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大学中退者の就職に役立つ11個の資格
最終更新日:2024年2月28日
大学中退後には資格の取得を検討してみましょう。
就職活動を行う際に履歴書に書ける資格があれば自己PRとして利用できます。
また就職活動を行うまでの期間を「資格取得のために勉強をしていた」と説明できるので経歴に空白期間を作らなくてすみます。
ここでは資格の専門学校や出版社が調査を行った「人気資格ランキング」「仕事に役立つ資格ランキング」の紹介や、
- 大学中退者の就職に役立つ11個の資格
- 大学中退後に資格取得をするメリット
などを解説します。
大学中退者が使っている就職サイト(就職エージェントと求人サイト)を、人気順に3位まで紹介します。
※ランキング調査期間:2024年4月1日~2024年5月1日
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大学中退者におすすめの就職サイトを全て見たい方は、以下からチェックしてみてください。
1. 大学中退者は資格なしでも就職できる?
資格の紹介の前に、そもそも資格なしでも大学中退者は就職できるのかを見ていきましょう。
資格を取得すると応募できる求人の幅が広がることはありますが、一般的には実務経験がない人を企業が採用する際に資格が評価に与える影響は小さい傾向にあります。
資格よりも、
- 今後仕事を通して成長してくれるか
- 人柄がよいか
- コミュニケーション能力が高いか
などを重視する傾向にあります。
そのようなことから営業職やサービス職、販売職、ITエンジニアなど、幅広い職種で未経験で資格なしから就職できます。
ですので「大学中退だと就職するのが難しそうだから資格取得を目指そう」と考える必要はないでしょう。
就職活動は年齢が若い人のほうが有利になるので、資格取得と就職活動で迷っているなら就職活動を優先したほうがよいです。
大学中退者の就職活動方法やおすすめ職種については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
まだ就職活動をする予定がなかったり、就職活動と並行して資格取得を目指す場合は、これ以降で紹介する資格取得を検討してみてください。
2. 人気資格と仕事に役立つ資格ランキング
就職に役立つ資格の紹介の前に、資格の専門学校や出版社が「人気資格」や「仕事に役立つ資格」など資格のランキングを公表しているので見てみましょう。
ここでは資格のランキングを二つ紹介します。
2-1. 人気資格ランキング
資格の専門学校を運営するTACが、人気資格ランキングを発表しています。
まずはその結果を見てみましょう。
1位は就職活動でさまざまな企業から評価される「簿記検定」です。
それ以降の順位には「社会保険労務士」「中小企業診断士」「税理士」など難関資格や独立して働くための資格が多くランクインしています。
TACという専門学校を利用して資格取得を考えている人の人気資格ランキングですので、難関な士業の国家資格を選ぶ人が多いようです。
もし民間資格ではなく士業の国家資格取得に興味があるのでしたら、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
資格のランキングは調査の仕方や対象者、調査を行う時期によって全く違う結果が出ることが多いので、もう一つ資格のランキングを見てみましょう。
2-2. 仕事に役立つ資格ランキング
こちらは日経WOMANが2016年6月に働く女性700人に「仕事に役立つ資格」について調査を行った結果です。
「女性だけ」に「仕事に役立つ」ということを条件に調査したランキングですが、こちらでも「簿記検定」が1位になっています。
それ以降には「TOEIC」や「MOS」などがランクインしており、このような資格は他の資格ランキングでもよく上位にきています。
3. 大学中退者の就職に役立つ11個の資格
ここまで資格のランキングを見てきましたが、ランキングによって資格の順位が違うので、どの資格を選ぶとよいのかわからない人もいるでしょう。
難易度の高い資格を取ったとしても、大学中退学歴では採用されにくい仕事も残念ながらあります。
ここでは大学中退者の就職活動に役立つ資格を、
- さまざまな職種の就職活動で有利になる資格
- 特定の職種の就職活動で非常に有利になる資格
に分けて紹介します。
3-1. さまざまな職種の就職活動で有利になる5つの資格
さまざまな職種の就職活動で有利になる資格は「資格を持っていれば確実に採用される!」というわけではありませんが、
- 資格取得に励んだ努力が評価される
- 一定のスキルの証明ができるので他のライバルと差をつけられる
などのメリットがあります。
ここでは就職活動で評価されるだけでなく仕事や転職をする際にも役立つ資格を、以下の順で紹介します。
- 簿記3級・2級
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
- TOEIC
- 普通自動車運転免許
- ITパスポート資格
比較的短期間の勉強で取得できるものが多いので、自分の好きな分野ややりたい仕事で役立つものを探してみてください。
簿記3級・2級
「簿記資格」は、企業の取引を帳簿に記録・計算・整理するための会計に関する知識を身につけるための資格です。
簿記資格を取得すれば、経理などの事務系職種はもちろん、その他の職種でも企業から高く評価されることが多いです。
事務系職種は女性人気が高く常に競争率の高い職種なので、事務経験のある人が採用されやすい傾向にあります。
しかし簿記資格を持っている人は、企業によっては経験者より優遇されることもあるので、未経験から事務系職種を目指す大学中退者はぜひ取っておきたい資格です。
簿記資格は難易度でレベル分けされていますが、大学中退者は1~3か月の短い期間で取得できる簿記3級をまずは目指しましょう。
簿記3級は、簿記の基本的な知識を身につけるための資格ですが、職種を問わず取得する人が多く就職活動にも役立てられます。
もし簿記3級をすでに持っているのなら、金融関連企業やさまざまな企業から高く評価される、より高度な簿記2級を目指すのもよいでしょう。
しかし簿記3級を持っていない場合は、簿記2級取得までに半年から1年近くかかる可能性があります。
それだけの期間を就職するための資格取得のために使えないのであれば、簿記3級取得後に就職してから簿記2級を取るかどうかを決めるとよいでしょう。
簿記3級・2級資格が就職活動で役立つ職種
経理・一般事務・営業事務・庶務・人事・財務など、事務系職種の就職活動で強みとなります。
他にも売り上げや経費を意識して働いている人の方が、仕事を効率的に行え高い成果を上げられることから、営業職や販売職などでも簿記資格の知識は役に立ちます。
取得にかかる勉強期間
2級 約3か月~6か月、3級 約1か月~3か月
試験について
- 試験科目:2級 商業簿記 工業簿記(原価計算含む)5題以内、3級 商業簿記 5題以内
- 試験時間:2級3級共に 120分
- 合格基準:2級3級共に 正解率70%以上
- 合格率:2級 10~30%、3級 30~50%
- 試験日:試験会場毎に違います。(下の関連サイト内で案内されています)
- 受験料:2級 4,720円、3級 2,850円
関連サイト
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」は、マイクロソフト社がマイクロソフトオフィス製品を扱うスキルを認定する国際資格です。
さまざまな資格ランキングでは常に上位に入っていたり、パソコンスクールではMOS取得のためのコースが設けられていたりと知名度と人気があります。
難易度はそれほど高くなく、受験に必要な条件や資格がないので、男女問わず学生から年配の方までたくさんの方が受験されています。
Excelを使いこなせると面倒な表計算が一瞬で完成したり、Wordを使いこなせると見栄えの良い重要な書類が作成できたりと、MOSの試験勉強は実務でも役立つことばかりです。
就職や転職の機会を狭めないためにも、MOSの取得を考えてみてはいかがでしょうか。
MOSが就職活動で役立つ職種
簿記と同じく一般事務や経理などのデスクワークの就職活動で有利になります。
また営業やサービス業などほとんどの職種でマイクロソフトオフィスは使用されているので、どんな仕事に就いても役立つ資格です。
取得にかかる勉強期間
難関な試験ではないので、比較的短期間で取得できます。
例えば通信教育大手のユーキャンによると、Excel取得の場合、教室でレッスンを受けるなら月20~30時間、独学でも1か月あれば合格率が高いそうです。
試験について
試験科目:MOSの試験科目には、Excel、Word、PowerPoint、Access、Outlookがあり、ExcelとWordのみ「一般」「上級(エキスパート)」の2つのレベルがあります。
バージョンごとに試験の種類がありますが、企業から評価されやすい最新バージョンの受験がおすすめです。
種類豊富なMOS試験の中でも、大学中退者がまず取得しておきたいのは、使用頻度の高い以下2点です。
- エクセルスペシャリスト一般レベル
- ワードスペシャリスト一般レベル
- 試験方法:コンピューターを使用しての実技のみ
- 試験時間:50分
- 合格基準:非公開(MOS対策コースのあるパソコンスクールによると合格率は80%程度とのこと)
- 合格率:非公開
- 試験日・受験料:8,580円~12,980円(試験の種類、学生かそれ以外かによって試験料が異なります。詳しい料金は下記サイトの試験概要をご覧ください。)
関連サイト
TOEIC
「TOEIC」は、英語関連の資格の中では認知度の高い資格のひとつで、英語の知識やコミュニケーション能力がどれくらいあるのかを評価する試験です。
TOEICの結果は合否ではなくスコア(点数)で評価されますが、就職や転職の際に企業が求めるスコアは600点(英検2級程度)以上ということが多いです。
TOEICで高得点を獲得しておくと、その知識をビジネス英語で利用できるので就職活動の採用選考で高く評価されます。
TOEICが就職活動で役立つ職種
外資系の企業ではもちろん評価されますが、英語力に関する調査によると「上場企業の7割近くがTOEICスコアを採用時の参考にする」という結果がでています。
英語力があれば就職後にも海外勤務や外国との取引など、仕事の幅を広げられる機会を得られる可能性があります。
取得にかかる勉強期間
TOEIC試験の結果は合否ではなくスコア(得点)で評価されます。
個人差がありますが、例えば500点から600点に100点上げるためには約300時間必要だといわれます。
試験について
- 試験科目:リスニングテスト45分(100問)、リーディングテスト75分(100問)※マークシート方式
- 試験時間:2時間(リスニングテスト終了後リーディングテスト※休憩時間なし)
- 試験日:下の関連サイト内で案内されています
- 受験料:5,830円(税込)※他にもインターネット割引あり
関連サイト
一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(TOEIC)
普通自動車運転免許
「普通自動車運転免許」は、普通自動車・小型特殊自動車・原動機付自動車の運転をするために必要な免許です。
企業によっては普通自動車運転免許の取得を入社条件にあげるところもあります。
特に仕事で車の運転をするドライバーや営業職は、普通自動車運転免許を取得しておくと採用選考で有利になります。
入社条件に提示していなくても、入社後に普通自動車運転免許の取得を求める企業もあるので、時間に余裕があるなら取得するとよいでしょう。
自動車運転免許にはMT(マニュアル)車用とAT(オートマチック)車用がありますが、特殊な車を運転する仕事以外ではAT車用で問題になることはほとんどありません。
しかし他の資格と違い普通自動車運転免許を取得するには、かなりの費用が掛かります。
少しでも安い値段で普通自動車運転免許を取得したい人は、免許取得の時期を考える必要があります。
下記の表を見るとわかるように、どの教習所も共通して利用者が多い時期と利用者が少ない時期があります。
- 教習所の利用者が多い時期
- 7月中旬~8月、2月~3月 → 就職や入学前に免許取得する人や学生の長期休みのため
- 教習所の利用者が少ない時期
- 5月~7月上旬、9月~1月 → 仕事や学校で教習所に通う時間が取りにくいため
教習所を利用する時期によって、同じ教習場や合宿所でも普通自動車運転免許の取得にかかる費用が3~10万円ほどの差になります。
また利用者が少ない時期には、自分の好きな時間に実技講習を入れられる場合も多くスムーズに免許取得を進められます。
少しでも安い値段でスムーズに普通自動車運転免許を取得したい人は、教習所の利用者が少ない時期に免許を取得するとよいでしょう。
普通自動車運転免許が就職活動で役立つ職種
ドライバー職、運送業、営業職、介護職など車を使う多くの職種で評価されます。
普通自動車運転免許を取得する方法
教習所に通って免許を取得する方法と免許合宿に参加して免許を取得する方法があります。
- 教習所に通い普通自動車運転免許を取得する
-
免許取得にかかる費用は30万円前後です。
期間は約1か月~3か月で取得できます。 - 免許合宿で普通自動車運転免許を取得する
-
免許取得にかかる費用は20万円前後です。
期間は最短で14日間で取得できます。
試験について
- 試験方法:適性試験、学科試験、技能試験(学科と技能は、仮免許と本免許で2回ずつ受験)
- 合格基準:学科試験は正解率90%以上、技能試験は100点中70点以上
- 合格率:本免許試験は、70%以上
- 受験料:教習料金に含まれる(再受験の場合、別途料金が必要な場合も)
ITパスポート資格
「ITパスポート資格」は、ITに関する基礎的な知識を幅広く身につけるための資格です。
ITというとシステムエンジニアやプログラマが使う、本格的なIT技術を思い浮かべる人が多いかもしれません。
しかしITパスポート資格はあくまで基礎的なIT知識を身につけるための資格ですので、資格を取得してもプログラミングをしたり、システムを組み上げたりすることはできません。
またWordやExcelなどの事務処理に必要なIT技術が身につくこともありません。
ITパスポート資格を取得するとパソコンの内部でどのようなことが行われているのか、ITを仕事にどのように活かせばよいのかということが理解できるようになります。
このような知識を身につけていると、パソコンを仕事で使う場合やパソコンに問題が行った場合に効率的に利用・対処ができます。
また日々行っている業務について、パソコンやソフト、システムを導入することで、より効率的に行える方法を提案できたりします。
仕事でパソコンやスマホを利用しない日はない時代なので、ITパスポート資格で得られる知識は社会人の基礎知識になりつつあり、さまざまな職種で活かせます。
ITパスポート資格が就職活動で役立つ職種
システムエンジニアやプログラマに関わらず、事務職から営業職まで、パソコンやスマホを使う幅広い職種で役立ちます。
取得にかかる勉強期間
約3か月~6か月
試験について
- 試験科目:企業と法務、経営戦略、システム戦略、開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、基礎理論、コンピューターシステム、技術要素
- 試験方法:コンピューターで試験をするCBT(Computer Based Testing)を導入しており、問題は全て4択から選択します。
- 試験時間:120分
- 合格率:40~50%
- 試験日:試験会場ごとに違います。
- 受験料:5,700円
関連サイト
3-2. 特定の職種の就職活動で有利になる6つの資格
ここからは特定の業界への就職に有利になる資格を紹介します。
きちんと勉強しなければ合格できないものが多いですが、
- 資格の無い大学中退者より年収が高いことが多い
- 資格が無いと円滑にできない仕事が多いので、即戦力になると見込まれて採用されやすい。
などのメリットがあります。
しかし難易度の高い資格を取得しても、その先の就職に繋がらなければ意味がありません。
ここでは大学中退者の就職に繋がる資格を厳選し以下の順で紹介します。
- 宅地建物取引士
- 基本情報技術者
- 登録販売者
- 介護職員初任者研修
- 公務員資格
- 士業の国家資格
宅地建物取引士
「宅地建物取引士」資格は、「宅建」という略称で広く知られています。
宅地建物取引士資格は、不動産の取引を行う際に必要な資格で毎年約3万人もの人が取得しています。
不動産業を営む企業は、従業員の5人に1人の割合で宅地建物取引士資格を取得した人を設置する義務があります。
企業が成長するほど資格取得者がたくさん必要になるので、資格取得者は不動産業界の企業の採用選考で有利になる上、採用後は資格手当として給与に上乗せしてくれる企業も多く年収アップにも繋がります。
宅地建物取引士の資格は、土地や建物に関わる知識が必要とされる不動産を担保とする金融関連の職種や、自社で建築した建物を販売する建築関連の職種など不動産業界以外でも役立ちます。
そのためキャリアアップのための転職だけでなく別業界への転職でも役立つ資格です。
宅地建物取引士資格が就職活動で役立つ職種
不動産の仲介・販売・営業職、不動産を担保とする金融関連の職種、建築関連の職種。
不動産業界は学歴を重視しない企業も多いので、大学中退者にもおすすめの業界です。
その中で宅地建物取引士の資格を持っているとライバルと差をつけることができたり、資格の無い人より良い待遇で迎えられるなどのメリットがあります。
取得にかかる勉強期間
約3か月~6か月
試験について
- 試験科目:権利関係、法制上の制限、宅建業法、税その他
- 試験方法:全ての問題で4択
- 試験時間:120分
- 合格基準:正解率70%以上
- 合格率:15%前後
- 試験日:年1回10月第3日曜日
- 受験料:7,000円
関連サイト
基本情報技術者
基本情報技術者は、情報技術全般に関する基本的な知識とスキルを持つことを証明するための資格です。
上記で紹介したITパスポートの上位資格となっていて、ITに関するより深い知識が身についているのかを問われます。
合格率は23%~27%で簡単に取得できる資格ではないため、しっかり勉強に取り組む必要があります。
ITエンジニアを目指すなら必須とも言える資格ですが、無資格、未経験からITエンジニアに就職し、企業で研修や実務経験を積んでから資格取得する人も多いです。
基本情報技術者が就職活動で役立つ職種
プログラマやシステムエンジニア(SE)などのITエンジニアを目指す際の登竜門的な資格ですので、就職する前に取得できればITエンジニア職種の採用選考で有利になります。
取得にかかる勉強期間
平均すると200時間ほどの勉強時間が必要とされていて、半年程度勉強することで合格する人が多いです。
試験について
基本情報技術者は科目Aと科目Bに分かれており、両試験共に1,000点満点中、600点を取得すると合格となります。
- 試験科目:
科目A 基礎理論、コンピュータシステム、技術要素、開発技術、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム戦略、経営戦略、企業と法務
科目B 情報セキュリティ関連、データ構造及びアルゴリズム - 試験方法:コンピューターで試験をするCBT(Computer Based Testing)を導入しています。科目A 多肢選択式(四肢択一)60問。科目B 多肢選択式20問。
- 試験時間:科目A 90分 科目B 100分
- 合格率:23~27%
- 試験日:通年で実施されており、都合の良い日を選んで受験する
- 受験料:7,500円
関連サイト
登録販売者
「登録販売者」は、2009年にできた公的資格で、それまで薬剤師しか認められていなかった医薬品の販売ができる資格です。
登録販売者が販売できる医薬品は第2類・第3類に限りますが、一般医薬品の9割以上を第2類・第3類が占めているので、薬剤師が不在でも登録販売者がいればほとんどの医薬品を販売できることになります。
そうしたことからスーパーやドラッグストア、コンビニなどの小売店での登録販売者の需要は高まっており求人数は増え続けています。
登録販売者の就職先は主に小売業界ですが、小売業界は学歴をあまり重視しない企業が多いです。
そのため資格を取っても大学中退学歴が理由で就職できないということが少なく、就職後は資格の無い従業員より高い給与を得られます。
このように登録販売者は学歴で苦労しやすい大学中退者にぴったりな資格ですが、実は登録販売者資格を取得しても2年以上の実務経験が無いと医薬品を販売できません。
実務経験が無い間は「研修中」となり、登録販売者として採用されにくかったり給与が低かったりします。
この2年間の実務経験は資格取得前でも5年以内であれば有効なので、ドラッグストアなどで勤務しながら資格取得を目指すのも一つの手です。
取得にかかる勉強期間
約2か月~5か月
試験について
- 試験科目:「医薬品に共通する特性と基本的な知識」「人体の働きと医薬品」「主な医薬品とその作用」「薬事関連法規・制度」「医薬品の適正使用・安全対策」の5項目
- 試験方法:マークシート
- 試験時間:240分
- 合格基準:正解率70%以上
- 合格率:40~50%
- 試験日:年1回
- 受験料:受験する都道府県により異なる(12,800~18,200円)
介護職員初任者研修
「介護職員初任者研修」は、介護資格の中では、もっとも基礎的な資格で介護職として働くことを希望する人にとって「スタートの資格」といわれます。
介護の仕事は資格を保有していない人でも介護助手として働けますが、資格を保有していると、介護をされる人の身体に触れる「身体介護」が行えるようになります。
資格保有者でないとできない仕事があるため、資格保有者は採用されやすくなったり給与が無資格の人よりも高くなる傾向にあります。
ただし介護業界が人材不足の業界ですので、資格を保有していないと採用されないわけではなく就職してから取得する人も多いです。
介護職員初任者研修は130時間の研修が必要で、通信講座などの自宅学習だけでなく必ず通学での学習が必要とされています。
研修の終了後には修了試験がありますが、知識の定着の確認が目的ですので合格率は非常に高く、しっかり研修を受けていればほとんどの人が合格できます。
介護職員初任者研修を修了すれば、上級資格である実務者研修の一部を免除してもらえます。
研修の中で得た知識は、仕事だけでなく自分の親の介護が必要になった時にも活用できます。
介護職員初任者研修が就職活動で役立つ職種
介護職。高齢者の顧客が多いサービス職など
取得にかかる勉強期間
1~3か月程度
試験について
- 試験科目:職務の理解、介護における尊厳の保持・自立支援、介護の基本など
- 試験方法:選択式と一部記述式
- 試験時間:1時間
- 合格率:非公表(ほぼ受講者全員が合格できているという意見も)
- 試験日:130時間の研修を修了後
- 受験料:講座に含まれる(講座費用は6~15万円前後)
公務員資格
厳密にいうと公務員は資格ではないのですが、公務員になるためにも難関の筆記試験を受験して合格する必要があるので、資格の専門学校などでも講座が用意されていることが多いです。
大学中退者も公務員試験に合格すれば公務員の仕事ができます。
公務員試験の受験資格は年齢制限だけの職種も多く、「大学中退」の学歴が原因で試験が受けられないケースは少ないので、公務員試験に興味がある人はチャレンジしてみるとよいでしょう。
公務員試験は、試験の難易度で「大卒レベル」「高卒レベル」と分けられているのですが、あくまで難易度を表しているだけなので、大学中退者は、どちらの試験でも受験できます。
公務員資格については以下の記事で「大学中退者からでも合格しやすい公務員試験」や「おすすめ職種」などについて詳しく解説している参考にしてください。
士業の国家資格
難関ではありますが、大学中退者も、弁護士や公認会計士といった士業の国家資格を取得できます。
士業の国家資格を取得するには相当な勉強が必要ですが、取得できれば大学中退学歴が選考で問題になることがほとんどありません。
また給与は大卒者より高くなることが多く、仕事がなくなるリスクも低いなどメリットがたくさんあります。
以下の記事では「取得に必要な勉強時間」「合格率」「受験資格」などについて解説しているので参考にしてください。
4. 大学中退者の就職活動に有利になりにくい資格
どんな資格であっても持っていないよりは評価されますが、中退後に勉強期間を作ってまで取得しなくてもよい資格もあります。
ここでは大学中退者の就職活動に有利になりにくい資格を2種紹介します。
医療事務
知名度の高い医療事務の資格ですが、資格が無くても採用されやすい職種で、資格手当などで給与が高くなることもあまりありません。
また医療事務の実務経験が他の事務職への転職で役立つことはあっても、医療事務の資格は他の事務職への就職や転職であまり評価されません。
どうしても医療事務がしたいという人も、まず面接を受けてみて不採用が続く場合に資格取得を考えてみてはいかがでしょうか。
通関士
通関士とは、貿易に関する唯一の国家資格で輸出入に関する申告・検査・関税納付などの手続きを行う仕事です。
海外商品の輸入増加や海外で日本製品の需要が高まっていることから、今後も需要のある仕事と言われています。
しかし通関士の仕事をするためには、通関士を募集している企業に採用されなければいけません。
残念ながら通関士を募集している企業の多くが「大卒以上」を条件にしており、せっかく難易度の高い資格を取得しても就職先が見つからないということになりかねません。
5. 大学中退後に資格取得をするメリット
5-1. 資格取得に励んだ努力が評価される
大学中退に至るにはさまざまな理由がありますが、どんな理由であったとしても「仕事に対する意識も低いのではないか」と不安に思う採用担当者が多いです。
しかし大学中退後に資格を取得していると「目標に向かって努力できる」「仕事に対してやる気がある」といったことを言葉以上に証明できます。
履歴書の資格欄に書くだけでもアピールにはなりますが、応募先企業で役立つ資格や、難易度の高い資格を取得した場合は、資格取得するためにどう頑張ったのかを自己PRに使うこともできます。
資格取得を自己PRとしてアピールする場合は、
- なぜその資格を選んだのか
- 資格取得で大変だったことをどう乗り越えたか
- 取得した資格は入社後どう役立つか
の3点を盛り込んで話すと伝わりやすいです。
資格取得で大変だったことをどう乗り越えたかは「入社後、大変なことをどう乗り越えるか」「計画性があるか」「忍耐力があるか」といった応募者の人柄をイメージしやすいので重点を置いて話すとよいです。
このように資格はスキルの証明だけでなく自分の良い部分をアピールできる材料となります。
5-2. スキルの証明ができる
大学中退者の就職活動は、新卒枠ではなく中途採用枠への応募になるため、これまでに働いた経験のある人がライバルになることが多いです。
職歴がある人は、例えば事務経験がある人はパソコンスキル、営業経験がある人はコミュニケーション能力など、一定のスキルや社会人マナーがあることが証明できます。
大学中退者は職歴がないので、例えば「パソコンが得意です」と伝えても具体的にどの程度できるのか証明できません。
しかし資格を持っていれば一定のスキルがあることを証明できるので、即戦力とまではいかなくても「仕事を覚えるスピードが早いのではないか」と前向きに採用を検討してもらえます。
どんな資格も就職活動に役立ちますが、宅地建物取引士や登録販売者などの持っていないと仕事ができなかったり円滑に進まなかったりする資格は、即戦力として就職活動で特に有利になります。
6. 就職活動と資格取得を並行して行うこともおすすめ
ここまで大学中退後に資格取得をするメリットをお伝えしましたが、気をつけたいのは空白期間についてです。
大学中退後に資格取得を目指すと、難易度の高い資格であるほど勉強期間が必要になります。
この勉強期間が長くなると、大学中退後に勉強期間という名の空白期間ができてしまい就職活動で不利になる可能性があります。
例えば1年の勉強期間がかかっても、その期間に見合った資格が取得できれば問題ありません。
しかし勉強期間に見合わない難易度の資格や、最終的に試験に合格できなかった場合、企業から見ると本当に勉強していたのか信頼できません。
多くの企業が何をしていたのか分からない空白期間をよく思わない傾向があるので、就職活動と並行して資格の勉強をすることもおすすめです。
年齢が若いうちは資格や職歴がなくても「一から育てたい」と採用してくれる企業は多いです。
当サイトでは大学中退者の就職に役立つ情報や、多くの大学中退者が内定を得ているサイトなどを紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
7. 資格取得以外に大学中退者が選べる進路
大学中退者は資格取得をする以外にも様々な進路を選べます。
以下の記事で大学中退者が選べる進路を紹介しているので参考にしてみてください。
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- 「どのように就職活動を行えばよいかわからない」
- 「どのような職種が向いているのかわからない」
というような質問に就職支援15年以上の経験を元にお答えします。
また必要な方には、中退者が応募できる未経験歓迎の正社員求人を紹介することもできます。
ご相談したい方は以下の記事の下にあるフォームよりお申し込みください。
岸 憲太郎
・株式会社ウェイズファクトリー代表取締役
・関西大学総合情報学部卒業
人材紹介事業と就職や転職に関してのWEBメディア事業を行う(株)ウェイズファクトリーの代表をしています。
15年以上の就職支援経験を通じて、数百名の採用担当者や求職者と情報交換をしてきました。
それらの経験を社会に還元していくために、記事の監修だけでなく、編集にも深く関与して情報発信を行っています。
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