※本記事は一部プロモーションを含みます
大学中退女性はその後幸せになれる?就職方法や進路13選、結婚への影響を解説
最終更新日:2024年11月21日
女性が大学中退をすると、
- 就職が難しくなる
- 結婚できない可能性が高くなる
などのデメリットがあるため「大学中退した女性は幸せになれない」と言われることがあります。
この記事では大学中退女性が幸せになれないと言われる理由を詳しく解説します。
その上で大学中退女性が選べる進路13選、就職活動方法、おすすめ職種を紹介します。
大学中退後何をしようか迷っている女性や、大学中退で結婚や就職できるのかなと不安に思っている女性は参考にしてください。
大学中退者が使っている就職サイト(就職エージェントと求人サイト)を、人気順に3位まで紹介します。
※ランキング調査期間:2024年4月1日~2024年5月1日
ジェイック就職カレッジ |
ジェイック就職カレッジは、就職成功率81.1%(大学中退者に限ると90.7%)の実績を持つ就職エージェントです。 中退者向けの求人を紹介してくれたり、中退者向けの就職講座で、面接での中退理由の伝え方やマナーを学べます。 |
---|---|
リクナビNEXT |
リクナビNEXTは、大学中退者の利用者が多い人気求人サイトです。 様々な職種や地域の求人に加え、他では得られない大企業の求人も充実しています。 |
ハタラクティブ |
ハタラクティブは、フリーターや大学中退者向けの就職エージェントです。 求職者と年齢が近いキャリアアドバイザーが親身になって相談に応じてくれ、未経験から応募できる求人を紹介してくれます。 |
大学中退者におすすめの就職サイトを全て見たい方は、以下からチェックしてみてください。
1. 大学中退女性は幸せになれないと言われる理由
大学中退をした女性は「幸せになれない」「人生終了」などと言われることがあり、不安を感じる人が多いです。
ここでは、なぜそのように言われるのか、その理由と対策方法を見ていきましょう。
1-1. 就職活動で不利になり正社員就職が難しい
大学中退をすると就職活動が厳しくなります。
大学中退女性の就職活動が厳しい理由は以下のように4つあります。
- 最終学歴が高卒になり応募できる求人が限定される
-
大学中退者の最終学歴は「高卒」なので、応募条件が「高卒以上」か「学歴不問」の求人に応募することになります。
応募条件が「大卒以上」の求人に応募できないため、大卒に比べて求人数が限られます。 - 継続力がないと思われて正社員就職に不利になる
-
大学中退にはさまざまな理由がありますが、一般的に「継続力がなく、嫌なことがあると仕事も辞めるのではないか」と思われがちです。
企業はできるだけ長く働いてほしいという思いで正社員採用を行うので、仕事をすぐに辞める可能性が高い人材は好まれません。 - 空白期間ができて印象が悪くなる
-
大学中退後に動き出せないまま時間が経つ人は多いです。
このような「空白期間」が長くなると、- 「楽な方に逃げる人ではないか」
- 「これだけの期間何もしていなかった人が週5日働けるだろうか」
- 産休・育休を理由に男性を優先して採用する企業もある
-
女性は結婚や出産のために早期退職や産休・育休を取得する人が多いです。
産休・育休は当然の権利ですが、ギリギリの人員で運営している企業では退職や産休・育休に伴う人員調整が困難です。
このような理由から時代錯誤ではありますが、早期退職や産休・育休取得の可能性が低い男性を優先して採用する企業もまだ存在しています。
対策方法
- できるだけ早く就職活動を行う
- 就職エージェントや求人サイト、ハローワークなどさまざまなツールで幅広く求人を探す
- 中途採用枠の「学歴不問」「未経験歓迎」求人に応募する
- 大学中退理由を前向きに伝える
- 空白期間がある人は面接で説明できるように準備しておく
大学中退女性の就職活動対策については、この記事の下でさらに詳しく解説します。
1-2. 非正規雇用で働くと結婚できる可能性が低くなる
大学中退女性にはアルバイトなどの非正規雇用で働く人は少なくありません。
上記の独立行政法人労働政策研究・研修機構の調査でも、大学中退をした女性の53.3%と半数以上の人が正社員として一度も働いたことがないという結果がでています。
しかし「非正規雇用で働く女性に関する調査2022」による結婚率の調査結果によると、最初に就いた仕事が、
- 正社員だった女性の結婚率は63.6%
- 非正規雇用の女性の結婚率は34.1%
となっており正規雇用と非正規雇用の女性の結婚率に大きな差があることが分かりました。
非正規雇用の女性の結婚率が低い理由として以下の点が挙げられます。
- 非正規雇用の職場では正社員の男性との出会いが少ない
- 非正規雇用同士で交際しても収入の不安定さから結婚に至りにくい
- 男性の収入だけで家庭を支えることが難しい時代のため、女性にも経済力が求められる
対策方法
- 経済的に自立できる給与の仕事に就職する
- 正社員や公務員として就職する
- 非正規雇用で働く場合、スキルが身に付く仕事を選ぶ
- 非正規雇用で働く場合、若いうちから出会いの場に積極的に行く
1-3. 結婚前に相手の家族から反対される
大学中退しているという理由だけで結婚を反対されることは多くはありません。
しかし相手の家族が学歴を重んじる場合や結婚相手やその家族が高学歴な場合などは、大学中退女性との結婚を反対されることがあります。
最終的に結婚するかを決めるのは当人同士なので、家族が納得いくまで説得したり、家族の反対を押し切って結婚することはできます。
しかし家族に反対されると結婚を迷ってしまう人や、結婚しても肩身の狭い思いをする場合もあります。
対策方法
- 正社員か公務員に就職する
- 中退後、別の大学や専門学校を卒業する
- 大卒と同等かそれ以上の収入を得る
- 大学中退理由を前向きに話せるようにしておく
1-4. 親との関係が悪くなる
男女関係なく大学を中退すると親との関係が悪くなる可能性があります。
多くの親は、将来娘が少しでもやりたいことができたり、待遇の良い企業に入社できるようにと思い大学まで行かせているので、大学中退すると多少なりとも残念に思います。
また大学の学費や入学費、下宿費、大学に合格するために通った塾の費用など、大学に通うためにかかる費用は決して安くないため、そのような費用が無駄になったと感じるのも無理はありません。
大学中退後自立していれば親不孝ではありませんが、中退後フリーターやニート期間が長引いたり金銭的な援助を受けたりすると、親不孝と思われてしまう場合もあります。
対策方法
- 中退前に親ときちんと話し合う
- できるだけ早く次の進路に進む
- 金銭面で親の援助を受けない
- 払ってもらった学費は少しずつ返す
2. 大学中退女性は人生終了ではない!その後の進路13選
ここまで大学中退女性は幸せになれないと言われる理由を解説しましたが、大学中退したからと言って人生終了ではありません。
ここからは大学中退女性が選べる進路13選を紹介します。
中退後の進路に悩んでいる人は参考にしてください。
2-1. 正社員就職する
中退後の進路として、多くの女性が一度は検討するのが正社員就職です。
基本的に無期雇用が約束されている正社員は、仕事を失う可能性が極めて低く、安定した生活を送りやすいです。
正社員は責任のある業務を任されるので大変なこともありますが、その分やりがいを感じられたり、スキルやマナーが身につきます。
また、昇給や賞与が期待できるので、長く続けるほど非正規雇用よりも収入が高くなることが多いです。
仕事が安定しているので、
- 大学中退していても交際相手や家族から悪い印象を持たれにくい
- 結婚しなくても一人で生きていけるという安心感がある
というメリットがあり将来の選択肢が広がります。
総合職と一般職のどちらを選ぶ?
正社員の仕事には、「総合職」「一般職」といった職業分類があります。
総合職は、さまざまな部署や職種を経験することを前提に採用され、部署の配置転換や転勤、残業もたくさんあることが多いです。
大変なことも多い総合職ですが、業務を行う上で必要な判断を会社から認められているのでやりがいを感じられること、給与が高めなこと、昇進しやすいことといったメリットも多い働き方です。
一般職は、一般事務や受付、接客などの特定の業務を行い、転勤がなく、残業が少ないことが特徴です。
定型的な仕事を任せるために採用されるので、キャリアアップするのは難しく、給与も総合職と比べるとやや劣りますが、プライベートを大切にしやすい働き方です。
入社後に一般職と総合職を変更することができる企業もありますが、希望通りにならないこともあるので、応募の段階で働き方を決めておくとよいでしょう。
中退女性は就職エージェントを利用しよう
正社員就職を希望する大学中退女性は就職エージェントを利用しましょう。
大学中退者は大学の就職活動支援を受けられないため、情報が不足して就職活動が上手く進みにくいことがあります。
就職エージェントは以下のような就職活動支援を無料で受けられるサービスで、孤独になりがちな大学中退者には非常に心強いサービスです。
- 個人面談による就職アドバイス
- 一人一人に合った求人紹介
- 履歴書、面接対策
- 自己分析、企業研究サポート
- ホームページでは分からない企業情報提供
さまざまな就職エージェントがありますが、大学中退者は就職経験の少ない人を得意とする就職エージェントの利用がおすすめです。
以下の記事では大学中退者におすすめの就職エージェントを詳しく紹介しています。
就職エージェントを利用したら絶対に就職しないといけない訳ではないので、「まだ就職するか悩んでいる」「自分にどんな求人が紹介されるのか知りたい」という人も気軽に利用してみてください。
2-2.公務員試験を受ける
大学を中退していても、公務員試験に合格できれば公務員になることができます。
公務員試験にはさまざまな種類があり、それぞれ難易度も異なりますが、平均1年程度の勉強期間が必要といわれています。
相当な勉強が必要な公務員試験ですが、公務員には公務員法という法律があり、その法律の「平等の取り扱い」という項目によって、学歴の低さやブランク期間の長さなどで差別をしてはいけないことが定められています。
そのため学歴やブランク期間が原因で書類審査が通らないことは無く、筆記試験結果と面接で公平に評価してもらえます。
公務員はリストラや倒産の心配がないため社会的信用が高く、福利厚生も充実しているので、採用されれば安定した生活を送ることができます。
また大学中退者の最終学歴は「高卒」ですが、同じ公務員試験に合格すれば高卒も大卒も同じ仕事内容を任せられるので、就職後学歴コンプレックスを感じにくいです。
以下の記事では大学中退者が公務員試験を検討するときに役立つ情報を詳しく解説しているので、よければ見てください。
大学中退者の公務員就職ガイド!給料や職種、年齢制限、試験内容を解説
2-3. 契約社員や派遣社員で経験を積む
正社員として就職活動を進めてもなかなか採用に至らなかったり、興味のある仕事の多くが非正規雇用という場合、契約社員や派遣社員として働くのも一つの進路です。
契約社員とは
契約社員は、決められた期限で働くことを企業と直接契約する雇用形態で、契約期限がくるたびに、双方の同意の上契約更新をしていきます。
「契約更新をしない」といわれ仕事を失うリスクがあるので、次の仕事で活かせるスキルが身につく職場を選びましょう。
派遣社員とは
派遣社員は、派遣会社に登録すると、派遣会社から仕事を案内してもらえる働き方で、給与の支払いや福利厚生も派遣会社のものを利用します。
給与は時給制で大手企業などで決められた範囲の仕事内容を行います。
残業や休日出勤が基本的にないため、プライベートを充実させられる働き方です。
どちらの雇用形態も仕事を失うリスクや昇給賞与が期待できないといったデメリットはありますが、正社員よりも採用されやすいです。
また、働きが評価されれば、正社員登用されることもあります。
転職では、非正規雇用でも職務経験のある人材が好まれるので、別の企業の正社員に転職することを視野に、数年間経験を積むのも選択肢の一つです。
ただし長く非正規雇用で勤務すると、年齢が高くなり正規雇用への転職で不利になるので、転職をするなら20代のうちにしたほうがよいでしょう。
2-4. 起業をする
起業して成功している人の中には、大学中退者も多くいます。
自分で一から何かを立ち上げるには行動力が必要ですが、
- 人間関係がコントロール しやすい
- 体調を考慮しながら仕事ができる
- 出産や病気など環境の変化があってもキャリアが途切れにくい
- 才能次第で会社員より収入が高くなる
など、会社員として働く場合には得られないメリットも多いです。
最近は実店舗を持たずにweb上だけでものを販売できたり、動画を上げて広告収入を得るなど、初期費用を多くかけずにできる事業も増えています。
2-5. 専門学校へ入学する
大学中退後、手に職を付けたい人や学びたい専門分野がある人は専門学校へ入学する選択肢もあります。
大学中退後に専門学校に通うと年齢が高くなっているため浮いてしまうのではと心配するかもしれませんが、専門学校入学者のうち4分の1は既卒者(大学、短大、社会人、フリーターを経て入学した人)です。
専門学校を卒業すると、専門学校で学んだ分野の仕事に格段に就職しやすくなるので、したい仕事が明確な人におすすめの進路です。
特に看護師など資格を取得しないと働けない仕事を希望している大学中退女性に、専門学校に通う人をよく見かけます。
専門学校を卒業しても大学中退学歴は消えませんが、大学中退学歴のせいで専門学生としての就職活動が不利になることはほとんどありません。
ただし大学中退後に専門学校に通う場合、専門学校で学んだ分野以外への就職活動では、
「やりたいことがあって中退後に専門学校へ入学したはずなのに、なぜ関係のない分野の仕事に応募しているのだろう」
と思われて就職が困難になるので、本当にその分野の仕事がしたいのか専門学校入学前にきちんと向き合うことが大切です。
以下の記事では、大学中退後に専門学校へ入学することのメリットや注意点などを詳しく解説しているので、よければ参考にしてください。
大学中退後に専門学校に入学するメリット・デメリット。費用や選び方も解説
2-6. 別の大学へ編入する
編入とは、中退前の大学で取得した単位を活かして、別の大学に途中学年から入ることを指します。
4年間通わずに大卒の学歴を得られるので、就職活動時の年齢が高くなりすぎず年齢で不利になりません。
編入の条件は大学や学部によって異なりますが、3年次からの募集が多く、
- 「大学2年次修了者」
- 「62単位修得していること」
などとしている大学が多いです。
編入試験は一般選抜(2020年までは一般入試)より試験科目が少なく、志望学部の専門科目や論文などが重点的に出題されます。
前の大学の勉強内容が合わずに中退した人や、他に学びたいことがあった人、大学中退を後悔している人におすすめの進路です。
以下の記事では、編入のメリットや条件、試験内容について詳しく解説しているので、興味のある人は参考にしてください。
2-7. 別の大学の一般選抜(一般入試)を再受験する
大学中退後に別の大学に入学したい場合、別の大学の一般選抜(2020年までは一般入試)や大学入学共通テスト(2020年までは大学入試センター試験)を再受験できます。
再受験するメリットには以下の2点があります。
- 一から大学生活をやり直せる
- 本当に入りたい大学・学部に再チャレンジできる
第一志望の大学に合格できなかった人や、勉強したい分野が変わった人、大学に馴染めなかった人におすすめの進路です。
一方で以下のようなデメリットも挙げられます。
- 1年次から始まるので卒業までに時間がかかり、就職時に年齢で不利になる可能性がある
- 改めて受験勉強をしないといけない
- これまでの学費に加えて新しい大学の4年間の学費、入学金、教材費等が必要になる
このように簡単ではない再受験ですが、今の大学生活に満足していない人はチャレンジする価値があります。
再受験に向けた勉強をする方法には、
- 大学に通いながら勉強する
- 大学中退後に勉強する
の二つの選択肢がありますが、すでに大学中退をしていたり自分を追い込まないと頑張れない人でなければ、大学に通いながら勉強するのがおすすめです。
大学で取得した単位は次の大学でも単位認定してもらえる可能性がありますし、もし大学の授業と並行して勉強するのが時間や金銭的に難しいようなら、休学届を出して勉強できます。
このようにして勉強すれば結果的に不合格でも今現在の大学に通い続けられます。
大学に通いながら別の大学の受験勉強をすることを仮面浪人といいますが、仮面浪人をする際の大学生活や注意事項などについて、以下の記事で解説しているので参考にしてください。
一方で既に大学中退している人で大卒の肩書を得るために再受験を検討している人は、通信大学や放送大学も視野に入れてみましょう。
放送大学や通信大学は、費用や勉強時間、通学時間が抑えられるので働きながらでも通えます。
詳しくは以下の記事で解説しているので気になる人はチェックしてみてください。
2-8. 中退した大学に再入学する
一度は退学したものの少し時間が経つと、同じ大学に再入学したいと考える場合もあるでしょう。
そのような場合、必要な手続きをすれば再入学できる可能性があります。
ただし再入学できる期限のある大学がほとんどで、多くの大学で退学後2~4年以内としているので、その期限内に再入学するようにしましょう。
また大学中退理由によって再入学が認められにくい場合もあります。
病気や怪我が理由でしたら、それらが問題ない状態になっていれば、再入学が認められやすいですが、大学で問題を起こした場合などは、再入学を認めてもらうのは難しくなります。
再入学のための詳しい手続き方法は、以下の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
2-9. 留学する
大学中退後、語学を身に着けようと留学を検討する人は少なくありません。
留学を大きく分けると「語学留学」「ワーキングホリデー」「正規留学」の3種類がありますが、このうち語学留学とワーキングホリデーは語学力がなくても行くことができます。
またワーキングホリデーは現地で働くことが許可されているので、渡航前の経費が最小限の100万円程度で済みます。
どの留学も異国の人との交流など貴重な経験ができますが、ある程度の語学力を身に着けただけでは帰国後の就職活動で役に立ちません。
留学に行くならTOEICで800点以上を目指すなど、就職活動で強みとなる目標を立てることが大切です。
また留学先では語学だけでなく、マーケティングや経済学など仕事で活かせる分野を学んでおくと就職活動でアピールできます。
以下の記事では大学中退後に利用できる留学制度、費用、渡航の流れなど詳しく解説しているので、興味のある方は参考にしてください。
2-10. 夢を追いかける
ダンサー、芸能人など、中退したからこそ、安定は求めず夢を追うこともできます。
自分の夢を全力で追いかける経験をした人は少なく、たとえ夢が叶わなかったとしても人生の財産となるかもしれません。
また、夢が叶った場合は普通に就職した場合は得られない名声や収入が得られる可能性もあります。
まだ安定を求めていない人や、チャレンジ精神が旺盛な人、今までの生活を大きく変えたい人に合っている進路です。
ただし、いずれも夢が叶う保証はなく、夢が叶うまではアルバイトなどでその日暮らしをすることになります。
また、夢を追いかけている間に職歴がないまま年齢が上がっていき、30を超えると正社員就職が厳しくなることは頭に入れておいてください。
2-11. 結婚する
現在お付き合いしている人との結婚を目的に大学中退を考える人や、就職活動より婚活に力を入れようという人もいます。
大学中退して結婚をすると以下のメリットがあります
- 就職活動をしなくて済む
- 大学での勉強や人間関係から離れられる
- 就職して社会の荒波に揉まれなくて済む
大学生活に魅力を感じていない人や、就職活動や就職をしたくない人にとっては選択肢の一つです。
相手のことがすごく好きで、家事などで相手を支えたいという人におすすめです。
結婚後は生活が待っているので、本当に相手の収入だけで生活できるか、住む場所や子供が欲しいかなど将来設計を二人で話し合っておきましょう。
注意点として、学歴も職歴もないまま家庭に収まると、正社員で働きたいと思ったときに採用されにくいというリスクがあることは知っておきましょう。
2-12. フリーターになる
大学中退後はアルバイトをしてフリーターになる女性が多いです。
フリーターは正社員と比べると給料が低く、雇用も不安定ですが、
- 就職活動しなくてもすぐに働き始められる
- 時間の融通が利きやすい
- 職場を簡単に変えやすい
といったメリットがあり、就職活動のモチベーションが低い人やフルタイムで働きたくない人、正社員就職するまでに色々な仕事を経験したい人におすすめです。
ただしアルバイトの職歴は派遣社員や契約社員の職歴と比べて正社員の採用選考で評価されにくく、 フリーターを続けている期間が長くなるほど正社員になることが難しくなることは知っておきましょう。
フリーターを選ぶ場合は、どれくらいの期間フリーターを続けるのかを決めておくことをおすすめします。
2-13. 一定期間休息する
大学中退した理由が人間関係や病気などの場合、体調や気持ちが落ち着くまで休息することも大切です。
体調の優れないときに無理をして就職活動を行っても、自信の無さが伝わったり、余計に体調が悪化したりすることもあります。
休む場合は「ニートになってしまって親に申し訳ない...」などと悲観的にならずに、楽しく過ごすことが大切です。
将来一人暮らしをする時や結婚した時のために家事スキルを磨いておくのもおすすめです。
ただし休息期間が長くなりすぎると、社会的にも自分のメンタル的にも就職が困難になってしまうので、1か月や3か月など期間を決めておくとよいでしょう。
3. 大学中退女性にフリーターより正社員就職をおすすめする理由
ここまで大学中退女性が選べる進路を解説しましたが「就職活動が大変だから一旦フリーターになろうかな」「正社員と給料に大差がないからフリーターでいいかな」と思う人も多いです。
特に女性は結婚や出産で退職する可能性があるため、余計に正社員にこだわらなくてもいいと考えがちです。
しかし、どの大学中退女性にもおすすめできる進路は正社員就職です。
ここからはフリーターより正社員就職をおすすめする理由を解説します。
3-1. フリーター女性と正社員女性では平均賃金に約8万円の差がある
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」では、正社員女性とフリーターを含む正社員以外の女性の平均賃金には7万8千300円の差があることが分かりました。
- 正社員女性の平均賃金 28万1千800円
- 正社員以外の女性の平均賃金 20万3千500円
毎月の賃金に7万8千300円の差があると、1年では93万9千600円の差となり、年間100万円近く収入差が生まれることになります。
また休むと給料が減るフリーターと異なり、正社員は休んでも固定給で給料が変わらないため、万が一体調を崩しても収入面での不安が少ないです。
3-2. フリーターは仕事を失うリスクが高い
正社員は無期雇用ですが、フリーターは雇用期間に定めのある有期雇用を結びます。
企業は正社員を理由なく解雇することはできませんが、アルバイトは元々が有期雇用のため契約期間満了として比較的簡単に雇用を終了できます。
雇用が終了しても若いうちは他のアルバイト先を見つけやすいですが、年齢が上がるとアルバイトでも採用されにくくなるため職種が限られてしまいます。
3-3. 30代以降周囲との差が大きくなる
10代・20代のうちは周りがまだ学生をしていたり、正社員であっても働き始めたばかりで収入は変わらないか、むしろ正社員の友人より高いこともあります。
しかし30代以降になると、正社員の友人は仕事で役職を任されたり昇給があるため、収入差が広がります。
また正社員は年々責任のある業務を任されますが、フリーターは業務がさほど変わらないことが多く会話が合わなくなることが多いです。
3-4. 正社員経験は一生の財産になる
たとえ結婚や出産で正社員の仕事を辞めてしまったとしても、正社員をしていた経歴は一生残ります。
正社員経験があると、子育てがひと段落したからパートでも始めようかなという時や、家庭の事情で働かないといけなくなった時などに、採用される仕事の幅がグッと広がります。
企業は正社員経験がある人をスキルや社会人マナーが身についていると判断するためです。
また正社員は責任のある仕事を任されるため成長できる機会が多く、一生役立つ対人スキルが身に付きます。
ここまで大学中退女性にフリーターより正社員就職をおすすめする理由を解説しました。
大学中退後にフリーターを続けるメリット・デメリットをより詳しく知りたい人は以下の記事も読んでみてください。
大学中退フリーターのその後は?メリット・デメリットと就職方法を解説
4. 大学中退女性の就職活動方法
ここまで読んで正社員就職を考えた人も多いのではないでしょうか。
正社員就職すると家族を安心させることができたり、自分に自信を持つことができます。
ここからは大学中退女性が就職活動を成功させる9つのポイントを見ていきましょう。
4-1. 中退後、期間を空けずに早めに就職活動を行う
やりたいことが明確に決まらないまま大学を中退すると、ダラダラと時間が流れてしまいがちですが、大学中退女性が就職活動を成功させるためには中退後に期間を空けないことが大切です。
以下のグラフはフリーターから正社員になれた人の割合を、フリーターをしていた期間ごとにまとめたものです。
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構『大都市の若者の就業行動と意識の分化−「第4回 若者のワークスタイル調査から」(p. 128)』
フリーター期間が7か月~1年以内の女性は6割ほどが正社員就職できていますが、1年以上になると35%ほどにがくっと下がっています。
フリーター期間が長いと、
- 「なんとなく大学を中退して、なんとなくフリーターを続けている計画性のない人」
と企業の採用担当者に思われることが理由の一つです。
また正社員経験がなくても若ければ企業からの需要も高いですが、年齢を重ねるごとに未経験者を雇ってくれる企業は少なくなるため、4年以上フリーターをして正社員になれた女性は15%ほどにまで下がっています。
思ったように就職活動が進まず長引くことも考えられるので、中退後はできるだけ早く就職活動をはじめましょう。
4-2. 自己分析・業界研究を念入りに行う
就職活動をしようと決めたら、まず自己分析と業界研究を念入りに行いましょう。
自己分析は、
- 自分はどういう時にやりがいを感じるか
- 自分の長所/短所
- 自分はなぜ就職したいのか
- 採用されたらどのような形で企業に貢献できるか
といったことを過去を振り返りながらパソコンやノートに書き出し深掘りしていきます。
これを行うことで面接でもエピソードを加えながら話すことができたり、自分に合った企業や職種を見つけることができます。
次に業界研究は「小売業界」「物流業界」「IT業界」などたくさんある業界について、本やインターネットで詳しく調べます。
興味のある業界が定まったら、その業界が今抱えている問題やどういった人材が求められているかなどを調べます。
これを行うことで面接で深みのある受け答えができたり、自分に合った業界を知ることができます。
4-3. 大学中退者に強い就職エージェントを利用する
ここまで自己分析や業界研究について解説しましたが、いずれも自分だけで行うと内容が薄くなったり、やり方が合っているのか分からなくてつまずく人が多いです。
そこで利用したいのが就職エージェントです。
就職エージェントは以下のようなサポートで就職活動を手助けしてくれるサービスです。
- 求人紹介
- 面接対策
- 履歴書対策
- 自己分析や業界研究サポート
- 就職活動相談
就職エージェントにはキャリアアップのための転職者向けのものもありますが、大学中退者は、大学中退者やフリーターなど就職経験の少ない人向けのエージェントを利用することが大切です。
就職経験の少ない人向けのエージェントでは、自己分析や業界研究、就職活動マナーなど、就職活動を一からサポートしてくれます。
ここでは大学中退者の就職活動に役立つ、おすすめの就職エージェントを二つ紹介します。
- ジェイック就職カレッジ
-
ジェイック就職カレッジは、大学中退者の採用に積極的な企業を紹介してくれる、大学中退者向け就職エージェントです。
利用者の就職成功率は81.1%(大学中退者に限ると90.7%)で入社後定着率は91.5%に達します。
ジェイック就職カレッジでは無料の大学中退者向け就職講座が用意されていて、
- 大学中退者向けの履歴書、面接対策
- 大学中退者が就職活動でつまづきやすいポイントの解説
- ビジネスマナー対策
- 第二新卒エージェントneo
-
第二新卒エージェントneoは、20代に特化した就職・転職支援を行うエージェントで、求職者との面談実績件数は34,000件に達します。
第二新卒とは、一度企業に入社したものの短期間で離職した人を指しますが、そのような仕事経験の浅い人の転職サポートを行っています。
第二新卒以外にフリーターや内定を得ないまま学校を卒業した既卒者などの就職支援も行っており、このような職務経験のない人の就職支援実績だけで10,000人を超えます。
仕事経験の浅い人や職務経験のない人向けに、安心して働き続けられる企業の紹介や、一人一人に合わせた履歴書、面接対策を行ってもらえるので、大学中退者にも役立つサービスです。
その他のおすすめ就職エージェントを見たい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
4-4. ハローワークを利用する
ハローワークには、
- 女性活躍応援コーナー
- わかもの応援コーナー
など女性や若者の就職支援に特化したコーナーがある自治体も多く、大学中退女性も利用しやすいです。
相談員が常駐しているので就職活動の相談にのってもらえたり、資格取得や技術を身につけられる職業訓練の紹介もしてもらえます。
ハローワークに大企業の求人は少なく、中小企業やさらに規模の小さい零細企業の求人が多い傾向にありますが、通いやすい地元の企業が見つかることも多いです。
ただしハローワークは幅広い年代の人が利用しているので施設が混雑していることが多く、相談員に時間をかけて相談できないことがよくあるので注意してください。
ハローワークについては以下の記事でより詳しく解説しているので、こちらもチェックしてみてください。
4-5. 希望条件の優先順位を明確にする
「給与は○○万円以上」「年間休日○○日以上」「デスクワーク」「髪型・服装自由」など希望条件の優先順位を明確にしましょう。
希望条件を明確にすることで求人を取捨選択しやすくなったり、入社後にミスマッチが起こりにくくなります。
しかし条件が多すぎると仕事が見つからないので、希望条件は多くても3つに絞りましょう。
4-6. ライフプランを考えて仕事を選ぶ
女性は結婚や出産をなど働き方を考える機会が多いですが、環境が変わると働き続けるのが難しい企業もあります。
人生は計画通りには進みませんが、現段階でのライフプランを考えて仕事を選ぶと後悔しにくいです。
環境が変わっても長く仕事を続けたいという人は、時短勤務やリモートワークは可能か、全国に支店があり転勤可能かなどを見ておきましょう。
育休後に復帰している社員が多い職場は女性が長く働きやすい環境と言えるでしょう。
また仕事第一で頑張りたいという人は、5年・10年・20年先のキャリアプランをイメージできる仕事を選びましょう。
4-7. 中途採用枠の「学歴不問」「未経験歓迎」求人に応募する
大学中退をすると新卒採用枠の求人に応募することが難しくなるので、主に「中途採用枠」を利用して就職活動を行うことになります。
しかし中途採用では社会人経験のある人がライバルになることが多く、職歴の無い大学中退者は男女問わず不利になります。
職務経験のない大学中退者は中途採用枠の、
- 「学歴不問」あるいは「高卒以上」
- 「未経験者歓迎」
と書かれた求人を狙いましょう。
そのような企業では若い人材を育成したいと考えている場合が多く、大学中退者も若さを強みに勝負することができます。
社会人経験のない大学中退女性に企業が求めているのは、
- 「素直さ」
- 「誠実さ」
- 「熱意」
といった印象の良さなので明るく前向きに就職活動を行うことが大切です。
4-8. 中小企業を中心に応募する
大手企業は福利厚生がしっかりしていたり、倒産の心配がなさそうなことからつい目が行きますが、企業の規模が大きくなるほど競争率は高くなります。
中小企業なら簡単に採用されるけではありませんが、学歴不問の企業も多く大学中退者もチャレンジしやすいです。
スキルや経験があれば大手企業に転職することも可能なので、まずは中小企業を中心に応募することをおすすめします。
ただし大学中退女性の就職先として多い、
- サービス職
- 販売職
などの職種は、大手企業にも就職できる可能性があります。
これらの職種は、採用人数が多く、大手企業であっても「高卒以上・経歴不問」で応募できる場合があるからです。
実際に大学中退男性より大学中退女性の方が、大手企業に就職している割合が高いという以下のようなデータもあります。
<大学中退女性の勤務先企業の従業員規模>
- 1位:5~29人 26.1%
- 2位:100~299人 17.6%
- 3位:1000人以上 13.4%
- 4位:30~99人 12.7%
- 5位:300~999人 9.2%
<大学中退男性の勤務先企業の従業員規模>
- 1位:2~29人 28.3%
- 2位:30~99人 17.0%
- 3位:100~299人 12.3%
- 4位:1000人以上 11.5%
- 5位:1~4人 8.0%
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究(p. 34)」2015年」
応募条件を満たしている求人であれば大手企業も狙ってみるとよいでしょう。
4-9. 大学中退理由を前向きに伝える
大学中退者は面接で、ほぼ100%大学中退理由について質問されます。
大学中退理由は基本的にネガティブになりやすいですが、できるだけ前向きに話すことが大切です。
たとえば、
「家計が苦しくなり学費を払うことが難しくなったからです。」
と伝えても悪くはありませんが、
「父がリストラされ、学費や一人暮らしの費用を払うことが難しくなったためです。アルバイトをして生活費を工面した時期もありましたが、学業との両立が難しく中退という決断に至りました。不本意な中退ではありましたが、元々接客業への関心が高かったので、今は早く働いてスキルを身に着けたいと前向きに考えています」
のように伝えた方が面接官が当時の状況を具体的に想像しやすくなります。
また前向きな就職への意思を伝えることで、仕事への意欲が伝わります。
以下の記事では大学中退理由別に解答例文をたくさん掲載しているので、参考にしてください。
また以下の記事には、採用面接で大学中退理由について聞かれた11人の方の、実際の質問と答えた内容を掲載しているので参考にしてみてください。
面接での基本動作やビジネスマナー、持ち物についは以下の記事で解説しているので、こちらも参考にしてください。
4-10. 空白期間について応えられるように準備しておく
上記でもお伝えしたように、中退後アルバイトやニートをしていた期間が長いほど、
- 「計画性がない人」
- 「就職したいという意欲が低い人」
- 「社会人経験がなくすぐに辞めてしまう可能性がある人」
と思われて就職活動では不利になります。
面接では大学中退理由に加え「中退してから今まで何をしていたの?」とほぼ毎回聞かれるので、答え方を用意しておきましょう。
ここで大切なのは、過去の空白期間について下手に言い訳をしないことです。
以下に2つの例文を載せておくので参考にしてください。
<大学中退後に夢を追いかけていた場合>
「歌手になるために大学中退後、上京し、路上ライブをしたりオーディションを受けたりしていました。25歳までに芽が出なかったら諦めようと決めていたので就職活動を始めました。残念ながら歌手という夢は叶いませんでしたが、この活動を通して、自分は人が元気になる姿に何よりもやりがいを感じることが分かりました。仕事でも、一人でも多くの人を元気にできるように、相手に寄り添った対応を心がけます」
<大学中退後にフリーターをしていた場合>
「洋菓子店で販売のアルバイトをしていました。3年間勤務する中で、新商品開発に携わる機会が何度かあり、今流行しているものやライバル店の売れ行きなどをリサーチして意見を出し合いました。その経験から、リサーチしたものを形にすることに関心を持ち、御社の新商品を次々作っていく社風に魅力を感じました。私も人が求めているものを形にし、暮らしを豊かにするお手伝いをしたいです」
というように空白期間は事実として認め、空白期間にしていたことが今の自分にどう繋がっているか、空白期間を通してどう成長できたかを加えると、前向きな印象を与えられます。
4-11. 履歴書には中途退学を明記する
履歴書に大学中退したことを記載すると、書類選考の時点で不利になるのではないかと考えて「書かなくてもいいのかな?」と悩む人は多いです。
確かに大学中退者の最終学歴は「高卒」になりますが、大学中退を「大学卒業」や「高卒」と偽ると学歴詐称となってしまいます。
ですので履歴書には大学中退まで必ず記載しましょう。
大学中退歴の正しい書き方は、以下のように大学名の横に「中途退学」と書きます。
就職が決まったら中退をする場合は、以下のように「中途退学予定」あるいは「就職が決まれば中途退学予定」と記載しておくとよいです。
中退する日が決まっていればその日付を書き、決まっていなければ、日付は記入しなくてよいです。
また、大学中退理由は履歴書に書いても書かなくても構いませんが、以下のようにやむを得ない事情や前向きな中退理由の場合は書いておくとよいでしょう。
一方、以下のようなネガティブな理由の場合は、明確な理由は示さずに「中途退学」とだけ記載しておきましょう。
- 授業についていけなかった
- 大学に魅力を感じなかった
- 人間関係に悩んだ
このような内容を記載すると、履歴書を見ただけで「忍耐力がない」「仕事もすぐ辞めそう」などと先入観を持たれやすいです。
ただし大学中退理由を履歴書に記入しない場合でも、必ず面接で大学中退理由について質問をされるので、マイナス印象にならない返答内容を事前に準備しておきましょう。
以下の記事では、大学中退者の履歴書の書き方を見本や例文を用いて詳しく解説しているので参考にしてください。
【見本付き】大学中退者の履歴書の書き方!中退理由・志望動機・自己PR例文多数
4-12. 就職活動に合った身だしなみをする
中途採用の就職活動では、新卒採用ほど厳しい身だしなみは必要ないと一般的にはいわれています。
しかし大学中退者は社会人経験がない状態での就職活動なので、できるだけ新卒の就職活動に近い身だしなみが好ましいです。
- スーツ
-
色:黒の無地
丈:スカートの場合は膝丈、パンツの場合は皮膚が見えず地面に付かない丈- 汚れ、しわ、ほつれがなく、きちんとアイロンがけされていること
- パンツの場合は折り目がついていること
- シャツ
-
色:白の無地
形:襟つきのカッターシャツ、または胸元が開きすぎていないブラウス- 汚れ、しわ、ほつれがないこと
- 襟つきの場合は第一ボタンまで閉めること
- メイク
-
- ラメや濃い口紅、長めのアイラインなど、かわいく見せるためのメイクは控えること
- 就職活動とは言えノーメイクはNG。眉毛、リップ、ファンデーションの最低限のメイクは行うこと
- 髪形
-
色:黒またはダークブラウン(黒が無難)
- 長い髪は一つに束ねる
- 肩に付かない長さの場合は耳にかける
- ぱっつん前髪、過度に短い前髪は避ける
基本的にナチュラルメイクをしていけば問題ありませんが、接客業など仕事をする上でメイクが必要な職種の面接では、少し華やかなメイクを心がけると好印象です。
数多くの応募者を見ている採用担当者からすると、身だしなみができていない人はそれだけで減点対象となってしまうので、徹底していくことをおすすめします。
3-13. 資格を取得する
大学中退者は職歴なしで中途採用枠に応募するので、職歴のあるライバルとはじめから差がついてしまうことが多いです。
しかし志望職種に関係のある資格を持っていれば、職歴がなくても即戦力として扱ってもらえるなど強みになります。
資格取得をする際は、
- 本当に需要のある資格か
- 志望職種で役立つ資格か
- 取得にどのくらい時間がかかるのか
を調べ計画的に資格取得に励みましょう。
ただし長期間資格取得のための勉強をすると、就職活動までに期間が空いてしまうので、就職活動と資格取得を並行して行うことが望ましいです。
大学中退者におすすめの就職に役立つ資格は以下のような資格です。
- 簿記2級
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
- TOEIC
- 普通自動車運転免許
- ITパスポート資格
- 宅地建物取引士
- 登録販売者
- 介護職員初任者研修
- 公務員資格
- 士業の国家資格
それぞれの資格について以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
国家資格を取得して、士業の仕事がしたい人は以下の記事を参考にしてください。
ただし資格がないとできない仕事を除いて、資格を重視している企業はあまりありません。
就職活動と資格取得を同時に行うとどちらも上手くいかない可能性があるので、まずは資格なしで就職活動を始めてみることおすすめします。
5. 大学中退後に就職した女性の就職活動体験談
大学中退後に就職した女性は、どのように就職活動を行ったのでしょうか。
大学中退後に就職した女性に体験談を作成してもらったので、見ていきましょう。
- 1. ハンドルネーム
- みゆ
- 2. 就職活動をはじめたのは大学中退後何年目か?
- 1年目
- 3. 大学中退後に採用選考に参加した企業数は何社?
- 3社
- 4. 内定をもらった企業の業界
- 医療系
- 5. 内定をもらった職種
- 医療クラーク、医療事務
- 6. 一番多かった採用選考手順
- 面接2回と医事コンピューターへの入力試験(タイピング力)
- 7. 大学中退後の就職活動で心掛けていたことは何か?
- 面接官の方に必ず大学を中退した理由を聞かれるのでマイナスに感じられない様にこれから自分が進みたい方向性が変わり、すぐに行動に移した旨をしっかり丁寧に伝えました。
- 8. 大学中退後の就職活動で困難を感じたことは何か?
- 就活の年齢が遅かったので「新卒者を率先して採用したいと思っている。」と面接官の方に言われた時は何も言えませんでした。ただ年齢はどうにもならない事なので落ち込まずに気持ちを切り換えて行動しました!
- 9. 大学中退後、就職活動以外にしていた事
- 通信教育講座で医療事務と医事コンピューターの勉強をして資格を取得した後すぐに即戦力として働ける様に努力しました!そのおかげで採用後は比較的職場に慣れるのは早かったと思います。
- 10. これから就職活動をする大学中退者にアドバイスやメッセージをお願いします。
- 大学中退をしても必ず採用して下さる職場はあります! マイナスに感じられない様に『志があって大学を中退した』事をしっかり伝えれば分かってくれる会社もあります。 希望の職種を広げて新たな世界に飛び込んでみるのもとても良い経験になると思います。
- 1. ハンドルネーム
- しぃ
- 2. 就職活動をはじめたのは大学中退後何年目か?
- 大学中退半年後
- 3. 大学中退後に採用選考に参加した企業数は何社?
- 5社
- 4. 内定をもらった企業の業界
- 美容・エステ
- 5. 内定をもらった職種
- エステティシャン
- 6. 一番多かった採用選考手順
- 書類選考と面接1〜2回
- 7. 大学中退後の就職活動で心掛けていたことは何か?
- 中退理由がきちんとしていれば経歴が足を引っ張ることはありませんでしたが、その理由が本当なのかを疑われてしまうとその後面接の雰囲気が悪くなってしまいます。そのためきちんと理由を説明できることも大切ですがプラスで話し方や態度で誠実さや明るさをアピールすることを心がけていました。笑顔でハキハキと話せた面接の方が試験官の反応もよく通りやすかったです。
- 8. 大学中退後の就職活動で困難を感じたことは何か?
- エージェントを通して就活していたとはいえサポートしていただけることには限界がありました。友人から大学の就活のサポートの話を聞いている限りだとやはりそれには劣るかなと思ったので、自分で自分に合うところを見つけて面接の対策も基本は自分で行うというのに慣れるまでは大変でした。
- 9. 大学中退後、就職活動以外にしていた事
- 就職活動が終わるまで派遣社員として短期の派遣をいくつかこなしていました。最優先は就職活動なのでシフトに融通がきく会社を選ぶことが大切です。 また、希望する職種に関わる資格の勉強も同時に行っていました。会社によっては資格を実際に取得していなくてもそういった分野に興味があることをアピールすることによって好印象を持っていただけることがあります。嘘をついても知識のなさなどでバレてしまうので面接では本当に勉強しているものの話だけをしました。
- 10. これから就職活動をする大学中退者にアドバイスやメッセージをお願いします。
- 中退したからといって就活ができないということは決してありません。正社員採用も十分に目指すことができます。中退理由に後ろめたさがないのであれば変に誤魔化そうとせずに堂々としていることが大切です。無事に希望する職種に就職できることを願っています。頑張ってください!
以下の記事には、男女関係なく大学中退者30名の就職活動体験談を掲載しています。
体験談を知ることで事前に対策できることがたくさんあるので、ぜひチェックしてみてください。
大学中退後に就職した人の体験談30件と就職活動成功のポイント
6. 大学中退女性が多く働いている職種
就職を考えている大学中退女性の中には、大学中退をした女性がどのような職種に就職しているのか気になっている人もいるのではないでしょうか。
ここからは実際に大学中退女性が就職した職種ランキングを見ていきましょう。
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究(p. 35)」2015年5月 ※大学中退者には大学院中退者も含まれます。
- 1位:サービス職 36.6%
- 2位:販売職 16.9%
- 3位:事務職 16.2%
- 4位:専門職・技術職 9.9%
- 5位:生産工程職 4.9%
- 6位:運搬・清掃・包装等 2.8%
となっています。
1位のサービス職と2位の販売職は、物腰柔らかな接客やきめ細やかな気遣いが求められます。
女性はそういった部分が長けている人が多いので、女性が採用されやすい職種です。
また未経験からも始めやすいのも大学中退女性が多く働いている理由の一つです。
3位の事務職は女性に圧倒的な人気がありますが、求人が少ないため倍率が高い傾向があります。
一方、4位の専門職・技術職、5位の生産工程職、6位の運搬・清掃・包装などの職種は女性が少ないイメージがあります。
しかし最近では、このような業界でも女性を採用しようと、女性が働きやすい環境を整えはじめています。
ですので女性の働いている人数が少ないという理由だけで就職先から外さず、興味がある場合は一度詳しく調べると思わぬ職種でよい仕事が見つかるかもしれません。
7. 大学中退女性におすすめの職種10選
大学中退女性の中には、どのような職種があるのか、どのような職種が自分に合っているのか分からない人が多いです。
職種の内容をよく分からないまま応募してしまうと、熱意が伝わらず採用されなかったり、採用されても思っていた業務と違い辞めてしまう可能性もあります。
ここでは大学中退女性におすすめの職種10選を解説するので、仕事選びの参考にしてください。
平均年収の出典:DODA「DODA平均年収ランキング2023年度」 厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査2023年」
7-1.「事務職」ワークライフバランスが整っている職種
☆事務職に含まれる職種☆
一般事務、営業事務、経理、総務、人事、医療事務、学校事務、秘書など
事務職は、女性に人気No.1の職種です。
事務職の中でも一般事務や営業事務、総務は、資格や経験がなくても応募できる求人が多いので、女性が就職活動をはじめて最初に就職することを検討する人が多いです。
事務職の魅力は、定型の仕事が多いので仕事を覚えやすく未経験者からでも挑戦しやすいことです。
座ってできる仕事なので体力的に続けやすいことや、人との関りがほぼ社内の人なので対人ストレスが少ないことも事務職の魅力です。
このような理由から事務職を希望する女性は多いですが、求人数は多くないため競争倍率は高くなる傾向にあります。
また事務職を派遣社員に任せる企業が増えているので、正社員として事務職に就職するには資格を取得するなどの努力が必要になる場合もあります。
事務職を就職活動で目指す職種の一つとして考えるのはよいですが、他の職種も同時に検討するとよいでしょう。
- 事務職のメリット
-
- 電話や来客対応の基本マナーが身につく
- 座って仕事ができる
- ノルマや営業がない
- 事務職のデメリット
-
- 求人倍率が高く就職活動が長引きやすい
- 給料が上がりにくい
- 達成感を感じにくい
- 事務職の平均年収 女性
-
- 一般事務職 326万円
- 営業事務職 337万円
- 医療事務職 283万円
7-2. 「サービス職」おしゃれな仕事が多い職種
☆サービス職に含まれる職種☆
ネイリスト、エステティシャン、ブライダルコーディネーター、ツアーコンダクター、宿泊施設のフロントスタッフなど
サービス職は、求人数、就職希望者数が多い職種です。
給料は他の職種と比べると低い傾向にありますが、人におもてなしを提供して、その反応を直接感じることができるので、とてもやりがいのある職種です。
エステティシャンやブライダルコーディネーターなど、職種によっては営業成績次第でインセンティブが入る場合も多いので、平均より高い給与の場合もあります。
どの仕事も利用者に満足してもらうことが大切なので、利用者に提供するサービスを通して相手に好印象を与えられる正しい所作が自然と身につきます。
就職活動では「人に喜んでもらえることに一番やりがいを感じる」など、人と接することが好きということをアピールすると好印象です。
- サービス職のメリット
-
- やりがいを感じる
- 好きなことを仕事にできる
- 働きながら自分磨きができる
- サービス職のデメリット
-
- ノルマが課せられる場合がある
- 嫌なお客様に当たることがある
- 立ち仕事など体力が必要な仕事が多い
- サービス職の平均年収 女性
-
- エステティシャン 283万円
- ブライダルコーディネーター 317万円
- 旅行手配・ツアーコンダクター 324万円
7-3. 「販売職」好きな商品に関われる職種
☆販売職に含まれる職種☆
百貨店・アパレルショップ・家電量販店・食品販売店、雑貨店の販売員、化粧品販売員など
販売職は、アピール力・コミュニケーション能力が求められる仕事です。
利用者に喜んでもらえたり、商品が売れるとやりがいを感じられます。
利用者からの質問に詳細な受け答えができるように、商品について詳しく知ることと、利用者の信頼を得ることが必要になります。
たくさんの人員が必要なため採用人数が多いことや、学歴より人柄を重視する企業が多いことから、大学中退者も採用されやすい職種です。
また婦人服や化粧品など女性向けの店舗はもちろん、食品や雑貨店などでも女性を求めている企業が多いので、女性が有利になりやすい職種でもあります。
就職活動では取扱う商品の好きなところや、人と関わることが好きということをアピールしましょう。
- 販売職のメリット
-
- コミュニケーション能力が高くなる
- 女性が活躍できる職場が多い
- 流行に敏感になる
- 販売職のデメリット
-
- ノルマがある場合がある
- 立ち仕事なので体力を消耗する
- 嫌なお客様に当たる場合がある
- 販売職の女性の平均年収
-
- 店長・販売スタッフ 303万円
7-4. 「営業職」頑張りが報われる職種
☆営業職に含まれる職種☆
法人営業、個人営業、生命保険セールスレディ、MR(製薬会社の営業)、建築物件セールスなど
男性が多い印象の営業職ですが、近年は20代、30代といった若い女性にも人気の職種です。
求人の募集要項の条件があまり厳しくないので、正社員未経験者や資格を持っていない大学中退女性も応募可能な求人が多いです。
現場に出てお客様と対面する仕事なので、コミュニケーション能力とメンタルの強さが求められます。
ノルマを達成すれば報酬が増える成果主義の仕事なので、上昇志向のある女性は営業職を目指してみるとよいでしょう。
企業によってノルマのキツさや雰囲気も違うので、ルート営業か飛び込み営業か、体育会系かそうでないかなど、自分に合った環境を見定めることが大切です。
就職活動では「目標達成したときの達成感が好き」「ニーズを引き出すことが得意」ということをアピールしましょう。
- 営業職のメリット
-
- 歩合制の仕事が多いので、高収入を得ることが可能
- 仕事の成果を直接感じられる
- 対人関係のスキルが身につく
- 営業職のデメリット
-
- ノルマがきつい場合がある
- 営業先で嫌な思いをすることがある
- 残業時間が多い場合がある
- 営業職の女性の平均年収
-
- 医薬品メーカー 445万円
- 保険 331万円
- 食品/消費財メーカー 378万円
7-5. 「ITエンジニア」将来性抜群の職種
☆ITエンジニアに含まれる職種☆
システムエンジニア、プログラマ、インフラエンジニア、WEBデザイナーなど
ITエンジニアは、IT業界全体が拡大する中で人手不足が続いている職種です。
経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2025年には40万人、2030年には45万人のITエンジニアが不足するとされています。
このような状況にあることから、未経験者の採用も活発に行われており、入社後に研修を受けることでITエンジニアになることもできます。
ITエンジニアに男性のイメージを持っている人もいるかもしれませんが、2021年時点で女性の割合は21.9%となっており、女性も活躍しています。(※)
ITエンジニアは他職種に比べて給料が高く、スキルを身につけることでキャリアアップをすることもできます。
またリモートワークやフレックスタイム制を採用している企業も多くあるので柔軟な働き方ができたり、将来的には独立することもできるなど、自由度の高い職種と言えるでしょう。
※出典:「JISA基本統計調査2021」
- ITエンジニアのメリット
-
- 人材不足なので求人が豊富
- 文系の人もチャレンジできる
- リモートワークができる企業なら場所を選ばず働ける
- 給料が高めで昇給も期待できる
- ITエンジニアのデメリット
-
- 下請け企業では長時間労働が常態化している場合がある
- 専門的な知識を学ぶ必要がある
- 常に知識をアップデートさせる必要がある
- ITエンジニアの女性の平均年収
-
- SE/プログラマ 380万円
- サーバーエンジニア 393万円
- プロジェクトマネジャー 549万円
7-6. 「施工管理」作ったものが形に残る職種
施工管理は、建設現場の現場監督として、工程管理・予算管理・品質管理・人員管理・安全管理などの業務を行う仕事です。
建設業界の仕事は力仕事や危険な仕事が多いと思われがちですが、施工管理は、工事がスケジュール通りに進んでいるのか、安全に作業が行われているのかを管理する業務ですので、安全性は高く、事務的な仕事がメインになっています。
最近では女性を求める企業が増えている職業で「女性目線の繊細なチェックができる」「内装工事など女性ニーズがわかる」などから女性が活躍しています。
企業全体では施工管理として働く女性の割合は1割ほどですが、すでに4割以上が女性という企業も増えてきています。
未経験からチャレンジできて、学歴も高卒以上であれば応募できる求人が多いので、大学中退をした女性にもおすすめです。
- 施工管理職のメリット
-
- 資格取得でキャリアップできる
- 給料が高め
- 作った建物を自慢できる
- 施工管理職のデメリット
-
- 専門的な知識を覚える必要がある
- 残業が多い職場もある
- 責任の大きい仕事を任せられる
- 施工管理職の女性の平均年収
-
- 施工管理 386万円
7-7. 「専門・技術職」一生ものの技術が身につく職種
☆専門・技術職に含まれる職種☆
看護師、歯科衛生士、製造技術職、建築設計士、公認会計士、パティシエなど
専門・技術職は、専門知識や専門技術を活かして働く職種です。
専門職や技術職は、専門性を身につけるために勉強をしたり資格を取得したり経験を積む必要があるので、学校に通ったり講座を受けたりと他の職種よりも事前投資や時間が必要です。
しかし勉強したり資格を取得したりして身についた知識や技術は一生ものです。
結婚や出産のために退職をして、子育てが落ち着いてから仕事に復帰する時にも、身につけた知識や技術のおかげで元の職場に復帰しやすかったり、別の職場への再就職で有利になります。
- 専門・技術職のメリット
-
- 自分の好きな仕事に就ける
- 職場復帰・再就職しやすい
- 将来、独立することが可能
- 専門・技術職のデメリット
-
- 技術を学ぶための時間やお金が必要な場合がある
- 就職するときに年齢が上がってしまう
- キャリアチェンジが難しい
- 専門職の平均年収 女性
-
- 看護師 418万円
- 歯科衛生士・歯科技工士 328万円
- 設計(建設・土木) 471万円
- 公認会計士 562万円
7-8. 「公務員」福利厚生が充実した職種
☆公務員に含まれる職種☆
市町村役場の行政窓口、警察官など
公務員は、国や都道府県、市区町村を支える仕事を行っています。
景気の影響を受けにくいため給料の変動が少なく、倒産やリストラの心配がないので、安定した生活を送りやすいです。
福利厚生も充実しており、育児や介護、病気を理由に休暇が取得できるほか、年に数回連休が取得できるなど、プライベートも大切にしながら働きやすい職種です。
民間企業のように利益を求めないので、利益を追求せず国民や地域のために働きたい人に向いています。
- 公務員のメリット
-
- 学歴を問わず公務員採用試験が受験できる(年齢制限あり)
- 倒産やノルマがなく定年まで働ける
- 手当や福利厚生が充実している
- 地域の人に喜んでもらえる
- 公務員のデメリット
-
- 副業が禁止されている
- 窓口業務などで嫌な思いをすることがある
- 公務員試験の難易度が高い
- 地方公務員の平均年収の例(※1)
-
- 全地方自治体の平均年収 約590万円
※1 地方公務員の平均年収例は、男女合わせた金額です。
東洋経済ONLINE「最新!『公務員年収ランキング』トップ500」2017年4月26日より
7-9. 「介護職」超高齢社会の中で需要が高い職種
☆介護職に含まれる職種☆
介護士、ホームヘルパー、ケアマネージャーなど
介護職は、介護サービスの利用者さんに対して身体介護や生活援助を行うことが主な仕事で、利用者から感謝されることも多いやりがいのある仕事です。
「令和3年版高齢社会白書(全体版)」によると、令和2年10月1日の時点で65歳以上の高齢者の全人口に占める割合は28.8%に及びます。
超高齢社会の中で介護職は求められている職種ですので、今現在求人数が非常に多く、就職もしやすい状況にあります。
介護業界は女性が多く働いていて、例えば介護職なら女性比率は73%、訪問介護員なら88.6%を占めます。(※)
介護職として働く場合、利用者の身体に触れる身体介護に携わるには、3か月ほどで取得できる介護職員初任者研修の資格が必要になります。
無資格でも身体介護以外の仕事に介護助手として働くことができるので、働きだしてから資格を取得することもできます。
介護職は対人の仕事なので、コミュニケーション能力やストレス耐性、体力が必要とされます。
難関の資格であるケアマネージャー(介護支援専門員)の資格を取得すると、現場の介護の仕事ではなく、ケアプランの提案をする仕事に就くこともできます。
- 介護職のメリット
-
- 求人が多く、就職・転職がしやすい
- 資格取得でキャリアアップができる
- 仕事の経験を家族の介護に活かせる
- 利用者に感謝される
- 介護職のデメリット
-
- 体力を消耗しやすい
- 嫌な利用者に当たる場合がある
- 人手不足の施設では残業が多い場合がある
- 介護職の女性の平均年収
-
- 介護職 約348万円
7-10. 「保育士」子供の成長を感じられる職種
保育園で子供のお世話をしたり楽しく遊んだり様々な行事を行ったりして、子供の成長を促すのが保育士の仕事です。
保育園以外でも病院やレジャー施設等、子供がたくさん訪れる場所で、保育士資格を取得している人を対象とした求人が出ていることがあります。
保育士は人材が不足しているので求人がたくさんあり、引っ越しをしてもどこでも保育園はあるので働きやすい職業です。
給料は労働時間に比べて安いといわれますが、徐々に改善される方向にはあるようです。
保育士になるには、まず保育士資格を取得しなければなりません。
保育士資格を取得するには、
- 専門学校や短大などに通って保育士養成課程を修了する
- 教材などを利用して勉強をして保育士試験に合格する
の二つの方法があります。
平成26年に東京都福祉保健局が「保育士資格を取得するのにどういった方法をとったのか」アンケートを取った結果を見てみると、
- 短期大学の保育士養成課程 33.8%
- 通信教育などで学んだ後、保育士試験 24.9%
- 専門(専修)学校の保育士養成課程 23.3%
- 大学の保育士養成課程 16.0%
- その他、無回答
となっており短期大学に通って保育士資格を取得した人が1番多いです。
しかし学校に行くための時間がなかったり授業料が払えなかったりする人が、通信教育などで学んでいることが多く2番目に多いという結果になっています。
学校に通わなくても資格が取得できるのでチャレンジしやすい職種といえるでしょう。
ただし保育士試験の受験資格を満たすには、大学中退をするまでに大学に2年以上通い62単位以上取得している必要があります。
もしこの受験資格を満たせない場合は、児童福祉施設で保育士補助などとして定められた期間就労することでも受験資格を得られます。
受験資格について詳しくは、一般社団法人全国保育士養成協議会の「保育士試験受験資格」を参考にしてください。
保育士試験を受ける場合は、実技試験に弾き歌いや絵で表現するといったものがあるので、ピアノやギター、アコーディオンのどれかを演奏できなければならず、絵心も求められるので練習が必要になります。
- 保育士のメリット
-
- 自分自身の子育てにも経験を活かせる
- 職場が子育てに理解がある
- 働ける場所がたくさんある
- ライフスタイルに合わせて働き方を変えられる
- 保育士資格は一生涯有効
- 保育士のデメリット
-
- 大勢の子供を預かるので責任が大きい
- 残業が多い場合がある
- 資格を取る必要がある
- 保育士の女性の平均年収
-
- 保育士 約391万円
初めての職種は転職にも影響する
就職活動がうまく行かないと、どんどん希望条件が緩くなり、職種も広げて考えることが多いです。
しかしはじめに就職した職種は、転職時に職歴として大きく影響するので注意が必要です。
例えば一社目で販売職をしてみたものの合わないから事務がしたいと思っても、転職では前職の経験が大きな判断材料となるので、事務経験者が採用されることがほとんどです。
逆に販売の仕事内容は楽しいけれど、職場環境を変えたいから別の販売職に転職したいという場合は、前職の経験が役に立ちます。
はじめからあまりに希望条件を固めすぎるのはよくありませんが、合わなければ転職しようという考えは少し危険です。
転職を視野に入れて雇用形態より職種を優先するか、職種より正社員という雇用形態を優先するか、じっくり検討してください。
8. 大学中退してよかった人の体験談30選
ここまで大学中退後の就職活動について解説してきましたが、就職できた人だけに関わらず、「大学中退してよかった」と思っている人は中退後に、どのような行動をしていたのでしょうか。
大学中退してよかったと思っている人に、以下の質問項目について体験談を作成してもらいました。
- ハンドルネーム
- 大学の中退理由は?
- 大学中退をした当初、中退したことをどのように思っていましたか?
- 大学中退をしてよかったと思うに至った理由を教えてください
- 大学中退をしようと思っている人に、どのようにすれば「大学中退してよかった」と思えるようになるのかアドバイスをお願いします
以下の記事では大学中退してよかった人の体験談を30件紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
大学中退してよかった人の体験談30件と後悔しないためにやるべきこと
9. Q&A
9-1. 大学中退理由として多いのは?
文部科学省が2023年4月から2024年3月の大学中退者を対象に、大学中退理由について調査を行っています。
その結果が以下のグラフです。
出典:文部科学省「令和5年度 学生の中途退学者・休学者数の調査結果について」2024年6月
- 1位:転学等・進路変更等 22.0%
- 2位:学生生活不適応、修学意欲低下 16.5%
- 3位:就職・起業等 14.4%
- 4位:経済的困窮 13.6%
- 5位:学力不振 7.3%
- 6位:精神疾患 6.6%
- 7位:病気・怪我・死亡 4.1%
- 8位:海外留学 0.7%
- 9位:その他 13.8%
- 10位:不明 1.0%
9-2. 大学中退は何年生が多い?
大学中退をした女性の中退した学年は、以下のように2年生がもっとも多いです。
【大学中退した時の学年(女性)】
1年生 | 2年生 | 3年生 | 4年生以上 |
---|---|---|---|
27.5% | 37.1% | 17.9% | 17.5% |
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究(p. 66) 」2015年5月
9-3. 大学中退が多い大学はどこですか?
全大学の中で中退者の多い大学をランキングにすると以下のようになります。(%は中退率を表します)
- 1位: 日本映画大学 33.1%
- 2位:第一薬科大学 28.8%
- 3位:苫小牧駒沢大学 27.7%
- 4位:羽衣国際大学 27.2%
- 5位:愛知文教大学 27.1%
- 6位:修文大学 27.0%
- 7位:神戸国際大学 26.5%
- 8位:四條畷学園大学 25.8%
- 9位:大手前大学 25.4%
- 10位:東京神学大学 25.0%
- 10位:三洋小野田市立山口東京理科大学 25.0%
出典:「大学の実力2019」中央公論新社
10. まとめ
「大学中退した女性は幸せになれない」「大学中退すると人生終わり」などといわれることがあります。
しかし大学中退は長い人生の一部に過ぎず、次のステップに進むたびに大学中退の過去は遠くなっていきます。
就職活動においては大学中退をコンプレックスに感じすぎることが一番よくありません。
ネガティブな感情や自信のなさが面接官に伝わり、就職したいという意志が伝わりにくくなります。
どんな進路を選ぶとしても大学中退の事実を受け入れ、前向きに行動することが大切です。
2024年最新版!大学中退者に人気の就職サイトBEST3
大学中退者が使っている就職サイト(就職エージェントと求人サイト)を、人気順に3位まで紹介します。
※ランキング調査期間:2024年4月1日~2024年5月1日
ジェイック就職カレッジ |
ジェイック就職カレッジは、就職成功率81.1%(大学中退者に限ると90.7%)の実績を持つ就職エージェントです。 中退者向けの求人を紹介してくれたり、中退者向けの就職講座で、面接での中退理由の伝え方やマナーを学べます。 |
---|---|
リクナビNEXT |
リクナビNEXTは、大学中退者の利用者が多い人気求人サイトです。 様々な職種や地域の求人に加え、他では得られない大企業の求人も充実しています。 |
ハタラクティブ |
ハタラクティブは、フリーターや大学中退者向けの就職エージェントです。 求職者と年齢が近いキャリアアドバイザーが親身になって相談に応じてくれ、未経験から応募できる求人を紹介してくれます。 |
大学中退者におすすめの就職サイトを全て見たい方は、以下からチェックしてみてください。
当社カジュアル相談を活用してください
当社(株式会社ウェイズファクトリー)では、学校を中退した後の就職活動について無料で気軽に相談できる窓口を設けております。
当社のキャリアアドバイザーにメールか電話で相談できます。
- 「どの就職エージェントを利用すればよいかわからない」
- 「どのように就職活動を行えばよいかわからない」
- 「どのような職種が向いているのかわからない」
というような質問に就職支援15年以上の経験を元にお答えします。
また必要な方には、中退者が応募できる未経験歓迎の正社員求人を紹介することもできます。
ご相談したい方は以下の記事の下にあるフォームよりお申し込みください。
岸 憲太郎
・株式会社ウェイズファクトリー代表取締役
・関西大学総合情報学部卒業
人材紹介事業と就職や転職に関してのWEBメディア事業を行う(株)ウェイズファクトリーの代表をしています。
15年以上の就職支援経験を通じて、数百名の採用担当者や求職者と情報交換をしてきました。
それらの経験を社会に還元していくために、記事の監修だけでなく、編集にも深く関与して情報発信を行っています。
詳しいプロフィールは、こちらをチェックしてみてください。
プロフィール