賃金 5,000万円
- 正社員の生涯賃金 2億2,000万円
という調査結果が出ています。
また、
- 社会的信用が低くクレジットカードやローンの審査が通りにくい
- 終身雇用ではないため突然仕事を失うリスクがある
ため生涯続けるには不安定な働き方です。
大学中退でフリーター歴があっても、20代と若いうちは就職できるので就職を考えたら早めに行動に移しましょう。
とりあえずフリーターから始めたいという人は、将来事務職に就職希望なら事務のアルバイトをするなど、就職したい職種で役立つアルバイトを選ぶことがおすすめです。
大学中退後に何歳くらいまでフリーターを続けられるのか、どのような理由で正社員を目指して就職活動をはじめるのか、大学中退フリーターからの就職活動方法について知りたい人は以下の記事を参考にしてみてください。
大学中退フリーターのその後は?メリット・デメリットと就職方法を解説
8-11. 休息する
大学中退した理由が人間関係や病気などの場合、中退後体調や気持ちが落ち着くまで休息することも大切です。
体調の優れないときに無理をして就職活動を行っても、自信の無さが伝わったり余計に体調が悪化したりすることもあります。
実家暮らしの場合は「ニートになって親に申し訳ない...」という気持ちが大きくなりやすいですが、家事を手伝うなどして前向きに過ごすことが大切です。
また家族には現在の状況や今後の予定を丁寧に説明し安心させてあげると、お互いに居心地良く過ごしやすいです。
ただし休息期間が長くなると社会的にも自分のメンタル的にも就職が困難になるので、1か月や3か月、病状によっては1年など期間を決めておくとよいでしょう。
8-12. 中退した大学に再入学する
一度は退学したものの、少し時間が経つと同じ大学に再入学したいと考える場合もあるでしょう。
そのような場合、必要な手続きをすれば再入学できる可能性があります。
ただし再入学できる期限のある大学がほとんどで、多くの大学で、
退学後2~4年以内
としているのでその期限内に再入学するようにしましょう。
また大学中退理由によっては再入学が認められにくい場合もあります。
病気や怪我が理由でしたら、それらが問題ない状態になっていれば再入学が認められやすいですが、大学で問題を起こした場合などは、再入学を認めてもらうのは難しくなります。
再入学のための詳しい手続き方法は、以下の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
9. 大学中退後にひきこもらないためにできること
大学でのストレスがトラウマになったり、不本意な気持ちで退学して何もしたくないという状態になったりして、大学中退後にひきこもりになる人もいます。
このような状態で自宅にいるのが3か月から半年程度であれば問題ないですが、それ以上続くようであれば長期間ひきこもってしまう可能性があるので注意が必要です。
長期的にひきこもると、
- 年齢が上がり就職が難しくなる
- 別の学校に通うにも他の学生との年齢が離れすぎて通いづらい
など次の行動をとるのが難しくなるので早めに対処することが肝心です。
上記したように大学中退後は選べる進路がたくさんあるので、少しでも気持ちが動いた進路があれば、その進路についてより詳しく調べて情報収集だけでもしてみましょう。
情報だけでも集めていると、できないと思っていたことが意外とできるかもと思えるようになって、次の行動につながるケースはよくあります。
また体力が衰えると無気力になるので、毎日ウォーキングをするなど体力維持にも取り組んでおきましょう。
一人で次の進路に進むのが難しい場合は、親や友人に相談するのに加えて、
- 就職エージェント
- ハローワーク
- ひきこもり地域支援センター
なども活用して専門家に相談しながら次の進路に進むとよいでしょう。
10. 大学中退者の就職活動で大切な8つのこと
ここからは大学中退後に就職活動を行う際に大切な、8つのポイントについて解説していきます。
- 大学中退後の空白期間が短いうちに就職活動を行う
- 履歴書に大学中退まで記載する
- 大学中退理由を前向きに伝える
- 若手を積極採用している企業に応募する
- 就職エージェントを利用する
- ハローワークを利用する
- 大学中退者におすすめの職種を狙う
- 大学中退後に就職した先輩の体験談を参考にする
10-1. 大学中退後の空白期間が短いうちに就職活動を行う
大学中退後、就職活動をしようと思っていてもなかなか動き出せない人は少なくありません。
体調が優れないなど休息が必要な場合もあり、何もしていない期間は人生において必要な時間かもしれません。
しかし大学中退後のフリーター期間や何もしていないニート期間は「空白期間」と呼ばれ、その期間が長くなるほど、
- 「楽な方へ逃げてしまう人ではないか」
- 「目的なく大学中退したのではないか」
と思われて就職活動で不利になります。
そのため中退後特にやりたいことがない人や休息の必要ない人は、できるだけ早く就職活動を始めることが重要です。
10-2. 履歴書に大学中退まで記載する
大学中退について履歴書に書くと不利になるのではと考えて、書かなくてもよいのではと思う人もいます。
確かに大学中退者の最終学歴は高卒ですが、履歴書には大学中退の学歴までしっかり書きましょう。
大企業でない限り大学中退をしているという理由で簡単に不採用にはしないですし、大学に入学できるだけの学力があると評価されることもあります。
もし大学中退と書かないで、高卒とした場合、高校卒業後から就職活動をはじめるまでの期間が空白期間になります。
空白期間は就職活動でマイナス評価をされることが多く、面接では空白期間について必ず質問されます。
空白期間について嘘をついて説明したとしても、面接のプロである採用担当者には見抜かれる可能性が高く、面接で嘘や中退がバレた場合、印象がより悪いです。
逆に大卒にして履歴書を作成すると経歴詐称になり、入社できたとしても最悪解雇される可能性があるのでやめておきましょう。
履歴書に大学中退学歴を書く場合は、以下のように書きます。
<大学中退者の記入例>
<大学中退予定者の記入例>
<短期大学中退者の記入例>
<通信大学中退者の記入例>
<高認や大検に合格後、大学を中退した人の記入例>
<大学中退後に専門学校を卒業した人の記入例>
大学中退理由は、
- 留学などの前向きな理由
- 病気や介護、経済的な理由などやむを得ない理由
の場合は「大学中退をした人は仕事もすぐに辞めてしまうのでは?」というマイナスイメージをカバーすることができるので、積極的に記入します。
理由を書いておくと履歴書を見た段階で応募者の人物像が把握しやすくなり、面接がスムーズに進むというメリットもあります。
大学中退理由は以下のように記入します。
理由の書き方に詳細な決まりはありませんが、留学をするために中退した場合、留学先の国名・学校名・期間・取得した資格なども明記しておくと、留学先でどのように頑張ったのかが伝わりやすくアピールになります。
また病気で中退した場合、仕事に支障が出ないか心配されるので現在の病状を書いておくとよいです。
介護が理由で中退した場合も、現在は介護する必要がなくなっている旨を書いておくとよいでしょう。
一方で以下のようなネガティブな理由の場合は、理由の記入は控えておくのが賢明です。
- 勉強についていけなかった
- 人間関係に悩んだ
このような理由を書くと「仕事でも同じような理由で辞めてしまうのではないか」とネガティブな印象を持たれてしまいます。
ただし中退理由は履歴書に記入してもしなくても、必ず面接で大学中退理由について質問をされるので、前向きな中退理由を話せるように準備しておきましょう。
大学中退者の最終学歴については、以下の記事で詳しく解説しているのでチェックしてみてください。
大学中退者の最終学歴は高卒?履歴書に大学中退は書かなくてもよい?
また以下の記事では履歴書の見本を示しながら、大学中退者の履歴書の書き方について詳しく解説しているので参考にしてください。
【見本付き】大学中退者の履歴書の書き方!中退理由・志望動機・自己PR例文多数
10-3. 面接で大学中退理由を前向きに伝える
大学中退理由はさまざまですがネガティブな理由の人も多いです。
しかし面接でネガティブな中退理由だけを話すだけでは、
「やはり物事を長く続けることができないのではないか」
と大学中退への印象が悪いままになってしまい採用に至りにくいです。
中退理由を話す時は、以下のように失敗を認めつつ今後どう活かしていくのかを話すと自然と前向きな流れになります。
「入学前に大学の授業内容をよく調べなかったため、大学で学びたいと思っていたことが学べなかったためです。せっかく入試に合格して入学できたので、卒業しようと何度も考えたのですが、高額の学費を払いながら、興味を持てない授業を受け続けることに疑問を感じてしまいました。入学時には考えてもいなかった中退という挫折を経験し、また事前に授業内容についてよく調べなかった自分の甘さを反省しました。就職では同じ失敗をしないよう、自己分析と企業研究を念入りに行って御社に応募させていただきました。大学中退を経験したからこそ、御社では長く働き続けたいと考えています。」
10-4. 若手を積極採用している企業に応募する
求人を大きく分けると、
- 即戦力になる経験者を求めている企業
- 成長を期待して体力ややる気のある若い人を求めている企業
があります。
経験者を求めている企業に社会人経験のない大学中退者が応募しても、経験のある他のライバルに負けてしまう可能性が高いので、後者の企業に応募していくことがおすすめです。
「未経験者歓迎」と記載している企業は若い人材を育てたいと考えていることが多いので、積極的に応募しましょう。
また特にやりたい仕事がない場合、
- 介護業界
- IT業界
- 配送業界
など需要が高まっている業界を狙って応募するのもおすすめです。
需要が高まっている業界では、常に人手不足を抱えていることが多く未経験の大学中退者も採用されやすいです。
社会人経験のない大学中退者に企業が求めているのは「素直さ」「誠実さ」「熱意」といった部分なので、明るく前向きに就職活動を行うことが大切です。
10-5. 就職エージェントを利用する
大学中退後に就職活動を始めると、周りに就職活動について相談できる人が少なく就職活動の方法が分からないという人が多いです。
就職活動の情報が少ないために採用の機会を逃しているケースもあります。
- 「何から始めれば良いか分からない」
- 「大学中退者が応募できる求人が少ない」
- 「面接のマナーや、中退理由の答え方が分からない」
など就職活動に不安を抱えている人は就職エージェントの利用がおすすめです。
就職エージェントでは、専任の担当者がその人の適正に合った仕事の紹介や面接対策などをサポートしてくれます。
ここからは大学中退者の就職実績が高い就職支援サイトを3つ紹介します。
登録から利用まで全て無料なので是非活用してみてください。
- ジェイック就職カレッジ
-
ジェイック就職カレッジは、大学中退者やフリーターの就職支援を行っていて、就職エージェントの中で唯一、大学中退者に特化した就職講座が用意されています。- 大学中退者向けの履歴書、面接対策
- 大学中退者が就職活動でつまづきやすいポイントの解説
- ビジネスマナー対策
紹介される求人はブラック企業を排除した正社員求人のみなので、正社員として安定して働きたい人におすすめです。
このような充実したサービスを提供していることから就職成功率81.1%(大学中退者に限ると90.7%)、就職先定着率91.5%の実績を出しています。
今現在、全てのサービスをオンラインで利用することができるので気軽に利用してみてください。
取り扱い求人の勤務地:全国に対応
- 第二新卒エージェントneo
-
第二新卒エージェントneoは、20代に特化した就職・転職支援を行うエージェントで、求職者との面談実績件数は34,000件に達します。
第二新卒とは、一度企業に入社したものの短期間で離職した人を指しますが、そのような仕事経験の浅い人の転職サポートを行っています。
第二新卒以外にフリーターや内定を得ないまま学校を卒業した既卒者などの就職支援も行っており、このような職務経験のない人の就職支援実績だけで10,000人を超えます。
仕事経験の浅い人や職務経験のない人向けに、安心して働き続けられる企業の紹介や、一人一人に合わせた履歴書、面接対策を行ってもらえるので、大学中退者にも役立つサービスです。
取り扱い求人の勤務地:全国に対応
- ハタラクティブ
-
ハタラクティブは、業界トップクラスの2,300件以上の未経験者向け求人を保有している未経験者向けの就職エージェントです。
カウンセリングが丁寧なので、まだ希望職種を絞れていない人の相談や希望条件に合った求人紹介に定評があります。
履歴書・面接対策や面接後のフィードバックなど、未経験者向けのサポートが充実していることから、就職率80.4%の実績を出しています。
また他の就職エージェントに比べて、大手企業への就職に強いという特徴もあります。
正社員登用を前提とした求人がメインではありますが、派遣社員や契約社員の求人も扱っているため、正社員希望の人は事前にその旨を伝えておくとよいでしょう。
取り扱い求人の勤務地:東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・愛知・福岡が中心
10-6. ハローワークを利用する
就職エージェントだけで就職が決まる人も多いですが、さらにたくさんの求人を見たい人はハローワークも利用してみましょう。
ハローワークは、企業が無料で求人を掲載できるので求人数が豊富で、地元の中小企業なども多く掲載されています。
またハローワークには就職相談コーナーが設置されており、就職活動に関することなら何でも相談に乗ってもらえます。
ただし就職エージェントほど時間は割いてもらえないことが多いので、就職活動に慣れていない大学中退者がハローワークだけを利用すると情報不足になりかねません。
求人においても掲載審査が緩くブラック企業も多いので、ハローワークだけで就職活動を進めようとせず就職エージェントと併用することをおすすめします。
10-7. 大学中退者におすすめの職種を狙う
「給料」「長く働きやすい」「就職しやすい」「専門的なスキルが身につく」の4項目について5段階評価を行い、大学中退者におすすめする職種は以下の13職種です。
- 営業職
- ITエンジニア職
- 公務員
- 事務職
- 生産工程職
- サービス職
- 販売職
- 介護職
- 保育士
- 建設業の職種
- 輸送・機械運転職
- 塾講師
- 看護師
それぞれの職種の「仕事内容」「求人募集の傾向」「平均年収」などについて、以下の記事で詳しく解説しているので職種選びの参考にしてください。
10-8. 大学中退後に就職した先輩の体験談を参考にする
大学中退後に就職した先輩の体験談を参考にすると、事前に対策できることがたくさんあります。
ここで2件の体験談を紹介するので参考にしてください。
- 1. ハンドルネーム
- メテオ
- 2. 就職活動をはじめたのは大学中退後何年目か?
- 大学中退後すぐ
- 3. 大学中退後に採用選考に参加した企業数は何社?
- 21社
- 4. 内定をもらった企業の業界
- 美容・飲食・出版
- 5. 内定をもらった職種
- 事務・編集
- 6. 一番多かった採用選考手順
- 書類選考、面接2回
- 7. 大学中退後の就職活動で心掛けていたことは何か?
- 何社不採用になったとしても、それが自分の価値だと思わないこと。大学中退によってもともと自尊心が低くなっていたので、自信をなくさないように気持ちを明るく持つことに努めた。
- 8. 大学中退後の就職活動で困難を感じたことは何か?
- 大学中退、ということは学歴では高卒になる。学位が無いだけでこんなに、仕事の給与も待遇も違うのかと唖然とした。納得できる待遇の企業を探すことも一苦労だった。
- 9. 大学中退後、就職活動以外にしていた事
- 祖父母の介護。その時期は私しか介護できる人間がいなかった。一日中付いていないといけないので、就活は困難だったが祖父母が応援してくれたので乗りきれた。
- 10. これから就職活動をする大学中退者にアドバイスやメッセージをお願いします。
- 大学を辞めたから人生終わり、就職できなければ人生終わり、全くそんなことはありません。人生が終わるのは死ぬときだけです。ブラックにだけは就職しないように、苦しくても忙しくても情報収集だけはしっかりしましょう。
- 1. ハンドルネーム
- きすけ
- 2. 就職活動をはじめたのは大学中退後何年目か?
- 大学中退後2年目
- 3. 大学中退後に採用選考に参加した企業数は何社?
- 4社
- 4. 内定をもらった企業の業界
- 不動産
- 5. 内定をもらった職種
- 営業
- 6. 一番多かった採用選考手順
- 面接3回、筆記SPI
- 7. 大学中退後の就職活動で心掛けていたことは何か?
- 必ずその日の面接ごとに質問された内容と自分がどう答えたのか、面接官の反応はどうだったのかということをノートにメモし、その日のうちに次の反省点を考えるようにしました。
- 8. 大学中退後の就職活動で困難を感じたことは何か?
- 面接の際には必ずなぜ大学を中退したのか聞かれるので、メンタルの不調を理由だと正直に話すことがかなり厳しかったです。会社に入ってからもメンタルを崩してやめられるのではないかという懐疑的な質問をされることもありました。
- 9. 大学中退後、就職活動以外にしていた事
- 前から営業の仕事につきたいとは思っていたので、就職活動以外にも営業に関して役に立つようなビジネス本を集めたり、ビジネスセミナーに通ったりしました。
- 10. これから就職活動をする大学中退者にアドバイスやメッセージをお願いします。
- 大学中退に関して引け目を感じてしまう方がかなり多いですが、大学を中退することは自分で新しく道を切り開くことに繋がるのも確かです。近道や裏技があるとは考えず、毎日コツコツと勉強を重ねることで必ず就職活動に役に立ちます。
11. 大学を退学するための手続き方法
大学中退をした人には、なんとなく大学に行かなくなり、そのまま中退をしたという人もいます。
しかし退学の手続きをしないと、その間は大学に在籍していることになるので、学費の支払いが必要になります。
子供は大学に行っていないにも関わらず、親が無駄にお金を払い続けているケースもあります。
また学費の支払いが行われないと、家に
一般的な退学手続きの手順は以下のようになっています。
- 退学届には親のサインや印鑑が必須。親の同意を得る
- 退学届をもらう
- 退学届に必要事項を記入する
- 指導教員や教授と面談を行い、承認印をもらう
- 学生証と一緒に退学届を提出する
大学を退学するための手続きについては、以下の記事で詳しく解説しているので記事を参考にしながら退学手続きを行っておきましょう。
また大学中退関連のその他の手続きである、
- 退学証明書の発行手続き
- 奨学金をストップさせる手続き
- 休学の手続き
などについては以下の記事で解説しているので、こちらも見ておくと役に立つはずです。
12. まとめ
ここまで解説した通り大学中退後には悩んでしまう人が多いですが、大学中退をした人にはさまざまな進路に進み社会の中で活躍している人がたくさんいます。
皆さんもこれからのことを前向きに考え、自分がどの進路を選べば今後の人生をよりよくしていくことができるか検討してみてください。
そして後に振り返った時に、大学中退は自分にとって必要な過程だったと思えるようにしていきましょう。
大学中退後は正社員に就職すると決めている人は、大学中退者向けの就職エージェントを利用してみてください。
就職エージェントを利用すれば、大学中退者が応募できる求人を紹介してくれたり、就職に関する相談にのってもらえたり、履歴書や面接の対策も行ってくれたりととても心強いです。
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岸 憲太郎
・株式会社ウェイズファクトリー代表取締役
・関西大学総合情報学部卒業
人材紹介事業と就職や転職に関してのWEBメディア事業を行う(株)ウェイズファクトリーの代表をしています。
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