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大学院中退者は就職できない?不利になる点と対策方法を解説
最終更新日:2023年7月3日
大学院中退をすると就職できないのではと不安を感じる人が多いですが、就職はできるのでしょうか?
ここでは、大学院を中退後に就職活動する際に、不利になる点とそれを克服するための対策方法を解説していきます。
1. 大学院中退者が就職できないといわれる理由
大学院中退者は「就職できない」「不利になる」などと言われることがありますが、それはなぜでしょうか?
ここでは、大学院を中退した場合に、就職活動で不利になる点について解説していきます。
1-1. 応募できる求人が少なくなる
大学院を中退すると、大学の既卒者として就職活動を行うことになります。
大学院を卒業することを前提に採用する求人に応募することができなくなるので、大学院卒業者に比べて応募できる求人が少なくなります。
また、大学の既卒者は、大学卒業予定の新卒学生よりも応募できる求人が少なくなります。
企業によっては、大学卒業後3年以内を新卒として扱ってくれる場合もありますが、新卒者を対象とした求人の中ではごく一部に限られているのが現実です。
そのようなことから、希望の職種や企業の求人を見つけることが難しい場合があります。
1-2. 中退したことでマイナスイメージがつく
大学院を中退すると、「途中でものごとを投げ出してしまう人」というネガティブな印象がついて、企業に入社してもすぐに辞めるのではと思われてしまい、採用選考で不利になることがあります。
企業が採用を行う際には、手間も費用もかけていることが多いため、採用した人が早期に退職すると大きな損失となるので、そのような可能性がある人を採用することに躊躇することが多いです。
1-3. 推薦が受けられない
大学院卒業予定の学生は、学校推薦や教授推薦を利用することができます。
推薦をしてもらえれば、学校や教授からお墨付きもらえたようなものですから、企業から採用される確率が高くなります。
しかし、大学院を中退してしまうと、このような推薦を利用することができなくなるので、自ら求人を探し応募して、一般の求職者と同じ立場で採用選考に臨む必要があります。
1-4. 就活を一緒にする仲間がいない
大学院に通っている間に就職活動を行えば、同じように就職活動を行う学生と情報交換を行うことができます。
就職活動では、不合格を言い渡されて落ち込むこともあるため、就活仲間がいると心強いものです。
また、大学の就職課やキャリセンターでは、専門知識のある担当者から就職活動のアドバイスをもらうこともできます。
大学院を中退すると、一人で就職活動を行うため、情報不足や孤独感から、就職活動を挫折してしまうケースもあります。
2. 大学院中退者の就職活動のポイント
大学院を中退すると就職活動で不利になることがあるので、大学院中退後の就職活動のポイントを押さえておくことが大事です。
ここから、大学院中退後の就職活動で重要なポイントについて解説していくので、参考にしながら就職活動を行ってください。
2-1. 空白期間ができないように早く就職活動をはじめる
大学院を中退した直後は、少しゆっくり休みたいと思うかもしれませんが、なるべく早く就職活動をはじめることが大事です。
何もしていない空白期間があると、面接で空白期間に何をしていたのか質問されるので、その答え次第では採用選考で不利になるからです。
また、アルバイトをしてフリーター生活をしていたとしても、アルバイトの経験は正社員を目指した採用選考で評価されることが少なく、フリーター期間が長い人ほど就職できる可能性は低くなります。
何か目的があったり、健康面の問題から休養が必要な場合は、中退後はそれらのことに専念するとよいですが、目的がないのであれば早く就職活動をはじめることで就職活動を有利に進めることができます。
2-2. 大学院中退理由を前向きに伝える
大学院中退理由は面接でほぼ100%質問されるので、事前に回答例文を作っておくことがおすすめです。
ネガティブになりがちな中退理由ですが、できるだけポジティブな印象を与える回答をすることが大事です。
例えば「研究に興味を持ち続けることが難しかった」といった場合でも、なぜ就職しようと思うに至ったのかについて交えながら、以下のように伝えると前向きな印象を与えることができます。
「大学院に進学した時から、自分が想像していた研究環境とのギャップを感じていました。私は実践的なスキルを身に付けることや現実の課題に取り組むことに魅力を感じていたため、大学院での純粋な学術研究よりも実務的な経験を積みたいと考えるようになりました。そのため、大学院を中退し、就職活動に専念することにしました。」
経済的な理由などやむを得ない理由の場合は、中退するに至った経緯を説明するだけでも、面接官は納得してくれるケースが多いです。
「大学院に進学した際、経済的な負担が大きくなり、学費や生活費を賄うことが難しくなりました。なんとか学業とアルバイトを両立することで乗り切ろうとしたのですが、予想以上の負担がかかり、このまま続けることは難しいと判断しました。中退という選択は残念ではあったものの、経済的な基盤を築くことも重要だと考え就職することに決めました。」
2-3. 大学院中退者に強い就職エージェントを利用する
大学院中退者は、一人で就職活動を行うことが多いですが、どのように就職活動を行えばよいのかわからず挫折してしまう人も多いです。
そのようなことを避けるためにも、就職エージェントを利用することが大事です。
就職エージェントでは、就職の専門家であるキャリアアドバイザーから、就職活動についてのアドバイスをもらえたり、相談をしながら就職活動を行うことができます。
また、大学院中退者が応募できる求人を、求職者の適性に合わせて紹介してくれるので、自分で求人を探すのに比べて効率的に求人を見つけることができます。
ここから、大学院中退者におすすめの就職エージェントを3つ紹介するので、ぜひ活用してみてください。
ジェイック就職カレッジ
ジェイック就職カレッジは、中退者やフリーター専門の就職支援を行っている就職エージェントです。
中退者を専門としていることから、中退者を採用したい全国各地の企業の求人を豊富に保有しており、大学院中退者もそのような求人を活用できます。
また、中退者を担当するキャリアアドバイザーは、中退者の悩みどころや採用選考で不利になる点をよく把握していることから、どのような工夫をすると就職活動をうまく進められるのか教えてもらえます。
履歴書の学歴や志望動機の書き方、面接での中退理由の伝え方なども、一つ一つ丁寧に教えてくれます。
このように中退者に充実したサービスを提供していることから、利用者の就職成功率は全体で81.1%、中退者に限ると90.7%に達しています。
ジェイック就職カレッジは、全てのサービスを無料で利用することができます。
また、今現在はオンラインで求人紹介や相談ができるので、自宅で就職支援を受けられます。
ハタラクティブ
ハタラクティブは、就職経験のない若者を対象とした就職エージェントです。
未経験者歓迎の求人を豊富にそろえていることから、正社員経験のない人が応募できる求人をたくさん見ることができます。
また、ハタラクティブは大手企業に強いという特徴があり、利用者の8割が大手企業に就職しているので、大手企業に就職した人におすすめの就職エージェントです。
面接や履歴書対策は、1社ごとにアドバイスをしてもらうことができるので、効果的な就職活動を行うことができます。
就職成功率は80.4%と高い実績を出しているので、ぜひ活用してみてください。
就職Shop
就職Shopは大手リクルートが運営する、就職エージェントです。
大手のリクルートが運営していることから、11,000社以上の企業が活用していて、求人数も非常に多いです。
求人数が多いことから、選べる職種や企業、業界の幅も広くなっています。
また、採用選考において書類選考がないため、面接には必ず参加できるので、学歴が不利になりがちな大学院中退者にも役立つサービスになっています。
2-4. 履歴書に大学院中退まで記載する
大学院中退者の最終学歴は修士課程、博士課程のどちらを中退した場合でも、「大学卒業」になります。
そのようなことから、大学院中退者の中には、履歴書に大学院中退の事実を書かないでもよいのではないかと考える人もいます。
しかし、履歴書に大学院中退の事実を書かないと、大学卒業から大学院中退までの期間が空白期間となってしまうので、よけいに悪い印象を与える可能性があります。
また、学歴詐称と判断されて、解雇や懲戒免職、減給の対象となる可能性があります。
短い期間しか大学院に通っていなかったからバレないと思っていても、大学院に在籍していた際の友人や知り合いと仕事を通して再会するようなことでバレてしまうこともあります。
嘘や隠し事をしてしまうと、それを取り繕うために余計な心配事が増えてしまうので、正直に履歴書に書いておくとよいでしょう。
大学院中退について履歴書に書く場合は、以下のように記載しておきましょう。
<大学院修士課程中退の履歴書記載例>
<大学院博士課程中退の履歴書記載例>
<所定の単位を取得し、修業年限内に博士号を取らずに大学院を辞めた場合の履歴書記載例>
大学院によっては、「修士課程」「博士課程」と表記せず、「博士前期課程」「博士後期課程」「一貫性博士課程」と表記する場合があります。
どのような名称が使われているのかを確認して、履歴書にも正しい表記をするようにしましょう。
大学院を中退した理由については、「経済的な理由」「病気」「就職」などやむを得ない理由や前向きな理由で中退した場合は、履歴書に書いておくとよいでしょう。
大学院中退者は採用担当者からマイナスの印象を持たれることが多いので、このような理由を履歴書に書いておくことで、「きちんとした理由があって中退をした」と思ってもらえます。
反対に「人間関係の問題」「研究がつまらない」などマイナスな印象を与える可能性のある理由の場合は、履歴書には記載せずに、面接で伝えたほうが、誤解を生まないで伝えることができます。
<経済的な理由の場合の履歴書記載例>
<病気が理由の場合の履歴書記載例>
<就職が理由の場合の履歴書記載例>
3. 大学院卒と大学院中退の給料の差
大学院卒と大学院中退(大卒)では、給料にどれくらいの差があるのでしょうか?
「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、初任給(男女計)は、
- 大学院中退(大学卒) 22万8,500円
- 大学院修士課程修了 26万7,900円
となっています。
生涯賃金では、
- 大学院中退(大学卒 男性) 2億9,163万円
- 大学院卒(男性) 3億4,009万円
となっており、4,000万円以上院卒のほうが高いです。(大学院卒の賃金プレミアムより)
日本では、大学院を卒業してもあまり価値がないと言われることもありますが、給料を大卒と比較してみると大きな差があり、大学院を卒業する価値は高いことがわかります。
4. 大学院中退者はリクナビやマイナビを使える?
大学院中退後に就職活動をする場合、主に新卒者が使うリクナビやマイナビを使えるのか迷う人もいます。
大学院中退者は大卒の既卒という立場になり、大学卒業後3年以内なら応募できる求人がリクナビやマイナビに掲載されているので、利用することは可能です。
大手企業の求人などはリクナビやマイナビに多く掲載されているので、そのような企業に就職したいという人は活用しみるのもよいでしょう。
しかし、既卒者が応募できる求人はそれほど多くなく、応募できても新卒の人と競うことになるため不利になることも多いので、その点は覚悟しておかなければなりません。
5. まとめ
大学院を中退すると不利な点があるのは間違いありませんが、事前にしっかり対策をすることで、就職をすることは可能です。
また、今現在は、中退者を支援する就職エージェントも誕生し、充実したサービスを受けられるので、利用することで効率的に就職することができるでしょう。
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岸 憲太郎
・株式会社ウェイズファクトリー代表取締役
・関西大学総合情報学部卒業
人材紹介事業と就職や転職に関してのWEBメディア事業を行う(株)ウェイズファクトリーの代表をしています。
15年以上の就職支援経験を通じて、数百名の採用担当者や求職者と情報交換をしてきました。
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