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フリーターからの就職活動で有利な資格はある?
最終更新日: 2019年1月18日
フリーターから正社員を目指して就職活動をする場合に、有利になる資格はあるのでしょうか。
ここでは、
- 「フリーターが資格を取得すると、就職活動で有利になるのか?」
- 「どのような資格が、正社員の就職に有利なのか?」
について解説します。
フリーターは、資格を取得するよりも就職活動をしたほうがよい
今現在フリーターをしていて、「資格を取得するか、就職活動をするか」で迷っているなら、看護師や薬剤師など資格が不可欠な仕事以外では、就職活動を優先するとよいでしょう。
資格を取得すると、就職活動で多少評価される場合はありますが、知識だけで仕事はできないので、それほど有利にはならないからです。
一般的に、勉強期間が3か月以上必要な資格であれば就職活動で評価されるのですが、3か月間就職活動をすれば企業から内定をもらえるフリーターは多いです。
また、資格を取得してから働くよりも、採用企業で働きながら資格の勉強をしたほうが、実践的な知識が身につきます。
ただし、しばらくの間はフリーター生活を続けて、将来的に正社員として就職したいなら、時間があるフリーターのうちに資格取得をするのもよいでしょう。
また、公認会計士資格や税理士資格といった難関の資格を取得する場合は、時間的な余裕が必要なので、フリーター期間を有効に使うとよいでしょう。
フリーターからの就職活動で評価される資格
上記のことを考えた結果、それでも資格を取得してから就職活動をするという人もいるでしょう。
これ以降では、フリーターが正社員を目指した就職活動をする際に有利な資格を10種類紹介します。
- 「資格を取得すると就職に有利な理由」
- 「取得費用」
- 「取得期間」
- 「合格率」
などについて詳しく解説します。
普通自動車運転免許
普通自動車運転免許は、普通自動車を運転するために必要な国家資格です。
運送会社のドライバーを正社員就職で目指すのであれば、普通自動車運転免許が必須になります。
ドライバー以外の職種でも、業務中に自動車を使う営業などの職種であれば、普通自動車運転免許が必要になる場合が多く、免許を取得しておくと就職に有利です。
普通自動車運転免許には、AT車とMT車がありますが、企業の社用車はAT車を使っている場合が多いので、AT車の免許を取得していれば困ることはないでしょう。
費用
教習代金は、AT車は28万円前後、MT車は30万円前後が相場です。
自動車教習所や都道府県で、1~3万円くらいの違いがあります。
繁忙期(2~3月、7~8月)と閑散期(5~7月初旬、10月~11月)で教習代金は変わり、4~6万円ほどの違いがあります。
取得期間
早ければ1~3ヵ月ほどで免許を取得できます。
しかし、検定試験に不合格になれば、再検定を受けることになるので、免許を取得するのに日数がかかり、追加で料金が必要になります。
余計な費用をかけないために、短期集中で自動車教習所に通い早々に免許を取得するようにしましょう。
合格率
本免許試験が、72.7%、仮免許試験が78.1%です。(平成28年度)
TOEIC
TOEICは、英語のコミュニケーション能力を測る目安として世界共通で利用されています。
TOEICでは、英語能力の高さを、TOEICスコア(点数)で表します。
グローバル化が進んだことから、企業の採用条件で、「TOEICスコア〇〇〇点以上」と基準を設ける企業が増えています。
就職活動で有利になるTOEICスコアは、最低でも600点以上ですが、TOEICのスコアが高いほど評価が高くなるので高得点を目指すとよいでしょう。
昇格や昇進、海外赴任をする際にも、TOEICスコアが高いと企業からの評価が高くなる傾向にあります。
費用
受験料は、5,725円です。
取得期間
目指すTOEICスコアで勉強にかかる時間が変わるので、目標スコアにたどり着くまでの期間を見てみましょう。
下のグラフでは、現状のスコア(Current score)と目標スコア(Target score)を参考にして、必要とされる学習時間を表しています。
現在のスコアが450点だとすると、就職に有利なTOEICスコア600点により近い650点を目標とすると、学習時間は450時間必要になります。
一日5時間勉強すると考えた場合、学習期間は90日必要になります。
出典:Oxford University Press「A Teacher's Guide to TOEIC® Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success」
合格率
合否の判定ではなくTOEICスコアで評価され、1,000点が満点になります。
ITパスポート資格
ITパスポート資格は、ITに関する基礎的な知識が身についていることを証明する国家資格です。
ITパスポート資格を取得していると就職で有利になる企業や、資格の有無を昇給や昇格の条件にする企業が増えています。
資格の名前にITとついているので、「IT系に就職しないので自分には関係ない」と思う人もいるでしょう。
しかし、下のグラフを見ると、受験している社会人の割合は、IT系企業が43.6%で、非IT系企業が56.4%と、非IT系企業が上回っています。
出典:IPA 「平成30年度4~10月 社会人の応募者データの割合」
ITに関する知識は、全ての分野において基礎となり、どの仕事においても活用できるので、職種に関係なく就職活動で評価する企業が増えています。
費用
受験料は、5,700円です。
取得期間
1~2か月ほどで資格を取得している人が多いです。
合格率
社会人のみは61.1%(平成30年4~10月)
簿記検定
簿記とは、「経営活動を記録・計算・整理して、経営状態と財政状態を明らかにする技能」を判定するための公的資格です。
簿記検定には、1~3級があり、就職活動での企業からの評価は以下のようになっています。
- 3級は、会計に関する基礎的な知識が身についており、職種に関係なく一定の評価が得られる
- 2級は、経営管理に役立つ知識が身についており、特に経理職で高い評価が得られる
- 1級は、公認会計士試験や税理士試験の受験資格が得られ、会計に関する専門的な知識が企業から高く評価される
3級でもある程度の評価は得られますが、2級か1級の簿記資格を取得すれば、就職でかなり有利です。
簿記資格の勉強の過程では、ビジネスで必要なコスト感覚も身につきます。
また、マネジメントにも役立つことから、管理職で取得する人も多く、簿記資格を取得すれば入社後にも役立ちます。
費用
- 3級 2,800円
- 2級 4,630円
- 1級 7,710円
取得期間
初心者から勉強すると、
- 3級 1~2か月
- 2級 2~4か月
- 1級 4~6か月
ほどで資格を取得できます。
また、3級から1級へ順番に資格を取得した場合、上級資格で必要な基礎知識が身についているので、上記の期間よりも数か月早く資格を習得することも可能です。
合格率
- 3級 44.3%(平成30年度)
- 2級 15.6%
- 1級 13.4%
宅地建物取引士
宅地建物取引士は、不動産の売買や賃貸物件の取引の際に、その土地や建物についてお客様に詳しい説明を行うための国家資格です。
宅地建物取引業では、事務所ごとに5人につき1人の割合で宅地建物取引士の資格保持者を設置する義務があるので、宅地建物取引士の資格を取得していると就職に有利です。
また、法律上、宅地建物取引士だけにしかできない、3つの独占業務があります。
- 「重要事項の説明」
- 「重要事項説明書への記名・捺印」
- 「契約書への記名・捺印」
住宅の売買や賃貸の契約の約束を確定させても、その後に、宅地建物取引士の独占業務が必要になるため、宅地建物取引士がいないと契約が成立しません。
このようなことからも、不動産業界には欠かせない資格です。
宅地建物取引士は、住宅ローンや不動産投資の知識にもたけているので、金融や保険業界の就職でも有利な資格です。
費用
受験料は、7,000円です。
取得期間
初心者から勉強すると資格を取得するには、300時間ほど必要です。
1日5時間勉強すると考えた場合、学習期間は、2ヵ月必要になります。
合格率
15.6%(平成30年)
税理士
税理士資格は、個人や中小企業の「税金」に関するサポートをする専門家になるための国家資格です。
税理士資格取得者には、以下の3つの独占業務があります。
- 税務代理
- 税務書類の作成
- 税務相談
税理士資格を取得すれば、このような専門的な仕事ができることを採用試験でアピールできるので、就職に有利になります。
また、一般企業では、社内に税理士をおいて、社内で経営計画を立てたり、節税対策を行い、新たに税理士を雇うコストを省きたいと考える企業が増えています。
税理士試験を受験するには、以下の受験資格を満たす必要があります。
<学識による受験資格>
- 大学または短大の卒業者で、法律学または経済学を1科目以上履修した者
- 大学3年次以上で、法律学または経済学を1科目以上含む62単位以上を取得した者
- 一定の専修学校の専門課程を修了した者で、法律学または経済学を1科目以上履修した者
- 司法試験合格者
- 公認会計士試験の短答式試験に合格した者(平成18年度以降の合格者に限られます。)
<資格による受験資格>
- 日商簿記検定1級合格者
- 全経簿記検定上級合格者(昭和58年度以降の合格者に限られます。)
<職歴による受験資格>
- 法人または事業を行う個人の会計に関する事務に2年以上従事した者
- 銀行、信託会社、保険会社などにおいて、資金の貸付・運用に関する事務に2年以上従事した者
- 税理士、弁護士、公認会計士等の業務の補助事務に2年以上従事した者
この中の、一つを満たせば税理士試験を受験できます。
費用
- 1科目:4,000円
- 2科目:5,500円
- 3科目:7,000円
- 4科目:8,500円
- 5科目:10,000円
取得期間
3年~6年近く時間をかけて取得する人が多いです。
合格率
17%(平成29年度)
社会保険労務士
社会保険労務士資格は、人事に関する業務全般を行う専門家になるための国家資格です。
社会保険労務士には、以下の2つの独占業務があります。
- 1号業務 労働社会保険に関わる書類を作成し提出すること
- 2号業務 1号業務で作成した申請書等を、労働社会保険に関する帳簿を作ること
働く人がいる限り、労務と給与計算という社会保険労務士を必要とする仕事があるので、社会保険労務士資格を取得していると就職に有利です。
一般企業では、労務関係の業務に携わる人事や総務などで活躍できるため、社会保険労務士資格を取得していると企業の採用選考で優遇されることが多いです。
しかし、社会保険労務士になるための試験は出題範囲が広く、資格を取得するのは簡単ではありません。
難関の社会保険労務士に合格できれば企業からの評価が高くなるので、一回の受験で合格できないとしても諦めずに何度もチャレンジするとよいでしょう。
費用
受験料は、9,000円です。
取得期間
初心者から勉強すると資格を取得するには、800~1,000時間ほど必要です。
1日5時間勉強すると考えた場合、学習期間は、5~7ヵ月必要になります。
合格率
6.3%(平成30年度)
行政書士
行政書士資格は、宮内庁に提出する書類および権利義務・事実証明に関する書類の作成を行う専門家になるための国家資格です。
行政書士資格を取得すると、法律に関する知識が身についていることが証明でき、難関試験を乗り越えた実力と忍耐力をアピールできます。
行政書士は、弁護士事務所や法務事務所などでも、資格を活かすことができるので、行政書士事務所以外でも活躍できます。
一般企業では、法務部や総務部の仕事に活かせるので、行政書士資格を取得している人は就職に有利です。
行政書士には、以下の3つの独占業務があります。
- 宮内庁に提出する書類の作成
- 権利義務に関する書類の作成
- 事実証明に関する書類の作成
費用
受験料は、7,000円です。
取得期間
初心者から勉強すると資格を取得するには、400~600時間ほど必要と言われます。
1日5時間勉強すると、学習期間は、2.5~4ヵ月必要になります。
合格率
15.7%(平成29年度)
調理師
調理師資格は、食や料理に関する知識と、調理の基礎技術を身に付けた専門家になるための国家資格です。
飲食業や施設の調理場で働く場合、調理師免許を取得していると信頼性が高くなるので、就職に有利です。
調理師免許を取得している人と取得していない人では、以下のような差が出ます。
<調理師免許を取得している人>
- 「調理師」と名乗れる
- 調理師の求人が多く、待遇も資格を持っていない「調理人」よりもよいケースが多い
- 給料アップや昇格がある
<調理師免許を取得していない人>
- 「調理師」と名乗れず「調理人」と呼ばれる
- 調理人の求人は多いが、待遇はあまり良くないケースが多い
- 多少の給料アップがあるが、なかなか昇格できない
調理師試験を受けるには、飲食業界で2年以上(アルバイトの場合は原則週4日以上1日6時間)の調理の実務経験が必要です。
今まで行ってきたアルバイトが、調理に関わっていない場合は、早いうちに調理のアルバイトをしておくとよいでしょう。
費用
受験費用は、6,000円前後で、都道府県によって違いがあります。
取得期間
2~3か月ほどで資格を取得している人が多いです。
合格率
61.7%(平成29年度)
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の基礎知識・スキルを証明するための入門資格です。
介護施設や病院での、介護の仕事には、以下の2種類があります。
- 掃除や洗濯・料理などの「生活援助」
- 施設利用者の身体に触れて、食事・入浴・排せつなどの支援をする「身体介護」
「生活援助」であれば、資格がなくても働けますが、「身体介護」をする場合は、介護職員初任者研修の資格が必要になります。
そういったことから、資格を取得していると、介護の仕事に就く際に有利になります。
介護職として継続して働く場合は、介護福祉士などを目指すためのキャリアアップに必要な資格でもあるので、取得しておくとよいでしょう。
費用
独学で取得ができないため、厚生労働省が指定した130時間のカリキュラムを受講できるスクールなどに通う必要があります。
スクール代の費用は4万円~10万円です。
取得期間
1~2か月ほどで資格を取得している人が多いです。
合格率
資格の勉強をするビジネススクールでは非公開ですが、合格率は高く試験の難易度も低いとされています。
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ここまで紹介した資格から取得する資格を選ぶとよいでしょう。
もし、就職する職種が決まっている場合で、ここで紹介した資格以外を取得したい場合は、
で紹介している、リクナビNEXTなどの転職求人サイトをチェックしてみましょう。
転職求人サイトの中で、希望職種の求人情報を調べて、「必要資格」が書かれている項目をチェックし、そこに書かれている資格を取得するとよいでしょう。
転職求人サイトでは、即戦力や経験者を募集しているので、求人情報の「必要資格」に、実際の現場で必要とされている資格を上げていることが多いです。
新卒者用の求人サイトでは、資格の条件を設けていることは少ないので、転職求人サイトの情報を利用するとよいでしょう。
勉強中の資格は、履歴書や面接でアピールできる
就職活動をしながら仕事に関係する資格の勉強をする場合は、面接の際や、履歴書、職務経歴書で「〇〇資格の勉強中」とアピールできます。
こういった形のアピールでも、仕事への意欲が伝わるので、評価が上がる可能性があります。
ただし、勉強中の資格をアピールする場合は、面接で資格の内容について質問されても困らない程度には、資格の勉強をしておきましょう。
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※ランキング調査期間:2024年1月1日~2024年6月29日
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