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グループディスカッションのやり方とコツ
最終更新日:2018年8月8日
面接には、一人で受ける面接と、複数人で受ける面接があります。
(面接の種類については、「大学中退者が受ける面接の種類を知っておこう!」も参考にしてください。)
複数人の面接には、グループディスカッションといった討論形式のものがあり、通常の面接とは勝手が違うので戸惑う受験者が多いです。
そこで、グループディスカッションのやり方の紹介と、評価してもらうコツなどについて解説していきます。
グループディスカッションとはどういった面接?
グループディスカッションも面接の一つといわれますが、面接官が質問をして、応募者が回答をするといった形式の面接ではありません。
グループディスカッションでは、複数の応募者が与えられた議題に関して討論をして、そのグループディスカッションを面接官がチェックして評価を行うという形で進んでいきます。
大学でゼミに入り、討論をこれまで何度も経験してきたという人であればなじみのある人もいるかもしれません。
しかし、大学中退者の場合、ゼミに入る前に大学を辞めてしまったり、ゼミに参加していても積極的に発言をしていなかったという人も多いです。
こういった状態でグループディスカッションに参加すると、何を発言していいのか分からず一言も話すことができなかったり、発言をしても的外れなことを言ってしまう場合もあります。
グループディスカッションがどういったもので、どういった発言が評価に結びつくのかよく知って臨むようにしましょう。
グループディスカッションの目的
就職活動を行っている人にとっては、面接であろうが、グループディスカッションであろうが、高評価をもらって内定に近づくための選考に過ぎないと考えることもできるでしょう。
しかし、評価をする側はどういった採用選考を行うにしても、意図をもっておこなっています。
面接であれば、新卒や大学中退者など仕事経験のない人の場合、将来伸びる人材かどうか?(ポテンシャルがあるか)、しっかりコミュニケーションができるか?、性格はよいか?、といったことが評価されます。
グループディスカッションでも面接と同じ評価項目はありますが、グループディスカッションならではの評価項目も多いです。
グループディスカッションは、複数のメンバーが特定の議題にそって討論を行い、何らかの結論を下すという取り組みを行います。
その最中において、どういった役割をしているのか、どういった発言をしているのか、どういった態度で臨んでいるのかが、評価されます。
グループディスカッションの役割には
- まとめ役
- 書記
- アイデア出し
があります。
この中でアイデアを出すのは、皆が行うことになります。
では、役割別に、どういったことを行えばよいのか?どういったことが評価に結びつくのかについて解説していきます。
グループディスカッションでの役割と評価ポイント
まとめ役の役割
まとめ役の人は、議題に関してのアイデアを聞き出して、話を展開していき、結論を導き出すという役割を担います。
グループディスカッションの多くでは、この人がまとめ役とはじめに決めて行う場合は少ないので、自然にまとめ役の人が出てくるという形になることが多いです。
まとめ役は、アイデア出しから、アイデアをまとめて議論を先に進めて、結論を導き出さなければならないので、役割が多岐にわたります。
非常に難しい役割でもあるので、まとめ役としてしっかり議論を完了させることができれば、評価も非常に高くなります。
しかし、高評価に繋がる可能性が高いからといって自ら進んでまとめ役になったとしても、話を聞き出すことができなかったり、まとめる能力が低かったり、結論が納得性の低いものになってしまうと、逆に低評価になる場合もあります。
高評価になりやすい役割である反面、非常に高度な能力も必要になるので、周りの人との比較や自らの経験などを振り返って、まとめ役として議論を進めることができるかを判断して、まとめ役になるかどうかを決めるとよいでしょう。
書記役の役割
書記はホワイトボードにまとめる役割になる場合もありますが、用紙を渡されて、そこに議論された内容をまとめる役割になるケースが多いです。
用紙は皆に渡されていることが多いですが、皆がバラバラにまとめても話がまとまらないので、一人が書記のような役割に自然になっていくことが多いです。
書記の役割は議論されたことをきっちり書き残して、用紙の中で整理していくことです。
まとめ役やその他の人がその用紙を見ることで、過去に出された提案が分かり、その中で重要なアイディアが強調されており、次にどういった議論が必要かが分かるように整理する必要があります。
参加している全メンバーがその用紙に注目して、議論していくことになるので、非常に重要な役割でもあります。
書記は雑用のように考える人も多く、作業が多いわりに、低評価になりやすいのではと思っている人も多いです。
しかし、しっかり整理された文章を残すことができるということは、その人の頭の中が論理的に整理されているということの表れでもあります。
このように整理された状態で物事を考えることができる人は、書記として周りの議論を進めやすくするだけでなく、アイデアを出す役割としても重要な成果を出す人が多いです。
そういったことから、書記として文章をしっかり整理するができれば、高評価にも結び付くことになります。
また、積極的に役割を担おうとする姿勢も評価に繋がる可能性があるので、それ程文章をまとめることに自信がないという人でも、やってみようと思えるのならば、進んで書記になってみるとよいでしょう。
アイデア出しの役割
議論は、まとめ役と書記だけがいても何も話は進みません。
様々なアイデアが出ることで、はじめて結論の候補が揃い、そこからよい案を採用することができるのです。
アイデア出しは皆が行うことであり、採用選考の重要な評価項目になります。
グループディスカッションでは、アイデアを出す際に発言をすることが最も多くなるのですが、評価されているからといって「難しいことを言わなければならない」「斬新なアイデアでないといけない」などと考える必要はありません。
逆に、こんな考え方をしていると何も発言できずにディスカッションが終わってしまい低評価になってしまいます。
アイデア出しの段階では、普通のアイデア、斬新なアイデア、両方が求められています。
ですので、存在するアイデアをいったん全部出すというくらいの考えで、アイデアを出してみましょう。
こういった考えをして、発言を多くするだけでも他の人に比べて一歩リードしてしまう場合もあるでしょう。
そして、出されたアイデアから有力なものを選ぶ際には、自分が発言したアイデアだからといったことや、自分が好きだからといった偏った考えで選ぶことはしないようにしましょう。
一つ一つのアイデアのメリット、デメリットを両方見て、もっとも最適だと思えるものを選択するようにしましょう。
アイデア出しや、候補のアイデアから有力なものを選ぶ方法には、ビジネスで様々な方法が利用されています。
しかし、就職活動の段階でそこまで高度な方法を利用する必要はありません。
- アイデア出しをする際は、自分の中にあるアイデアをすべて出す。
- 出されたアイデアから有力なものを選ぶ際には、偏った見方ではなく、メリット、デメリットなどを考慮してメンバーが納得しやすいものを選ぶようにする。
ということを心がけておけばよいでしょう。
このような考えを持って積極的にグループディスカッションに参加すれば、評価も高くなるはずです。
グループディスカッションでよく取り上げられるテーマ
グループディスカッションでは、よく取り上げられるテーマがあるので、ここでいくつか紹介していきます。
- 会社が扱っている商品の新しいアイデア
- 環境問題の対策について
- 時事問題の解決方法について(介護、育児、地方活性化など)
この他にも、くだらないテーマをあげることで、おもしろいアイデアが出せるかをチェックしたり、就職活動に関してのテーマを上げて、就職活動へのその人の取り組み方を見るなども行われています。
企業によって議論のテーマは様々なのですが、問題に対して、どういった解決方法があるのかを考えさせるテーマが多いようです。
まとめ
グループディスカッションには、まとめ役や書記、アイデア出しといった役割があるので、自らはどういった役割を担うのかをまず考えましょう。
皆が行うアイデア出しでは、持てるアイデアをすべて出すこと、偏った見方でアイデアの良し悪しを決めるのではなく、様々な角度からチェックをして、メンバーの納得性の高いアイデアを選ぶようにしましょう。
積極的に議論に参加する姿勢も見られているので、恥ずかしがったりせずに、どんどん自分のアイデアを出していきましょう。
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岸 憲太郎
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・関西大学総合情報学部卒業
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