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大学中退者の中で非正規社員(アルバイト・契約社員・派遣社員など)をしている人の割合は?
最終更新日:2023年2月22日
大学中退をすると、正社員ではなく、アルバイトや契約社員、派遣社員などの非正規社員にしかなれないと考えている人もいるのではないでしょうか。
ここでは、国が大学中退者を対象として行った、中退後の働き方についての調査結果を見ていきましょう。
1. 大学中退者の非正規社員の割合
2012年に独立行政法人労働政策研究・研修機構が、「大学中退者で非正規社員として働いている人の割合」について調査を行いました。(※)
その調査結果によると、
- 男性の大学中退者:33.1%
- 女性の大学中退者:46.2%
となっています。
大学卒業者は平均すると16.2%の人が非正規社員として働いていることと比べると、大学中退者の非正規社員の割合は高いことが分かります。
※出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究(p. 28)」2015年5月
2. 大学中退直後に就職活動をした人は少ない
上の調査結果だけを見ると、
「大学中退をすると非正規社員にしかなれないから、就職活動をする意味がない」
と考えてしまう人もいるかもしれません。
しかし、この調査は、中退後に正社員を目指して就職活動を行った人だけを対象にしていません。
就職活動はせずに、大学在学中からしていたアルバイトを中退後も続けているような人もたくさん含まれているので、非正規社員の割合が高くなっているのです。
それでは、大学中退後に、正社員を目指して就職活動を行った人は、どれくらいいるのかについても見てみましょう。
同じ機構が2015年に、
- 大学中退直後にしたいと思ったこと
- 大学中退直後に実際にしていたこと
について調査をしています。
以下のグラフが調査結果なのですが、大学中退後に就職活動をした人は、「正社員として就職するための準備をした」といった形で表示されているのでチェックしてみてください。
出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究」平成27年5月
この調査結果からもわかるように、大学中退直後は47.1%の人が「正社員として就職したい」と思っていたものの、実際に就職活動を行った人は32.6%しかいません。
一方で、大学中退直後に「アルバイトをしたい」と思った人の割合よりも多くの人が、アルバイトを探したり、在学中のアルバイトを継続していることがわかります。
このように、大学中退後に正社員を目指して就職活動を行った人は少ないことがわかります。
3. 早く就職活動をした大学中退者は、正社員になれる
ここまで見てきたように、大学中退後に、アルバイトなどの非正規社員になる人は多いですが、非正規社員は、早く就職活動をしなければ正社員になりにくいという調査結果も出ています。
下のグラフは、「正社員になれた割合をフリーターをしていた期間別に表したもの」です。
調査対象はフリーターですが、大学中退者にとっても参考になる資料なので、調査結果を見ていきましょう。
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の展開ー『第3回 若者のワークスタイル調査』からー」2012年
調査結果からもわかるように、フリーターから正社員になれたのは、フリーター期間6か月以内が最も多く、
- 男性 72.5%
- 女性 56.5%
となっています。
それ以降、フリーター期間が長くなるにつれて正社員になれた割合は低くなっていき、フリーター期間2年から3年で一時上昇するものの、3年を超えてしまうと、
- 男性 57%
- 女性 38.3%
と、さらに低くなります。
フリーター期間が長い人は年齢が高くなるため、
- 男性は、年齢に応じた社会経験や知識が乏しい
- 女性は、結婚や出産の適齢期が近いため、数年で退職する可能性が高い
などの理由から、採用をためらう企業が少なくありません。
いわゆる「高齢フリーター」と言われる、パートやアルバイトをしている35歳から54歳までの男女は、2019年時点で99万人います。(※1)
正社員になりたいと思っている大学中退者は、この人数の中に入らないためにも、できるだけ早く就職活動をはじめて、正社員を目指すとよいでしょう。
(※1)出典:Yahoo!JAPANニュース「2019年は99万人...高齢フリーターの推移と現状(2020年公開版)」
4. まとめ
調査結果では、大学中退後に非正規社員として働いている人は多かったですが、そもそも正社員を目指して就職活動を行った人が少ないことにも大きな原因があるようです。
ですので、「大学中退者は就職活動をしても非正規社員にしかなれない」ということでは決してないので、悲観する必要はないです。
正社員の内定をもらうためには、どれだけ本気で就職活動に取り組めるかが重要です。
大学中退後に就職活動を早く行うことで、企業に本気度が伝わり、内定をもらえる可能性を高めることができるので、正社員になりたいなら、できるだけはやく就職活動を行うとよいでしょう。
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岸 憲太郎
・株式会社ウェイズファクトリー代表取締役
・関西大学総合情報学部卒業
人材紹介事業と就職や転職に関してのWEBメディア事業を行う(株)ウェイズファクトリーの代表をしています。
15年以上の就職支援経験を通じて、数百名の採用担当者や求職者と情報交換をしてきました。
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